STORESはサービス開始当初から多くの方のブランド立ち上げを応援してまいりました。
そしてここにもブランドの成長とともに自分自身も成長したという若きブランドディレクターがいます。元モデルでテラスハウスにも出演した又来綾さん。
今回はそんな又来綾さんと、ブランド立ち上げの立役者として活躍された株式会社GOOD VIBES ONLY(以下GVO)の野田貴司さんに、『STELLA VIANA(ステラヴィアナ)』立ち上げストーリーをお伺いしました。
“自分たちにしかできないアパレルを販売したい”
- まずお二人の自己紹介をお願いしてもよろしいでしょうか
又来:STELLA VIANA(ステラヴィアナ)ブランドディレクターの又来綾です。今は大学生で今年の3月に卒業予定です。
もともとはモデルをやっていて、テラスハウスなどにも出ていたのですが、2017年には芸能活動を引退して、2018年11月にSTELLA VIANAをオープンしました。
野田:GVO代表取締役の野田貴司と申します。又来と一緒にSTELLA VIANAを立ち上げ、彼女のサポートをしています。弊社としてもオリジナルブランドを手がけるのはSTELLA VIANAが初めてです。
-今日はよろしくお願いします!まず、STELLA VIANAというブランドについて教えていただけますか?
又来:女性向けのアパレルを取り扱っています。STELLA VIANAはイタリア語で「星(STELLA)、元気いっぱい(VIANA)」のという意味。実際に着たお客様がキラキラと輝けるようにと、このネーミングにしました。
STELLA VIANAには他のブランドにはない個性があります。「STELLA VIANAらしいか」「又来綾らしいか」というのは常に意識をしていて、どんなに売れそうなものでもコンセプトにあったものでないと販売はしません。
野田:又来が申し上げた通り、STELLA VIANAでは商品をかなり厳しく精査しています。月に又来から200-300個ほどアイディアが出るんですが、サンプルに残るのが20個くらい。そこから更に5~10個に絞られた後に商品化、という流れですね。
世の中が「これはステラっぽいよね」と言ってもらえるアイテムのみを扱いたいので、スタッフ全員の「ステラっぽい」という言葉がないと販売も行いません。
-STELLA VIANAはどのようにはじまったのでしょうか?
野田:弊社ではSNSなどを使った企業向けのブランディングプロデュース事業を請け負っています。ある企業さんの案件が爆発的に伸びたことがあって要因分析をしたところ、「又来綾」というモデルが関わっていました。これが私と又来の出会いです。
その頃から「何かをやりたいと思っているけれど、1歩が踏み出せない」という人に対して、ノウハウやきっかけを提供して背中を押してあげたいという想いがあり、又来の可能性を感じてすぐにDMを送らせてもらいました。
又来:私が野田からの連絡を受け取ったときは、一般企業への就職を決めていたときでした。ファッションももちろん好きですが、女の子に携わるお仕事がしたいという想いが中学生の頃からあって、その夢が叶えられるようなお仕事をするつもりだったんです。
でも、就職していつか、ではなく今しか出来ないこともあるかもしれないと思ってお話を伺うことにしました。野田さんにお会いしたときは、初めてということもあり不安もありましたね(笑)
-お二人のタイミングがあったんですね!そこから2018年11月のグランドオープンまでわずか3ヶ月で準備したとお伺いしましたが、、、
又来:もっと短かったかもしれません。どんなに短くても空いた時間は全て会ってました。
野田:本気でブランドを立ち上げるには、やはりディレクター本人の熱量とモチベーションが一番重要ですから、とにかくスピードを重視していたんです。人は長い時間かけると考えすぎてしまってインスピレーションが湧きにくくなってしまうので、最初はとにかく沢山アウトプットを出してもらいましたね。
当時はオフィスもなかったので、朝から晩までカフェにこもって、サンプルを200点くらい出していました。
まず走って、後から改善点を直していきました。
又来:父親が焼肉屋を経営していたので、経営の話を聞いたことはありますが、アパレルに関しては無知でした。服がどうやって出来ているのかも全く知らなかったし、周りに迷惑をかけたらどうしようと心配になったりもしました。でも、こなして経験していくしかなかったんです。
-又来さんでも不安はあったんですね!野田さんも不安はあったんでしょうか。
野田:僕も不安がなかったと言ったら嘘になりますね。GVOとしては初のブランド立ち上げだったのでプレッシャーもありました。ただ、又来の旬な時期をいただくことになりますから、人生を背負う覚悟で声がけしましたし、自信はありました。
分からないことがあるという前提でとにかく動いて、ついてきて貰うという状況を作りました。初期からものづくりや発送といった消費者側では見えない部分にも関わってもらうことで、彼女自身かなりの成長をしたと思います。やっていくうちに自主的に学んできたことをアイディアに取り入れたり、意見も沢山出るようになりましたね。
-又来さんとGVOの役割はどのようになっているのでしょうか?
