「ネットショップを開業したいけど、お店を開くまでにどのような準備が必要なの?」
上記のように考えている方は多いのではないでしょうか。
ネットショップは実店舗と違って、初期費用などのコスト面は安く抑えることができますが、ネットショップ特有の準備・手順が存在します。
今回の記事では、ネットショップを開業するために抑えておきたい準備・行動を12のステップで分けて解説しています。ぜひ参考にしてください。
【この記事をまとめると】
- ネットショップを開業する際の準備は、コンセプト決めから始めるのがおすすめ
- コンセプトを決めることによって、販売する商品やネットショップのデザインを決めやすくなる
- ネットショップの運営では利益率と利益額を意識するべし
- ネットショップでも税制面の優遇を受けるための開業届は出したほうがいい
- ショップ運営に資格が必要な場合は、開業まで届出を出して資格取得をしておく
- 1.ネットショップのコンセプトを決める
- 2.ブランド名(ネットショップの名前)を決める
- 3.ネットショップで売る商品を決める
- 4.ネットショップの商品を用意する
- 5.ネットショップの商品価格を決める
- 6.ネットショップの出店(開設)方法を決める
- 7.ネットショップの決済方法を決める
- 8.ネットショップのデザインを工夫する
- 9.ネットショップへ集客する
- 10.ネットショップの在庫管理の方法を決める
- 11.開業届けを出す
- 12.各種届出など手続きをおこなう
- ネットショップ開業に関するまとめ
1.ネットショップのコンセプトを決める
個人でも会社でも、ネットショップを開く際は、ショップのコンセプト(どのターゲット層に商品を販売するか)が必要です。
コンセプトを決めることでターゲットが明確になり、販売する商品も自ずと決まってきます。販促もしやすくなります。
こちらの章では、コンセプトを決めることの重要性と決め方のコツについて解説をしていきます。
ネットショップのコンセプトの重要性
インターネットが発達した現代社会では、競合のネットショップが無数に存在しています。
消費者は全世界の様々なネットショップを比較しつつ、どのお店から商品を購入するかどうかを考えています。
つまり、他のネットショップと変わり映えのないデザインや商品ラインナップでは、競争に勝つのは難しいのです。代わりが効かない独自性を出していかなければなりません。
独自性を出すために大切なのが、ネットショップの「コンセプト」です。
実店舗とは違い、スマートフォンやパソコンの画面に出てくる情報だけで「このショップで商品を買いたい」と思わせるためのコンセプト作りが求められます。
それでは、実際に売れているネットショップのコンセプトは、どのように作られているのでしょうか?
次の見出しで解説をしていきます。
ネットショップのコンセプトの決め方のコツ
ネットショップの成功を大きく左右する「コンセプト」の決め方は、3つの大切なポイントがあります。ポイントは以下の通りです。
- 誰に何を届けたいのか?
- 商品・ブランドの世界観やショップの価値観を伝える文章
- 他のショップで売られていない商品ラインナップ
まず、売れているショップは、商品を売るターゲットが明確に設定されています。
ターゲットが明確に設定されることで、商品ラインナップがぶれることなく、こだわり・独自性を出すことが可能です。また、ターゲットを絞って具体的にすればするほど、一般的に商品は売れやすくなります。
さらに、「なぜその商品を売っているのか」「お客様に対してどのような商品・価値を届けたいのか」という価値観を文章(商品説明)として打ち出すことで、ショップの魅力がお客様に伝わりやすくなり、それが決め手となって購入につながる可能性があります。
事例から学ぶ、ネットショップの成功を支える「コンセプト」の重要性と作り方
「日本のすばらしい文化を日常の延長線上に復活させたい」着物を再構築するkeniamarilia(ケニアマリリア)
「愛される秘訣は商品へのこだわりとお客様との会話」1つのリボンからお商売をスタートさせたブランドMilleBonheur(ミルボヌール)
2.ブランド名(ネットショップの名前)を決める
ネットショップの売り上げの成否は、コンセプトの他にもブランド名(ショップ名)も大きな要素を占めています。
こちらの章では、ブランド名の重要性と決め方のコツについて解説していきます。
ブランド名の重要性
ブランド名は、実店舗でいうとお店の看板に匹敵するものであり、お客様の注意を引きつける役割を果たします。
街中を走っている時に「〇〇Cafe」という名前の看板があれば、時間を潰したい方やコーヒーを飲みたい方の注意を引くことができますよね。
インターネットの世界でも、上記と同じことがでも言えます。
覚えやすい名前、もしくは強烈な印象に残る名前でなければ、お客様の注意を引くことが難しくなります。仮に一度購入してもらえても、ブランド名が記憶に残らなければ、リピートは期待できないでしょう。
では、お客様の注意を引くためのネーミングのコツはどのようなものがあるのでしょうか?
