ネットショップへの集客手段として欠かせないInstagramですが、多くの人の目に留まる投稿をするには、キーワードの前に「#」を付けた「ハッシュタグ」を上手に選ぶ必要があります。
ハッシュタグとは、トピックやキーワードを分類して一覧にするラベルのようなもの。このハッシュタグは、Instagram上のフォロワーを増やすためには非常に大切です。
この記事では、Instagramを使ってネットショップの集客や売上アップを図りたいオーナー様向けに、ハッシュタグ機能の基礎知識はもちろん、付け方のコツを徹底解説します。読めばすぐに役立つテクニックですので、ぜひ参考にしてください。
- ネットショップのマーケティングにInstagramが人気の理由とは?
- Instagram 検索画面の仕組みとハッシュタグ機能
- Instagramでハッシュタグからフォローされるまでの流れ
- ハッシュタグの選び方1:2語を組み合わせる
- ハッシュタグの選び方2:コミュニティを狙う
- ハッシュタグの選び方3:関連タグを逃さない
- ハッシュタグの選び方4:効果・悩み・対策からワードを広げる
- 【参考】Instagramのマーケティングに活用できるおすすめサービス
- さいごに
ネットショップのマーケティングにInstagramが人気の理由とは?
Instagramは、素敵な写真を通して、語りたくなる体験から愛あるシェアを生み出すSNS。トレンドに敏感に反応する女性の間では、人気No.1のSNSになっています。
リサリサが行った調査によれば、40%以上の女性が1日の使用時間が最も長いSNSとしてInstagramを挙げているため、SNSを通じてネットショップへの集客を伸ばす場合は真っ先に始めるべきSNSともいえます。
Instagramが人気の背景とは?
Instagramがここまで人気となった背景には、そのオシャレさと手軽さが挙げられます。
Instagramは写真単体でも投稿できる上、アプリ内に用意されているフィルターを使うことでオシャレかつ手軽に始めることができるSNSでもあります。
ファッショナブルなイメージの人気芸能人やファッション感度が高いモデルがInstagramを使っているので、Instagramはファッショナブルなイメージが強い存在。この「ファッショナブル」「おしゃれ」といったイメージは数あるSNSの中で特出しています。
また、ハッシュタグ機能だけで多様な繋がりが生まれることもInstagramの大きな魅力です。この機能については、これより下で詳しく説明していきますね。
情報収集でも利用されるInstagram
Instagramを利用する人の多くは、情報収集が目的です。調べる分野のランキングは、以下の通りです。
- 1位:ファッション
- 2位:食べ物
- 3位:美容
具体的には、オシャレなスマホケースを探す、おいしそうなスイーツを探す、人気商品を使った人のレビューをチェックするといった目的で使われています。
Instagram 検索画面の仕組みとハッシュタグ機能
Instagramのハッシュタグをネットショップ運営に上手に活用するには、まず検索結果画面の表示内容の意味や仕組みを知っておく必要があります。
以下の内容をしっかり理解しましょう。
検索タブ
キーワードやハッシュタグを使った検索に使います。Google検索を「ググる」と言うように、ハッシュタグ検索を「タグる」と言うのはもはや常識化しているようですね。ホーム画面下の虫眼鏡アイコンをタップすると検索画面になります。
「トップ」と「最近」
検索画面に検索したい言葉を入れて検索し、表示された結果から気になるものをタップすると、「トップ」と「最近」という2つのタブが出てきます。
「トップ」には、人気投稿や検索ハッシュタグ、キーワードに関する投稿の中で話題性の高い写真や動画が表示されます。一方「最近」には、検索ハッシュタグやキーワードに関する投稿が、時系列で表示されます。
投稿が「トップ」に表示されると、多くの人の目にとまりやすくなり、当然フォロワーも獲得しやすくなります。トップ表示を目指すなら、次で説明する「インプレッション数」と「エンゲージメント」を増やす努力が必要です。
