ネットショップを開業したいけど、何から始めたらいいかわからない…とお悩みの方は多くいらっしゃいます。
でも大丈夫です! STORES MAGAZINEの「ネットショップ開業初心者さん」シリーズではネットショップを開業したいけど、何から始めたら良いかわからない方に向けたHOW TOをまとめています。
前回のHOW TO記事は『ネットショップ開業初心者さん【下準備5】商品の値付けはどうすればいい?』からご覧ください。
今回のテーマは『商品の配送をどうするか決める!』です。
法人向けの配送プランが多数ある中で、個人運営のショップオーナー様にオススメしたい配送の基本を紹介していきます!
- 商品のサイズで配送方法を変えよう
- メール便と宅配便の特徴を理解しよう
- 個人が利用できる主要メール便
- 個人が利用できる主要宅配便
- 考えるのが面倒!という初心者さんへおすすめのサービス2選
- 最後に
- 配送方法について詳しく知りたい方はこちら
商品のサイズで配送方法を変えよう
ネットショップ運営初心者のオーナー様がよくやってしまいがちなのが「どんな商品でも同じ会社・同じプランの宅配便を使ってしまう」というもの。
あらかじめ配送業者もプランも決めているので悩む必要がない反面、小さなサイズの商品でも大きなサイズの商品に合わせた宅配便を使ってしまっているので、費用面ではかなり損してしまいますよね。
すべての商品を宅配便によって配送するのではなく、商品によってはポスト投函の出来るメール便などを使用することで、配送料は大幅に安くすることができるんです。
具体的な使い分けの基準としては
- 大きさがA4以上か以下か
- 重さが2kg以上か以下か
の2つ。
もし配送しようと思っている商品の大きさがA4以下・重さが2kg以下であれば、メール便を使用する事で配送料を安くすることができます。
メール便と宅配便の特徴を理解しよう
メール便と宅配便の最大の特長は、配送品の渡し方。
メール便がお客様宅のポストに投函して配達完了となるのに対し、宅配便は商品を手渡しすることによって配達完了となります。
これらの特徴以外にもそれぞれの配送方法にはメリット・デメリットがあるので、以下にまとめました。オーナー様ご自身に合った配送方法を選択してみてください。
メール便のメリット・デメリット
メリット
- 配送料金が安い
- 全国一律料金でわかりやすい
- ポストに投函する仕組みのため、購入者が不在でも届けられる
デメリット
- 配達日数がかかる(平均3~5日)
- ポストに入る範囲なので、サイズの小さい物のみが対象
- 時間指定は不可
- 荷物追跡サービスは、会社によってはあるがリアルタイムではなく不明確
- 紛失破損の補償はほぼ無い
宅配便のメリット・デメリット
メリット
- 配達が早い
- 大きい荷物に対応可能。(冷凍クール便なども)
- 時間指定が可能
- 荷物追跡サービスが正確で、リアルタイム
- 紛失などの保険もかけられる
- 荷物が手渡し受領印での受け取り確認なので、メール便より正確に届けられる
- 代引き決済も可能
- 集荷サービスを利用でき、自宅まで取りに来てくれることも可能
デメリット
- メール便と比較して配送料が高い
- 対人での受け渡しか宅配ボックス受け取りになるため、お客様の受け取りが遅れるケースがある
個人が利用できる主要メール便
メール便、宅配便それぞれのメリットやデメリットを見たところで、個人向けメール便にはどのような種類があるのかを紹介していきます。
日本郵政のメール便
クリックポスト
- 料金:日本全国一律185円
- 大きさ:1kgまで / 長辺14〜34cm、短辺9〜25cm、厚さ3cm以内
- 追跡:あり
- 特徴:Yahoo! JAPAN IDまたはAmazonアカウントの所持、Yahoo!ウォレットまたはAmazon Payでの支払いが必要
指定梱包はなし。自分で梱包する資材を用意する。
スマートレター
- 料金:日本全国一律180円
- 大きさ:1kgまで / 長辺25cm以下、短辺17cm以下、厚さ2cm以下(A5サイズ)
- 追跡:なし
- 特徴:郵便局やコンビニエンスストアで、スマートレター指定の梱包封筒を購入して利用します。
ゆうメール
- 料金:180円〜360円で変動
- 大きさ:1kgまで / 長辺34cm以下、短辺25cm以下、厚さ3cm以下
- 追跡:なし
- 特徴:必須の梱包資材はなし。郵便窓口で発送でもポスト投函でもOK。速達利用可。
レターパックプラス
- 料金:全国一律570円
- 大きさ:4kgまで / 長辺34cm以下、短辺24.8cm以下(A4サイズ)
- 追跡:あり
- 特徴:対面配達になります。厚みのある荷物でも規定サイズ・重量以内であれば利用可能。
レターパックプラス指定の梱包封筒を購入する必要あり。郵便窓口で発送でもポスト投函でもOK。
レターパックライト
- 料金:全国一律370円