次の章で、ブランド名のネーミングのコツについて解説していきます。
ネーミングのコツ
ネットショップのネーミングのコツは以下の3つです。
- オリジナリティがある
- 覚えやすい名前である
- 取り扱っている商品がイメージしやすい
インターネットの世界は無数のネットショップが存在しており、競合だけでも数千、数万単位でお店が展開されています。そのため、覚えやすく他のショップにはないオリジナリティを持ったブランド名にしましょう。ファンやリピーター獲得の確率が上がります。
例として、シンプルで短い名前やショップオーナー自身の名前を入れてみるというやり方があります。
以下の記事では、印象に残りやすいネットショップの名前を実例を上げて解説しているので、こちらの記事をぜひチェックしてみてください!
参考事例で学ぶ、売れるネットショップの名前の決め方・付け方(ネーミング)
3.ネットショップで売る商品を決める
ネットショップの命名が終わったあとは、売る商品を決めましょう。
売る商品と言っても、初心者の方は「何を売れば良いのかがわからない…」と迷うかもしれません。
初めてネットショップを開く際におすすめの商品は、以下の2種類です。
- 流行している「アパレル商品」
- インターネットで仕入れが可能な「低価格商品」
アパレル商品は、初心者の方には特におすすめの商材の一つです。
理由は、参考にできる情報が雑誌やインターネットにたくさんあることや、SNSを利用した宣伝をすることでショップの認知が高まる可能性が高いためです。そのため、初心者でも比較的売りやすい商材になります。
低価格商品がおすすめな理由は、現地に行かなくても自宅に商品が届くことや、問屋がサイト登録をしているため、仕入れの際に商品をたくさん吟味することができるためです。
仕入れ先のツテが少ない方でも安価で入手できるため、簡単に商材として売り出すことができます。
何を売る?ネットショップで売れるものを把握しよう【おすすめ商品を紹介】
4.ネットショップの商品を用意する
商品選びを行ったあとは、実際に商品を用意します。
商品を用意するためには、まず仕入れをしなければなりません。
こちらの章では、商品を仕入れる方法と他のショップでは売られていないオリジナル商品を用意する方法について解説していきます。
商品を仕入れる方法
売る商品を仕入れる方法としては、以下のようなやり方があります。
- 仕入れサイトで注文をする
- 卸問屋か直接仕入れを行う
- 生産者と直接やりとりをして仕入れを行う
- 在庫を持たず、受注後に業者に直接発送してもらう「ドロップシッピング」
仕入れサイトは、ネットショップを運営するうえで最もスタンダードな仕入れ方法です。初心者の場合は、会員登録が無料のサイトや、商品の画像やテキストを提供してくれるサイトを選ぶのがおすすめです。
卸問屋は直接商品を買い付けできるため、商品の質感を確認できるのが嬉しいポイント。問屋さんと信頼関係を築くことができるというメリットもあります。
生産者と直接やりとりする方法は、問屋やサイトを挟まないので、仲介手数料を取られることもありませんし、直接配送されてくるのでスピーディーです。
また最近では、在庫を持たず、ネットショップに注文があった場合に、業者が梱包・発送を代行するドロップシッピングというやり方もあります。
それぞれのやり方にはメリット・デメリットが存在するので、自分にはどの仕入れ方法が合っているのかを、商品の種類や大きさ、コストなど多方面から考えながら、最善の方法を選択することをおすすめします。
オリジナル商品を用意する方法
オリジナル商品は、他の競合サイトと差別化できる大きな武器となりますが、商品の種類によっては作成に莫大なコストがかかる場合があります。
こちらの章では、オリジナル商品として売りやすいグッズを5つ紹介します。
売りやすいグッズは以下の5つです。
- ボールペン・マグカップといった雑貨
- オリジナルパッケージの雑貨・お菓子
- ハンドメイド商品
- スマホケース・パスケース
- Tシャツ・パーカー
どれも低コスト・短時間で作成できるので、オリジナル商品としてはうってつけです。
具体的な作り方については、以下の記事が参考になります。
【丸わかり】ネットショップでオリジナルグッズを販売する時の作り方 ・予算・おすすめサイトまとめ
5.ネットショップの商品価格を決める
商品を用意したら、次は値段を決めます。
値段が高すぎればそもそも売れませんし、低すぎれば売れても利益が出ません。利益を確保できる、絶妙な価格設定を行なわなければなりません。