野田:GVOが大もとのアイディアを考え又来と詰めていく、という初期のやり方も変わってきています。今は全ての企画を又来がやっていますね。僕たちはインフラ整備、倉庫、発注、CSなどといった細かい作業を黒子としてやっています。
これにはブランドの立ち位置が変わってきたという背景があるから。「テラスハウスの又来綾」から「STELLA VIANAの又来綾」に変わってきていて、今後はよりブランドとして確立していくフェーズになっているので、彼女の世界観を大事にしたいんです。
又来:シーズンのコンセプトももちろん私が考えていて、常に情報収拾をしています。アイディアを投稿する専用のチャネルがあって、インスピレーションが湧いたらすぐにそこに投稿しています。今シーズンはネオンなどをテーマにしていますね。
-表舞台で活躍することの多かった又来さんですが、製作側に回ることに抵抗はなかったんですか?
又来:全くなかったです!むしろ製作側にまわりたいという想いがずっとありました。もちろん人前に出ることも好きでしたし、今までさせていただいた活動もとても楽しかったのですが、心のどこかで「自分は芸能ではないな」という気持ちがありました。
今は24時間STELLA VIANAのことを考えているくらいお仕事が楽しいです。
-実店舗展開などの選択肢もある中で、なぜネットショップの開設を選んだのでしょうか。
野田:まずは、過剰在庫や在庫不足などの、在庫問題を解決してくれること。ブランドを展開するにあたって、考えなければいけないことの1つに在庫管理があります。実店舗では在庫の積み上げが必要になる一方で、ネットショップでは予約販売ができるので、売れた分だけ生産することができるのが非常に良い点ですね。
もう一つはテクノロジーで勝負したいという想いがあったから。
webは実店舗に比べ、データが取りやすいので事実に基づいて改善ができますし、Instagramなどをうまく使えば実店舗にも負けないくらいの集客も可能です。
内装に欠陥が見つかった場合、実店舗だと改修に時間がかかりますが、ネットショップだとすぐに直せますよね。クイックに改善できるのも大きい利点でした。
-その中でもSTORESにしていただいたのはなぜでしょうか?
野田:今はとにかくスピードの時代ですから、1から自分たちでECサイトを立ち上げるのは得策ではないと考えました。STORESは機能面も申し分なかったですし、決済も整っている。無料で作成できるというのも、自社ECとは大きく異なる点でした。
管理画面も見やすいですし、商品登録もクイックにいじれるので、十分すぎるほどの機能が揃っています。
また、先ほど申し上げた通り、僕たちには予約販売機能がどうしても必要で、当時予約販売機能を持っていたSTORESを選びました。
現時点ではまだ足りていない機能などもありますが、サービスの向上も目まぐるしく、すぐに追加されるだろうと思っています。それも1年後や3年後の話ではなく、直近数ヶ月で実現するのではないかと期待していますね。
-集客はどのように工夫しているんでしょうか?
又来:集客の要となるInstagramはとても考えて投稿しています。Instagramはいわば履歴書。立ち上げのときからクリエイティブの話は何度もしました。
自分でもいろんな人のInstagramを見て研究したり、投稿のバランスをシミュレーションできるアプリがあるので、それを使って事前に見え方を確認したりしています。
コメントやDMに全てお返事をしていることに対してよく驚かれるのですが、これは自分にとっては当たり前のことです。喋り掛けられたら返すのと同じ。感謝の気持ちを直接伝えたいんです。
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-ブランドを作られてよかったことはなんですか?
又来:道でステラのお洋服を着ている人を見かけるときが一番嬉しいです。私は全く人見知りをしないので声までかけてしまいますね(笑)
お声がけいただく際も以前は「テラスハウスの又来綾ちゃんですよね?」だったのが、ここ2-3ヶ月で「STELLA VIANAの又来綾ちゃんですよね?お洋服着てます!」と変わってきています。
あとはブランド立ち上げをしてから、お洋服が更に好きになりました。
もともとファッションは好きでしたが、意識的にインプットをするようになって見る量もかなり増えましたし、どんどんのめり込んでいます。
-これから挑戦したいことを教えてください。
野田:又来のブランドを更に伸ばすことももちろんですが、3年後100ブランドを目標にどんどんブランドを増やしていきたいですね。「やりたい!」と思った子たちをサポートしていきたいです。
又来:私は海外に行ってインプットの量を増やしたいです。ブランドを立ち上げてからは常にSTELLA VIANAのことを考えていて、カフェやテレビなど色んなところからインスピレーションを受けているのですが、その幅をもっと増やしたいですね。
-最後にブランドを立ち上げたいが自信がないと悩んでいる方たちに向けて一言いただけますか?
野田:知識がないとか、できなかったらどうしようとか、不安はたくさんあると思います。
でも勉強してからやるのではなく、やってから勉強してください。
実行にうつしてみないと分からないことも沢山あるし、無理やりやってみれば、後から知識は付いてきます。GVOが最初の一歩をサポートします。
又来:何かを始める、ってすごく大変なことだと思うんです。私も最初から自信があったわけではありません。でも続けていれば自ずと自信も知識も付いてきます。
やりたいと思ったことは今しかできない。
やりたいと思ったらまずは1歩踏み出してみてください。
-不安は誰にでもあるもの。とにかくやってみる勇気がブランド立ち上げには一番重要ということですね!素敵なお話をありがとうございました!
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写真:出川光