これら「インプレッション数」「エンゲージメント」の2つの数字を挙げることが、ハッシュタグを活用することと言えます。
「インプレッション数」と「エンゲージメント」
インプレッション数とは「投稿が閲覧された回数の合計」のことです。「見られた回数」と覚えれば簡単です。
たくさんの人に検索され、さらに素敵・オシャレ・おもしろそうなど、魅力的な写真によって閲覧回数の多いアカウントは、インプレッション数が多くなります。
エンゲージメントとは「アカウント運営者とフォロワーの結びつき、関係性」のことです。「いいね・コメント・保存の合計数」と覚えておきましょう。
一般的にSNSでは、投稿に対する「いいね」の数やコメント数、リツイート数など、訪問者からのアクション数がエンゲージメントの指標になります。Instagramも同じで、フォロワー数の多さ以上に、このエンゲージメントの影響が強そうです。
インプレッション数(=見られた回数)とエンゲージメント(=いいね・コメント・保存の数)を意識すると、適切なハッシュタグが選びやすくなります。
Instagramでハッシュタグからフォローされるまでの流れ
Instagramには、ショップアカウントや個人などのフォロー以外に、ハッシュタグ自体を直接フォローできる機能があります。ハッシュタグフォローの手順は、次の通りです。
ハッシュタグのフォロー方法
フォローしたいハッシュタグを検索
今回はハッシュタグをフォローする一例として、犬で検索してみましょう。「犬」を検索して「#」を選んで「#犬」をタップします。
フォローする
検索結果の投稿件数の下にある、「フォローする」の青いボタンをタップすればフォロー完了です。
押したボタンが「フォロー中」に変化
ボタンが「フォロー中」に変わり、そのハッシュタグの付いた情報が自分のタイムラインで見られるようになります。
ユーザーをフォローしているのと同じように、特定のハッシュタグの投稿がタイムラインでチェック可能になります。タイムラインに出てくるのは、新しく人気の高い投稿が中心です。
フォローしたハッシュタグを確認したいときは、ホーム画面右下の自分のアイコンをタップし、「フォロー中」からチェックできます。
フォロー解除するときは「フォロー中」をタップし、「フォローする」に変化させれば解除完了です。
ハッシュタグを付けているユーザーのフォロー方法
Instagramを見ていると、ハッシュタグだけでなく「ハッシュタグをつけているユーザー」自体をフォローしたくなる場合もありますよね。
その場合、検索画面から投稿をクリックすると下のように「フォローする」が表示されますので、タップして「フォロー中」にすればOKです。
ハッシュタグの選び方1:2語を組み合わせる
Instagramの公式アプリでは、複数の単語を組み合わせた検索ができません。インプレッション数やエンゲージメントの向上を目指すためには、2語をつなげてハッシュタグを作りましょう。検索者の隙間とも言えるニッチ層から見つけてもらいやすくなります。
2語を組み合わせたハッシュタグとは?
たとえば、リンゴを販売する青森県のショップで1語のハッシュタグを考えた場合、ハッシュタグ例は以下の通りです。
#青森県 #リンゴ #林檎 #アップル
このハッシュタグでは範囲が広すぎて目立ちにくそうですね。
「地域名+商品名」や「商品名+サービス名」などの2語ハッシュタグにすると、検索結果も絞り込まれ、青森県出身者や有名産地で買い物をしたい人など、目的が明確な人たちに投稿を見つけてもらいやすくなります。
この場合の組み合わせハッシュタグ例は、次のようになります。
#青森リンゴ #青森りんご #青森林檎 #青森アップル
実際に検索してみると、「#りんご」の検索結果は投稿86.9k、「#青森りんご」では投稿12.9kと表示されますので、見つけてもらいやすさがかなり違うことがわかります。
※kは1,000の単位を表します。
ハッシュタグの選び方2:コミュニティを狙う