こちらの章では、価格設定で意識するべきポイントや、価格を決める基本的な計算式について解説していきます。
利益率や利益額を必ず意識する
ネットショップを運営する上で大切なのは、利益率や利益額を意識することです。
「利益率」とは、売上に対する利益の割合のことを指しています。計算式は「利益率=利益÷売上」です。
利益率の目標値はそれぞれの業種で異なってくるため、以下の表の数値を目標にしましょう。
業種(小売業の場合) |
利益率 |
家具、什器・家庭用機械器具小売業 |
35.50% |
織物・衣服・身の回り品小売業 |
32.60% |
飲食料品小売業 |
32.60% |
自動車・自転車小売業 |
26.10% |
利益率が上記の数値基準に達していなくても、利益額が大きければ問題ないと判断できます。特に、高額商品を扱っている場合は、利益率ではなく利益額をベースに考えてもいいでしょう。
価格を決める基本公式
商品の販売価格は、仕入れ価格と決済手数料を考慮したうえで決まります。
価格を決める基本公式は以下の通りです。
販売価格=(仕入れ価格+諸経費)÷(1-想定される利益率-手数料)
例)アパレルを販売している場合
仕入れ価格:7,000円
諸経費:2,000円
想定する利益率:30%(中小企業庁が発表した利益率をもとに想定値を設定)
手数料:5%
販売価格=仕入れ価格 ÷ (1 − 想定利益率 − 手数料)
= 9,000 ÷ (1 − 0.3 − 0.05)
= 13,846円
つまり、仕入れ価格が7,000円だったとしても、販売価格はその倍近くの13,846円でないと元がとれないということになります。
値段を適当に設定すると、売っても売っても赤字という悲惨な状況になりかねません。以下の記事を参考に、販売価格の戦略をしっかり練ってみてください。
6.ネットショップの出店(開設)方法を決める
商品価格を決定した後は、ショップの出店方法を決めます。
ネットショップの出店方法は、以下の4種類が代表的です。
- パッケージ型
- ASPカート型
- マーケットプレイス型(モール型)
- 自社開発の専用システム
それぞれのサービスの特徴やメリット・デメリット、具体的なサービスについてまとめたので、ぜひ参考にしてください。
タイプ |
パッケージ型 |
ASPカート型 |
マーケットプレイス型 |
専用システム |
特徴 |
自分でドメイン・サーバーを契約後、ソフトをインストールしてショップを構築する |
ネットショップ構築・運用に必要なシステムを展開するプロバイダと契約する |
楽天やAmazonなどの大きなECサイト(ネットモール)を間借りしてお店を開く |
自社でネットショップの仕組みを構築 |
メリット |
サイトをカスタマイズしやすい |
簡単・手軽 独自性が出しやすい カスタマイズ性が高い |
集客がしやすい |
他社と差別化しやすい |
デメリット |
セキュリティの知識が必要 |
集客に時間がかかる |
固定費が高い 自由が利きづらい |
コストが最も高い 構築難易度が高い |
代表的なサービス |
EC-Cube |
STORES BASE イージーマイショップなど |
楽天市場 Amazon Yahoo!ショッピング など |
- |
おすすめのネットショップ開業サービスについては、以下の記事をチェックしてみてください。
【無料あり!】ネットショップ開業でおすすめのサービス10選を徹底比較
7.ネットショップの決済方法を決める
ネットショップを開業した後は、商品購入時の決済方法を決める必要があります。
ネットショップで使われる代表的な決済方法は、以下の通りです。
- 銀行振込
- 代金引換
- コンビニ決済
- 電子決済
- クレジットカード決済
- 郵便振替
上記の決済方法で特に欠かせないのが、クレジットカード決済です。
理由として、現在のECサイトでは、利用者全体の7〜8割がクレジットカード決済を利用しているからです。クレジットカード決済を導入しないと、多くのお客様を失うことになります。クレジットカード決済を導入できるかどうかは、非常に大切なポイントです。
クレジットカード決済の導入は審査があるため、すぐには導入できないということも注意しておきましょう。
徹底比較!ネットショップに導入したいおすすめの決済方法9つまとめ
8.ネットショップのデザインを工夫する
こちらの章では、お客様からの印象を良くするためのデザインと、お客様に迷わず行動していただくためのデザインについて解説していきます。
つまり、以下の2つです。
- パッと見の印象を良くするデザイン
