お知らせ 資料ダウンロード

ママ友と2人で始めたブランドが急成長!日本一ママにやさしい会社を目指す - nico -

f:id:storesblog:20200703105252j:plain


毎月10,000件のショップがお商売を始めているSTORESには、個性豊かなショップオーナー様がたくさんいらっしゃいます。

 

今回は2018年に創業、歯固め、ストラップ、食事用ビブなどのベビーグッズを手掛ける株式会社nico代表の奥村さんに、ブランドを始めたきっかけや認知を広げる方法、会社のビジョンについて伺いました。

ワークショップが好評、ママ友と2人で販売準備を開始

ーnicoを始めたきっかけを教えてください。

 

前職では秘書の仕事をしていたのですが、上司の都合によって仕事の状況が変わるため、子育てとの両立が難しく、妊娠を機に退職しました。

 

妊娠中で、仕事もしておらずやることがない状況だった時に、たまたまオーストラリアに住む友人が作った歯固めをFacebookにアップしているのを見ました。とてもかわいくて自分でも作りたいと思い、どうやって作るのか、どこからパーツを仕入れているのかを教えてもらい、材料を仕入れたのですが、ロット数が多かったんです。

 

ビーズを組み合わせて作るのですが、ビーズ1色あたりの量が多く、歯固めもロット数が多かったので、自分だけで使い切るのは難しいと思い、母親学級に参加してできたママ友と一緒に、近所のママたちを集めたワークショップを開催しました。すごく好評だったので、ママ友と販売してみる?と話し、2人でnicoを始めました。

 

ーまだ、お子さんが小さかったと思うのですが、いつ頃からショップの準備を始めたのでしょうか?

 

生後半年くらいからショップをオープンする準備を始めていました。息子が夜寝ないタイプで、徹夜をすることも多かったので、昼間に息子と2人きりで過ごすのがつらく、仕事を口実にママ友と一緒に過ごしたかったのもあります(笑)。

 

生後3ヶ月頃に就職活動をして、内定をもらっていたのですが、理由があり保育園に預けられない状況でもあったので、自分で仕事を作ろうという気持ちもありました。

 

ーショップオープンに向けて準備をする中で、困ったことなどはありましたか?

 

当時、歯固めを輸入しているところがほとんどなく、検疫の方もどう対応すればいいのかが定まっていない状況でした。海外から輸入される歯固めは食品扱いになり、食品レベルの安全性が求められるのですが、どうやって検査をして、安全性を担保していくのかを相談しながら進めていく部分が一番大変でした。

ママ目線×遊び心を忘れない

ー商品のこだわりを教えてください。

 

自分の子どもにも安心して与えられるものというのは絶対条件でした。食品衛生法に準拠した検査をすること、スタート当初は歯固めのみを検査対象としていましたが、ストラップのビーズ部分も口に入れてしまうので、今ではビーズもすべて検査しています。

 

また、クリップ部分も特注して角を丸くしてもらったり、ビーズを組み合わせたストラップから、より安全な形にリニューアルできるように動いています。

 

ーどの商品もnicoの世界観があって、素敵ですよね。

 

こんな商品があったらうれしいというママ目線と遊び心を大切にしています。

 

ママ目線というのは、ベビー用品はカラフルなもの、派手なものが多いのですが、ママが育児を楽しめるようなものとか、ママ自身が持ちたいと思えるものがあったらいいなという思いがありました。

 

例えば、Disneyデザイン第一弾の歯固めも、ブック型の箱の表紙を開くと名前や出生時のエピソードやメッセージが書けるように なっていたりと、願いと思い出をずっと残しておけるようなパッケージになっています。

 

 

でも、ママ目線を追求していくと、色味が落ち着きすぎてしまうこともあるので、遊び心を忘れてないか振り返ります。商品企画では、どこに遊び心があるかを必ず問いかけるようにしています。

ブランドを知ってもらうためにInstagramを研究

ー認知を広げるために工夫していることを教えてください。

 

最初の数ヶ月で爆発的に広がったのはInstagramのおかげでした。写真でいかに魅力を伝えるか、ハッシュタグはどんなタグだと効果があるのか、ママたちがどんなタグで検索するか、プロフィールのどこに、どの言葉を入れるとInstagram内の検索にヒットしやすいのかを研究しました。結果、立ち上げたばかりの頃は、Instagram内で「歯固め」と検索するとnicoしか表示されない状況でした。

 

また、1人のフォロワーさんがnicoの商品を投稿してくださると、その方のフォロワーさんにnicoを知っていただけるので、いかに投稿してもらえるかを考えて、当時非売品だったオーダーメイドの名入れホルダーをプレゼントする企画を実施しました。

 

 

当時は名入れホルダーを販売しているところもなかったので、反響が大きかったです。通常商品として、オーダーメイドの受注を受けることもできたのですが、あえてプレゼント企画だけのものにすることで、投稿を促していました。

 

ー公式アカウントの投稿も素敵ですね。

 

写真はすべて私がスタイリングをして、撮影しています。はじめは一眼レフのオートしか使えなくて、今もあまりわかってはいないんですが(笑)。カメラもスタイリングも勉強したことはないのですが、スタイリングはアイデアがおりてくる日があるので、そういう日にまとめて撮影しています。

 

ーイラストはどうされているのでしょうか?

