自分に合った道具を使う楽しさをお届けしたい。 左利きさんの暮らしをちょっと嬉しくする『左ききの道具店』

左ききの道具店


残暑が続きますね。

こんな季節に大活躍のアイテム「扇子」。みなさんが普段手に取る扇子は右利きさんのためのものがほとんどだと知っていましたか?

今回は、STORESで左利きさんのための文具やキッチン道具を扱う『左ききの道具店』を営む株式会社LANCHの加藤礼(かとうあや)さんにお話を伺いました。

 

※このインタビューはSTORES公式noteで 2019/08/28 に公開されたものです

左利きさんにも本来の使い心地を知って欲しい

- まず加藤さんの自己紹介をお願いしてもよろしいですか?

 

左ききの道具店 店長をしている加藤礼と申します。株式会社LANCHは、企業や商品のブランディングやコピーライティングなどを請け負っている会社で、実用的なクリエイティブを提供することと、長いお付き合いを前提にすることを心がけています。
代表である夫とこの会社を始めるまでは、10年ほど通信会社で広告宣伝の担当をしていました。

 

受託のお仕事だけではなく、自分たちで物販をやってみたいという想いがあり、実現したのがネットショップ『左ききの道具店』です。

 

最初は分からないことだらけでしたが、知らない言葉をネット検索したり、問屋さんに教えていただきながら少しずつお商売の知識をつけていきました。

 

- 左ききの道具店さんは、左利きさんにうれしい道具のお店かと思いますが、なぜそういったコンセプトになさったんですか?

 

私はもともと文具や道具が好きでした。そしてもちろん左利き。

左利きの道具は数が限られていて、デザインが二の次になってしまっていたり、大切に使いたいと思えるものに出会える機会が少なかったんです。であれば、自分でやってしまうのも面白いなと思って始めたのが、このお店ですね。

 

左利きの方は右利きのものを使うことが当たり前になっていることが多いです。不便は当たり前で、本来の使い心地をご存知なかったりします。道具が合っていないことを、自分が不器用なせいだと思い込んでしまっている方もいらっしゃいます。

 

左ききの道具店 2

 

扇子もその一つです。みなさんが普段使っているものは右手であおぐためにできているのをご存知でしたか?左手で使うと、指がうまく引っかけられず、だんだん閉じてきてしまうんです。「扇子が閉じてくるのは、自分の使い方が下手なせいだと思っていました」という左利きさんもいらっしゃるんですよ。

 

ただ、私としては「左利きなら左利き用の道具を使うべき」という風には全く思いませんし、社会に対して左利きについての啓発活動がしたいというわけではありません。自分に合った道具を使う心地良さや楽しさをお伝えできればいいなと思っています。

 

 

- 販売商品はどのように決めているんですか?

 

商品のラインナップは全て私が決めているのですが、まず自分自身が使いたい・家に置きたいと思えるものを選んでいます。左利き用ならばなんでも扱うというではなく、納得がいき、自信を持っておすすめできるものだけを置いています。

 

また、左利き専用にはこだわっておらず、両用のものも一部並べています。例えばおすすめしているスープレードルは左右兼用型です。よく見かける横口(しずく型)のスープレードルは左利きさんにとって非常に使いづらく、一番の嫌われ道具といっても過言ではないほどです。

 

 

キッチン用品は家族で使ったりすることも多いですし、全員が左利きとは限らないので、両用の方がありがたいという声もいただきますね。

 

ニッチな商品なので展示会に行ってもなかなか見つからないことも多く、ネット検索で探したりもしますが、直接会ってお話しないと分からないこともあると思っています。商品説明を読んでいるだけではわからない、生産の背景やメーカーさんの考えていることなど、お話を伺うことで商品に対する愛情も深まります。

 

また、以前岐阜にあるハサミのメーカーさんと繋がった際は、かなり前に生産終了になった左手用のハサミが倉庫に少しだけ眠っていると伺って、残っているものを全て買い付けました。こういった思わぬ収穫があるので、現地に出向いたりすることも大事だと思っています。

 

全国にお客様がいるから、ネットショップを選びました。

- なぜネットショップを開設されたのでしょうか?

左ききの道具店はネットショップでやろうと最初から決めていました。店舗を持つほどメジャーな商品ではないですし、どこかにお店を構えたいというよりも良い商品をお届けしたいという気持ちの方が大きかったですね。

 

また、左利きさんは10人に1人いると言われていて、土地柄関係なく、全国にお客様がいらっしゃるのでネットとの相性も良いと考えました。
開設を決めてからは複数サービス登録をして、慎重に比較検討をしました。

 

- その中でSTORESをお選びいただいた理由をお聞かせ願えますか?

 

直感的で非常に使いやすく、特に管理画面の分かりやすさが秀でていました。さらにデザインもおしゃれで今っぽい感じなのも気に入っています。
使い始めてからも機能改善が多く、嬉しいと思っています。

 

 

モール型(1つの場所に様々な店舗が集まっている形)のECも検討し、集客の容易性などモール型ならではの便利さを感じながらも、自分たちのブランドに画面を合わせられるSTORESを選択しました。

 

左ききの道具店 3

お客様と向き合うことが、愛されるお店をつくる秘訣

- 左ききの道具店さんはファンも非常に多いと思うのですが、秘訣はありますか?

 

うーん、難しいですね(笑)ファンをつくるためというより、買っていただいたお客様にお礼が言いたくて、手書きで一言添えています。

以前ニュースに取り上げていただいたときに、いっぺんにほとんどの在庫がなくなるほど注文が入ったのですが、手書きのメッセージは辞めずに書いていました。

 

難しいと感じることより、楽しいことの方が多いです。ギフトをご購入したお客様が自分の分も買ってくださったり、「応援してるね」と連絡をくださるので、非常に嬉しいですね。

 

- 商品ページの説明書きも非常にユニークですよね。

 

ネットショップは顔を見て接客をすることができないので、説明文こそがお客様対応です。語りかける形で文章を書くことで、接客の代わりになれば良いなと思っています。
左利きさんがいかに使いやすいかが重要になってくると思うので、実際に自分が使った使い心地を書くことを意識しています。大変ですが、面白いポイントでもありますね。

 

- 当事者の加藤さんだからこそできる工夫ですね!すでにオリジナルの道具箱を作られたりなど色々な取り組みをされていると思いますが、今後挑戦したいことはありますか?

 

期間限定イベントなどで実際にお試しいただけるような取り組みができるといいなと思っています。

 

あとは生産ロットの関係で難しいものもありますが、もっとオリジナル商品を展開していきたいですね。

 


- 最後にお商売をはじめる方に対してアドバイスをいただけますか?

 

ショップの運営は大変なこともありますが、やればやるだけ面白さや喜びがあります。
かつては大手の企業でなければ持てなかったシステムが、今は無料や低価格で使える世の中になりました。自分たちのブランドを大事にしたお商売をしたい方にはとても良い環境だと思います。

 

- 素敵なお話をありがとうございました!

 

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文:ストアーズ・ドット・ジェーピー広報 上野瑠衣
写真:左ききの道具店 提供