- ユーザービリティをアップさせるデザイン
パッと見の印象を良くするデザイン
お客様に好印象を与えるために必要なデザインは、以下の通りです。
- 見づらいサイトデザインは避けること
- トップページの背景色は白色を基調に1~2色で抑える
- 特徴的なロゴを作成する
- インスタグラムの投稿を埋め込むなど
第一印象の悪さを回避して、「おしゃれなショップだな」「センスがいいな」とお客様に感じてもらえるデザインを意識しましょう。
ユーザービリティをアップさせるデザイン
パッと見の印象はもちろんですが、お客様が購入しやすいページ導線(流れ)を整備することもポイントです。
商品を購入していただく流れとしては、以下のステップになります。
- ネットショップを見る
- 商品をカートにいれる
- 商品を購入する
上記の3ステップを支障なくお客様に遂行していただくためのデザイン設計の例は、以下の通りです。
- レイアウトをシンプルにして、情報を端的に伝えやすくする
- 商品の詳細を分かってもらえるように、使用例・全体の写真を挿入したり、商品説明文を追加したりする
- 「カートにいれる」ボタンはわかりやすい位置・デザインにする
- 関連・おすすめの商品を商品購入画面に追加する
- 商品購入の確率を上げるためにボタン・リンクを目立たせてサイト内の回遊率を上げるなど
上記以外にも、お客様に商品を購入いただくための施策はたくさん存在します。詳しくは、以下の記事をチェックしてみてください。
売れるネットショップが必ずやっている「デザインのポイント」とは?徹底解説します
9.ネットショップへ集客する
デザイン設計が終了したあとは、いよいよ集客です。
こちらの章では、ネットショップの集客方法について詳しく解説していきます。
代表的なネットショップの集客方法
以下が、ネットショップの代表的な集客方法です。
- SNS運用
- 広告出稿
- ブログ運営
- 口コミ・レビューの活用
上記以外にも方法はありますが、一番手軽に始めやすいのは「SNS運用」です。
SNSは手軽に始めやすい
ネットショップの集客にSNSが向いている理由は、手軽に始めやすいからです。
手軽に始められる理由としては、以下のようなものが挙げられます。
- 無料で使える
- パソコンやスマートフォンなど様々な通信機器から更新できる
- 長文が苦手でも問題ない
ネットショップを開いたら、ショップ専用のSNSアカウントを開設することをおすすめします。そして、同業者やバズっているネットショップの投稿を参考にしながら、SNSで継続的に情報を発信していきましょう。
STORES は集客機能が豊富
STORES には、集客を行うための機能が豊富に搭載されています。
集客機能の例として以下が挙げられます。
- SNS連携
- Instagram販売連携
- クーポン
- 再入荷リクエスト
- メールマガジン
- ニュース機能
- レビュー
- note for shopping連携
それぞれの使い方は『STORES の機能の使い方完全ガイド!機能活用で集客・売上UPに繋げよう』という記事に詳しく記されていますので、ぜひ参考にしてください。
SEOやブログ運営、広告、レビューなど、その他の集客方法に関する情報は、以下が参考になります。
【第5回TACOS】ECサイトにおけるSEO対策とは?〜STORES でできるSEO対策の方法を学ぼう〜開催レポート
ブログで集客!ネットショップの集客をブログを活用して行う方法まとめ
ネットショップ運営者が必ず知っておきたい効果的な広告とは?広告の種類・費用をやさしく解説
10.ネットショップの在庫管理の方法を決める
「在庫管理」とは、仕入れた商品が売れていくまでの間に、適切な方法で管理することを指した言葉です。
在庫管理を適切に行わないと、ネットショップを運営していく上で様々な弊害が発生します。
こちらの章では、在庫管理の重要性やおすすめの方法について解説します。
在庫管理の重要性
在庫管理を適切な方法で行わなかった場合、以下のようなトラブルが起こりやすくなります。
- 注文された商品が在庫切れを起こしており、販売するチャンスを逃す
- 商品の保管スペースが在庫で満杯になってしまう
- 保管スペースが十分に確保できず、売り時の商品を仕入れられない
- 品揃えが悪く、ショップの評価が下がり売上に響く
在庫管理では、データと照らし合わせながら一つひとつの在庫を適切な場所に保管し、把握することが重要です。
また、売上に応じて減った分だけ補充するなど「ただ保管する」のではなく「仕入れ~販売」という循環のなかで適切に在庫を管理しなければいけません。