 

 

社内のデザイナーが作っています。投稿する前には必ずチェックしていて、商品企画と同じようにママ目線と遊び心を忘れていないかを確認しています。月ごとのイラストは、自分たちが投稿を遡るために始めたのですが、今ではコミュニケーションのひとつにもなりました。

日本一ママにやさしい会社を目指す

ー今は何名で運営されているのでしょうか?

 

アルバイト、契約社員をあわせて20名です。

 

ずっと2人で運営していたのですが、法人化して2ヶ月後に3人目を採用しました。採用することが怖くて眠れない時もありましたね。ただ、その3人目に入ってくれたメンバーが今は執行役員になっているほど優秀で、人を雇うことの怖さがなくなりました。

 

ーそこから20名ってすごいですね…!「全員が時短で働くママの会社」とInstagramのプロフィールにも書かれていましたが、みなさんがそうなんですか?

 

はい、全員ママです。正社員が8時間拘束の7時間15分勤務、契約社員が7時間拘束の6時間15分勤務なので、全員時短勤務です。

 

ー業務を効率化するために、何かされていることがあるのでしょうか?

 

各自がnicoの仕事をしたくて入社してくれているので、ひとりひとりのモチベーションが高いんです。会社が効率化を考えなくても、それぞれが考えて、責任感をもって仕事に取り組んでくれています。

 

また、わりと早い段階でステップアップが可能です。試用期間中に出したアイデアを商品化したり、入社して1年以内にチームリーダーになるスタッフもいます。実力主義と伝えているので、各自がやる気をもって、お互いを高め合いながら成長しようとしてくれています。

 

会社としては「日本一ママにやさしい会社を目指す」と言い続けています。

創業間もない頃から、専属シェフによる無料ランチを提供しているのですが、ママは自分のことをないがしろにしがちだし、誰かの作ったご飯を食べたいんですよね。なので、料理が好きなママさんにシェフとしてオフィスに来てもらい、作りたてのご飯をみんなで食べています。

 

その他にも社員の家族を含めた社員旅行や子どもボーナスなどの福利厚生があったり、「しっかり休んで、しっかり楽しんで、自分のために働いてほしい」といつも話しています。スタッフは、「その環境に感謝するために、仕事で返します」と言ってくれますね。

 

 

ー20名のみなさんが同じ方向を向いてるって、素晴らしいことですね!
最後に、今後チャレンジしたいことを教えてください。

 

商品に関しては、MOMHOOD by nicöで展開しているアパレルや歯固め以外のベビーグッズなど、子育てが楽しくなるを軸に幅広く商品を展開していきたいと考えています。

 

momhood-nico.stores.jp

 

会社としては、日本一ママにやさしい会社を目指すことで社会に影響を与えたいですね。子育てを理由にしてもいいんじゃないか、母親をとるか仕事をとるかじゃなくて、両方を楽しんでいいんじゃないか。そういう考えが当たり前になる社会に貢献できたらいいなと思っています。

 

ライフワークバランスじゃなく、ライフワークハーモニー。生き方の中に仕事があって、仕事も自分の人生を豊かにするもののひとつにしてほしいです。

 

nico-teether.stores.jp

 

 

文:STORES Magazine編集部
写真:株式会社nico提供
 

 

サービス資料では、機能や料金、事例などを詳しく解説しております。「STORES についてもっと詳しく知りたい!」という方はぜひ以下から資料をダウンロードしてください。


STORES サービス資料の
ダウンロードはこちら

 

新規開設の電話相談はこちら
TEL:03-4588-4262
(平日10:00−18:00)

ネットショップ開設 STORES

 

関連記事
  1. スタイリスト×ママ目線から生まれた「&MERCI」にインタビュー

  2. 日本の着物や羽織物をお洋服に仕立てなおすブランド「keniamarilia(ケニアマリリア)」にインタビュー

  3. 年間で30本のプレスリリースを発信する「NATIONAL DEPARTMENT STORE」にインタビュー