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難しく考える必要はない。アイデアを形にするOEMの基本。

ブランドのつくりかた OEM


STORESでお商売を始められるオーナーさん、毎月約10,000人。


ブランドづくりには、やるべきことがたくさんありますが、本気で踏み込むと奥が深い。そんなブランドづくりに必要な知識・スキル・トレンドを、専門家に伺うコーナー「ブランドのつくりかた」

今回は、ブランドのオリジナル商品作り「OEM」について。
インタビューを受けていただいたのは、STORESでOEMを専門とする組織に所属している李昌俊さんです。

この記事は、アパレルブランドを運営されているオーナーさんに特におすすめ。
ご自身のブランド運営のお役に立てたら嬉しいです。

 

ーまずは李さんについて教えてください。

 

STORESに入る前は自分でブランドの立ち上げをしたり、他の方のブランド立ち上げのお手伝いも3つほどしました。
商品は全てオリジナル。ほぼ受注生産でやっていて、ネットショップメインでやってました。

その後に、自分でセレクトショップの立ち上げ、運営。
流通や生産には結構詳しいと思います。

 

STORESでは、オーナーさんのOEMを請け負うのと、ゼロからの新しいブランド立ち上げのお手伝いをしています。

STORES 李昌俊

前列 一番右が李さん

OEMについて教えてもらった

ーそもそもOEMって…?

 

製造メーカーが他社さんのブランドの製品を製造することを言います。
簡単に言うと、生産を代行するということです。

 

STORESのオーナーさんは、個人やスモールチームで運営されている方も多く、生産できる工場との繋がりがないことが普通だと思うんです。
オーナーさんが考えたアイデアを形にするのがOEMです。

 

オーナーさんは、セレクト(卸)で販売されていることも多いですが、他のブランドさんもその商品を扱えるので、商品の被りは避けられません。
また、卸の商品には100%納得できないことも。
オリジナリティを出せるのがOEMのいいところで、OEMはブランドにとっても強みになります。

 

難しく考える必要はありません。
既製品を元にディテールを変えていくのが一般的です。
全くの白紙からアイデアを作っていくことはほとんどなく、参考になる商品を自分なりに変えていくことが多いです。


ーどのように進めていくのでしょうか?

 

まずヒアリング項目を埋めていただき、それを元に最初のお打ち合わせ。今は電話会議も多いです。未決定なものは、一緒に話しながら決めていきます。

ヒアリング項目

  1. アイテムの種類(トップス、ボトムスなど)
  2. 商品のデザイン(プリントやディテールなど)
  3. 色とサイズ展開
  4. 希望生産量
  5. 希望販売価格or希望生産単価
  6. 希望納期

その他あるといいもの

  • アイテムイメージ:画像やスケッチ、URLなど
  • 生地情報:コットン、ポリエステル、ナイロンなど
  • サンプル :シルエットやディテールを参考にできるアイテム
  • デザインデータ:刺繍やプリントの元データ


企画が固まったら僕が仕様書を作り、それを元に生産管理者と相談。最適な生地選定、最適な工場選定を行います。

 

次にサンプル制作。完成したらオーナーさんにフィードバックをいただきます。
オンラインの場合は写真でお送りして赤入れしていただく形でもOKです。

 

フィードバックを仕様書を反映し、再度サンプルを作成。
問題なければ、量産。まだ納得いかなければ、再度サンプル作成。という流れです。

 

企画が固まってから納品まで、最短で3週間くらい。普通はサンプルの出し戻しがあるので、1.5ヶ月くらいかかることが多いです。

 

OEM スケジュール

スケジュールのイメージ


STORESは韓国と中国の50前後の生産工場と繋がっており、単価やアイテムの難易度、納期に合わせて工場を使い分けております。

韓国は小ロット生産に最適で、主に少量のカットソー類の生産や難易度の高い高価なアイテムの生産に使っています。

中国ではカットソー以外の生地のアイテム、1アイテム150枚以上の生産でご案内できるようにしております。

日本で作るメリットは、MADE IN JAPANにこだわる場合ですね。
ここはオーナーさんのご意向次第かなと思います。


ーオーナーさんはどのような役割でしょうか?

 

ディレクターを担っていただきます。
制作前の準備として、ブランディングの方向性や世界観、商品イメージ、参考画像、スケッチなどをご用意いただきます。
商品のディテールやトレンドの取り入れ方などは、我々からもご提案させていただきます。

 

販売の価格や時期などは相談に乗らせていただきますし、代理店さまにお繋ぎして、セレクトショップに卸すこともお手伝いできます。

 

話が少し逸れますが、グラフィックデザインや写真の色味調整などは、オーナーさんご自身でできない場合も多いと思います。
そこはSTORESでもサポートできるように進めていますので、ご相談いただけたらと思います。
(オプション料金をいただく場合もございます。)

 

 

ー販売価格や生産のロットはどう決めていきますか?

 

販売価格の決め方は2パターンあります。

  1. 上代(販売価格)から決める場合
    ・ご自身のファンの年齢層などから、販売価格を決定する。
    ・利益幅を決定する。
    ・利益を引いた分で生産単価が合うような仕様にする
  2. 下代(生産単価)から決める場合
    ・作りたいものを決めて、下代を決定する。
    ・利益幅を決定する。
    ・利益を上乗せして上代を決定する。

どちらでも大丈夫ですが、1.をベースに進めつつ「ちょっと高いな」となったら上代を下げて(利益を減らして)いく場合が多いかなと思います。
OEMは利益幅を35~50%くらいに設定することが多いですね。


ロットに関してはTシャツだと30着、ジャケットやパンツだと60着からお受けできます。
ロット30着の場合)サイズ:1つ 本体色:1つ
ロット60着の場合)サイズ:3つ 本体色:2つ

 

STORESは、生産量に応じてお手伝いのマージンをいただく形を取らせていただいております。


ー製造の量が多ければコストを抑えられますか?

 

商品の製造費用は、生産国、期間、ディテールなどによって変化するので明確にお伝えするのが難しいですが、割引ポイントは3つあります。

  1. 生地の代金
    一回に多く発注する方が安く仕入れられます。
    Tシャツを基準にして、100 / 300 / 1,000 / 3,000 / 10,000(枚)の段階で安くなっていきます。
    (他のアイテムの場合は枚数が変わる場合もあります)
  2. 縫製賃金
    発注量が多い方が、単価が安くなります。
  3. プリント等の型代やパターン費用
    固定費がかかるものですので、生産量が多ければ多いほど、1枚当たりに乗っかる費用を分散できます。追加生産でも薄めていくことができます。
    パターン代はものによりますが、Tシャツで2,000円〜5,000円。パンツやジャケットで10,000円〜30,000円程度のことが多いです。


ーありがとうございました!最後にアピールをお願いします!

 

STORESのオーナーさんでも、STORESを利用していなくても、誰でもご利用いただけます!
アパレル全般、アクセサリー全般、靴、バッグ、革製品、雑貨、家具などほとんどのアイテムが作れます。

 

ファッションがお好きなオーナーさんは、ご自身が作りたいものや好きなものをイメージできると思います。そういった方は、ぜひ形にしていきましょう!

ファッション業界ではなくても、YouTuberやVTuberなどのインフルエンサーさんは、一つの表現としてオリジナルブランドを展開するのはいかがでしょうか?

 

この記事を読んで「作ってみたい」と思った方は、ぜひ僕のメールまでご連絡ください!
メールはこちらへ

取材・文:ストアーズ・ドット・ジェーピー 広報 上野敦稀

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