在庫管理におすすめの手法
在庫管理は自身で行うか、もしくは外部に委託するかの2つの方法があります。
自分で在庫管理を行う場合は、棚に商品を保管して、売れた分だけ都度カウントをしていく方法が一般的です。ただ、上記のやり方は品物の数が膨大になっていくと「在庫数が合わない」などのトラブルが発生しがちなので、在庫管理専門のシステムを使うことが一般的です。
外部に委託する方法として「ドロップシッピング」というものがあります。
ドロップシッピングは、ネットショップで注文が入った段階で、注文情報をメーカーや卸売り業者に伝え、メーカーや卸売り業者からお客様へ直接商品を発送するネットショップの運営方法のことを指しています。
ドロップシッピングのメリットは、以下の通りです。
- 発送の手間が省ける
- 在庫保管費用や売れ残りの心配がない
- 仕入れ先の商品全ての販売が可能で、幅広い商品ラインナップを用意できる
詳しい在庫管理の方法や、おすすめの在庫管理システム・サービスを以下で紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
ネットショップの在庫管理の方法【おすすめの在庫管理システム・サービスも紹介】
11.開業届けを出す
ネットショップを開業する場合、開業届けを出しておきましょう。
開業届けは「これから事業を始めます」ということを示すものですが、税務署に開業届けを出すことで、様々なメリットを得ることができます。
開業届けを出すことで得れるメリットは以下の通りです。
- 青色申告決算書を出すことで税金の控除を受けることができる
- 屋号の名義で銀行口座を作れるので、信用が増える
- 小規模企業共済に入ることで廃業時に給付金が支給される
- 家族に給料を支払うことで経費にできる
開業届けの詳しい書き方は、以下の記事に詳細が記されているので、作成するときの参考にしてください。
12.各種届出など手続きをおこなう
開業届を出した後は、商品の種類によって役所に届出を出さなければなりません。
以下に行政に出すべき届出の一覧を表で記しましたので、参考にしてください。
販売するもの |
必要な許可・資格 |
確認・取得場所 |
食品 |
資格:食品衛生責任者 許可:食品衛生法に基づく営業許可 |
所轄の保健所 |
健康食品 |
資格:食品衛生責任者 許可:なし |
所轄の保健所 都道府県の薬務課 |
中古品 |
資格:なし 許可:古物商許可 |
所轄の警察署(生活安全課) |
酒類 |
資格:なし 許可:酒類の販売業免許 |
所轄の税務署 |
医薬品 |
資格:薬剤師、登録販売者など 許可:薬局開設許可、医療品販売許可、特定販売届出など |
所轄の保健所 都道府県の薬務課 |
化粧品 |
資格:なし 許可:化粧品製造販売許可、医薬部外品製造販売許可 (どちらも製造・販売を行う場合に必要) |
都道府県の薬務課 |
ペット |
資格:動物取扱責任者 許可:動物取扱業 |
都道府県によって異なる(動物愛護相談センターなど) |
輸入品 |
資格:食品衛生責任者など 許可:食品衛生法に基づく営業許可など |
所轄の保健所など |
開業に必要な手続きや届出について詳しくは、以下の記事が参考になります。併せて、チェックしてみてください。
ネットショップ開業で必要な手続き・資格まとめ。開業届は必要?
ネットショップ開業に関するまとめ
今回は、ネットショップを開業するための手順を12ステップに分けて解説しました!
ネットショップといっても、お店であることには変わりないので、様々な手続きや集客をするための施策が必要です。
- コンセプトを決める
- ブランド名(ショップの名前)を決める
- 売る商品を決める
- 商品を用意する
- 商品価格を決める
- ショップの出店(開設)方法を決める
- 決済方法を決める
- ショップのデザインを工夫する
- 集客する
- 在庫管理の方法を決める
- 開業届けを出す
- 各種届出など手続きをおこなう
上記の12ステップは、ネットショップを成功させるためには欠かせないものになりますので、記事を見て漏れがないかをチェックしつつ、ネットショップの開業作業を進めていきましょう。
また、ネットショップの開業については、『2021年最新版】ネットショップ開業・開設手順はこれを見れば完璧!初心者〜上級者向けにご紹介』でも詳しく解説しています。
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