- 大きさ:4kgまで / 長辺34cm以下、短辺24.8cm以下、厚さ3cm以内(A4サイズ)
- 追跡:あり
- 特徴:郵便受けに配達されます。レターパックプラスと異なり厚さ3cm以下で利用可能。
レターパックライト指定の梱包封筒を購入する必要あり。郵便窓口で発送でもポスト投函でもOK。
ヤマト運輸のメール便
ヤマト運輸は現在クロネコDM便とネコポスという2種類のメール便を展開しています。
どちらも完全な個人としてではなく、個人事業主としてヤマトとの取引を行う必要がありますが、参考までに紹介します。
クロネコDM便
- 料金:全国一律料金(上限167円)だが数量や出荷形態などの諸条件に応じて決定
- 大きさ:1kgまで / 縦+横+高さ = 60cm以内、最長辺34cm以内、厚さ2cm以内
- 追跡:あり
- 特徴:縦11.5cm×横23cm以上の荷物が対象
ネコポス
- 料金: 全国一律料金(上限385円)だが数量や出荷形態などの諸条件に応じて決定
- 大きさ::1kgまで / 長辺31.2cm以内、短辺22.8cm以下、厚さ2.5cm以内(角形A4サイズ)
- 追跡:あり
- 特徴:縦11.5cm×横23cm以上の荷物が対象、全国翌日配達、3,000円以内の破損の引き受け限度額あり
個人が利用できる主要宅配便
続いて、対面での受け渡しが必要となる宅配便の主要サービスを紹介します。
価格や種類については発送する荷物のサイズや大口配送の有無によって異なるのでここでは割愛します。
日本郵政の宅配便
日本郵政の宅配便は主に「ゆうパック」と「レターパックプラス」「レターパックライト」の3種類が展開されています。
それぞれ特徴が異なるので、パターンに応じてどちらか最適なものを選択することができます。
ヤマト運輸の宅配便
ヤマト運輸は主力商品の「宅急便」を始めとして、より小さな荷物やパソコンなど、多種多様な商品の配送に応じたプランを展開しています。
配送はヤマト営業所を始め、全国にあるお取り扱い店・コンビニから行うことが出来ます。
佐川急便の宅配便
佐川急便も前述のヤマト運輸と同様に、洋服をハンガーにかけたまま配送できる「ハンガー飛脚便」や即日配達便など、各種プランを展開しています。
配送はこちらも、全国の佐川急便営業所を始め、全国にあるお取り扱い店・コンビニから行うことが出来ます。
考えるのが面倒!という初心者さんへおすすめのサービス2選
無料で誰でも簡単にネットショップを作成できるSTORESでは、「配送について考えるのは面倒だ!」という初心者さん向けに、便利なサービスを2つ提供しています。
集荷サービス
こちらは主に「荷物を出しに行くのも、宛名を書くのも面倒だ」という人向けのサービス。
商品が売れたら集荷サービスボタンをクリックし、必要事項を登録します。すると指定された日時に、ヤマト運輸の配達員が記載済みの宛名ラベルを持参して、集荷に来てくれます。
集荷サービスの利用料金は無料で、実際にかかる費用は配送料のみです。配達員が集荷に来た際に配送料をお支払いください。
配送までやってくれる倉庫サービス
こちらは倉庫に商品を預けるだけで
- 保管
- 梱包
- 発送
の全てを代行するサービス。
オーナー様に行っていただく作業は「商品が売れた時に出庫依頼ボタンを押す」だけ!面倒なことは何も考えず、販売に集中することが出来ます。
利用料金は
- 入庫料金: 18円 / 1つあたり
- 保管料: 0.2円〜10円 / 1つあたり・サイズによって料金変動
- 国内配送料: 330円〜1100円 / 1つあたり・サイズによって料金変動・沖縄と離島は別途料金
と、保管する商品のサイズによって異なる料金形態になっています。
▼詳しくはこちらのページをご覧ください。
最後に
今回は『商品の配送をどうするか決める!』をテーマに、個人運営のショップオーナー様にオススメしたい配送の基本を紹介しました。
個人向け配送プランは、各運送業者が様々なプランを展開していて、どの会社・どのプランを使えばいいか判断することが難しいのが現状。
今回紹介した情報を参考に、試行錯誤しながらオーナー様に最適な運送業者・プランを選んでいきましょう!
また、ネットショップの開業については、『2022年最新版】ネットショップ開業・開設手順はこれを見れば完璧!初心者〜上級者向けにご紹介』で詳しく解説しています。こちらもぜひ参考にしてみてください。
配送方法について詳しく知りたい方はこちら
この記事では主要なメール便や宅配便についてまとめて来ましたが、この記事を読んで「より詳しく配送方法について知りたい!」と思ったオーナー様向けに、『ネットショップでおすすめの配送方法とは?』という記事では
- 「安さ」「速さ」「安心さ」のそれぞれを重視する方におすすめの配送方法
- 各運送業者が提供している配送サービスのより詳しい説明
などを丁寧にまとめています。こちらも合わせてチェックしてみてください!