Instagramは、同じ物やサービスを好むコミュニティや部活(ハッシュタグに「繋がりたい」「○○部」「垢」など付けて投稿をする)も多いSNSです。ユーザー同士の「繋がりたい!」という想いが、Instagramのコミュニティ化を加速させています。
人気の高いコミュニティは、次の通り。ネットショップの取扱商品と関連性があれば、同じハッシュタグを付け、この人気をうまく利用するのがおすすめです。
#雑貨好きな人と繋がりたい: 雑貨の写真、雑貨を生かしたインテリア、雑貨店の宣伝など
#スマイル部: スマイルマークの雑貨、食べ物などの他に笑顔の写真も登場
#ビタミンフォト部: 果物はもちろん、ビタミンカラーの食べ物、ネイルチップといったカラフルなアイテムなど
#足元倶楽部: 靴、スリッパ、靴下など足元周りの商品
#美容垢: メイク、ヘアスタイル、コスメ、プレゼントなど美容全般
ネットショップのハッシュタグでコミュニティを狙う方法
ネットショップのハッシュタグでコミュニティを狙うには、まず商品キーワードを使って、「○○+部」や「○○+女子」で検索してみます。投稿数の多いコミュニティを見つけたら、ハッシュタグに加えましょう。
同じカテゴリで今後も多くの投稿をする予定なら、「#漆器ごはん部」や「#ムーンアクセ同好会」といったハッシュタグを新たに作り、シリーズ化するのがおすすめです。
ハッシュタグの選び方3:関連タグを逃さない
投稿写真や商品に関連するキーワードはハッシュタグとしてまとめてしまうことで、類似商品を探す人とも繋がりやすくなります。関連タグの例として以下のものがあります。
ピアス関連: #ハンドメイドピアス #手作りピアス #星型ピアス #ピアス #耳飾り
昔ながらの清掃用具関連: 中津箒 #民芸箒 #掃除道具 #荒物 #手作り箒 #ホウキモロコシ
スマホケース関連: #スマホケース #iPhoneケース #Galaxyケース #押し花ケース
日本茶関連: #日本茶 #煎茶 #緑茶 #日本茶専門店 #狭山茶 #新茶
ハッシュタグの選び方4:効果・悩み・対策からワードを広げる
効果・悩み・対策ワードを使ったハッシュタグも、投稿へのインプレッション数(=見られた回数)を高めます。ショップとしてお客さまの悩み事に寄り添う姿勢は、ブログなどのコンテンツマーケティングと同様に大切です。ハッシュタグ例としてはこのようなものがあります。
美容オイル: #敏感肌 #乾燥肌 #潤い #低刺激クレンジング
加湿器: #乾燥予防 #乾燥対策 #風邪予防 #風邪対策 #インフル予防
【参考】Instagramのマーケティングに活用できるおすすめサービス
「自分にはなかなか難しい」とお悩みの方は、次のようなサービスを利用すれば、ハッシュタグ付けも簡単です。
Twitterを宣伝や集客に使う方向けに、最新情報や運用の秘訣やヒントを発信しているアカウントです。Twitterで話題になりやすい季節トピックやハッシュタグをまとめたカレンダーなども公開。「コメント」や「いいね!」への考え方なども書かれているので、Instagramメインの運営者にも役立つ内容です。
さいごに
数あるSNSの中でも高い人気を誇るInstagramは、素敵な写真を通して語りたくなる体験から愛あるシェアを生み出します。
Instagramをネットショップの売上や集客アップにつなげるには、インプレッション数(見られた回数)とエンゲージメント(いいねやコメントの数)を意識したハッシュタグを選ぶことが必須。
その際にぜひ実践していただきたいのは、4つのコツ「2語を組み合わせる」「コミュニティを狙う」「関連タグを逃さない」「効果・悩み対策からワードを広げる」です。
初めてのInstagram利用でハッシュタグをうまく選べない方には、SNS上で話題になりやすい季節トピックなどを紹介している「Twitterビジネスアカウント(@TwitterBizJP)」の活用がおすすめ。
SNSの効果的な活用にはある程度「慣れ」も必要なので、初心者の方はこういったサービスを上手に利用しましょう。
ネットショップの開業については、『2021年最新版】ネットショップ開業・開設手順はこれを見れば完璧!初心者〜上級者向けにご紹介』で詳しく解説しています。