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勝負をかけた、冷凍カレー。 原点回帰させてくれたのは リピートしてくれる「常連さん」

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全感覚スパイス

たくさんのショップがお商売をはじめている STORES(ストアーズ)には、実店舗をお持ちのショップオーナーさまもいらっしゃいます。

 

今回お話をうかがったのは、岡山県玉野市で、生活用品店「bollard」、コーヒースタンド「BOLLARD COFFEE」、そしてカレー屋「全感覚スパイス」を運営されている、Bollard株式会社代表の五十嵐さんと「全感覚スパイス」「BOLLARD COFFEE」店長の鈴木さん。

 

「全感覚スパイス」では、湯煎するだけで食べられる「冷凍カレー」を開発し、ネットショップで販売もされているとのことで、今回は「冷凍カレー」誕生の背景やどのような工夫をされているのかをおうかがいしました。

 

岡山の港町に現れたカレー屋「全感覚スパイス」

 

ー 全感覚スパイスの店舗は、もともとコーヒースタンドだったそうですが、どういうきっかけでカレー屋さんがはじまったんですか?

五十嵐さん:私たちが運営している「BOLLARD COFFEE」というコーヒースタンドがあるんですが、そこにウミちゃん(鈴木さん)が2年半前にスタッフとして入社してくれたんです。当時はカレー屋をはじめるとは誰も思っていなかったのですが、ウミちゃんがもともとスパイスを使った食べ物に興味を持っていたことや、僕自身も「食のプロダクト」で勝負したいと思っていたことがきっかけで、「お昼の時間帯だけ、カレー屋をやってみようか」という話が出てきたんです。


鈴木さん:前職はアパレルの営業職だったんですが、出張に行くたびにカレー屋を巡るほど好きだったんです。その後、BOLLARD COFFEEに入ってみると、カレー好きのスタッフが多く、代表の五十嵐さんも自分でスパイスカレーを作っていたそうなんです。そんなチームなので、「何か新しいことをはじめよう」というときに「カレー」という案が真っ先に挙がったんですよ。そうして動き出したのが、「全感覚スパイス」というカレー屋です。

 

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全感覚スパイス

鈴木さん:その後、2019年の9月にBOLLARD COFFEEの店舗を間借りするような形で、全感覚スパイスがオープンしました。しばらくの間は週に3日間、ランチタイムの11時〜14時にだけ営業していましたね。オープンから2、3ヶ月経った2019年の年末ごろに、店内飲食だけでなくテイクアウトもスタートしました。

 

五十嵐さん:ちなみに、全感覚スパイスのロゴのデザインはウミちゃんです。この写真に写っている「のれん」は僕が手作りしました。実はオープン初日に「やばい、のれんがない!」と気づきまして……。急遽ホームセンターで白いブルーシートを買ってきて、金尺と油性ペンでつくったものなんです。

 

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全感覚スパイス 外観

コロナの影響で、冷凍カレー事業が一気に前進

 

ーテイクアウトはコロナの前から始められていたんですね。冷凍カレーとしてネットショップで販売することも、コロナ前から決まっていたんでしょうか?

五十嵐さん:そうなんです。もともとインターネット通販が得意で、「カレー屋をするなら、いずれは冷凍食品として販売したいな」と思っていて。2019年の年末ごろから、「どういう要件を満たせばネットショップで販売できるのか」を保健所に確認して、少しずつ準備を進めていました。

ただ、2019年ごろからクラフトビールにも興味を持っていて、冷凍カレー事業よりも先にブルワリーをやりたいという気持ちが強かったんです。2020年の2月には三重県でビール製造の研修も受けていたんですよ。でも、その頃から国内のコロナの状況がどんどんひどくなっていて、4月になると緊急事態宣言が発令されてしまい……。状況も鑑みてビール事業をストップにしたんです。

そこから一気に方向転換し、少しずつ準備を進めていた「冷凍カレー」事業を再始動することになりました。

 

ー先行して進めていたブルワリー事業がコロナの影響でストップになり、冷凍カレーの事業を先に進めることになったんですね。実店舗について、コロナの影響で変化はありましたか?

鈴木さん:決定的に変わったのは、外国の方がいなくなったというところですね。全感覚スパイスの店舗は直島(※)行きのフェリー乗り場からも近く、店舗の上は宿泊施設になっているんです。外国の方も予約できるホステルなので、コロナ前は「ここは海外か」って思うくらい観光客ばっかりだったんですよ。それがほとんどゼロになってしまいましたね。

(※)瀬戸内海の島のひとつ。海外からも観光客が訪れる。

 

五十嵐さん:あとは、2020年の4月上旬に実店舗は時短営業に切り替えましたね。小さな街で被害が広がらないようにするため、朝から夕方まで営業していた「BOLLARD COFFEE」も、昼だけの営業にしたんです。そこで、昼しか店を開けないのであれば、コーヒースタンドだけで営業するのではなく、カレー屋の時間をもっと増やした方が良いなと思い、全感覚スパイスとして、毎日営業することになりましたね。

 

実店舗については、結果として売上に影響はあったものの、先手先手で臨機応変に動いてきたので、早い段階でなんとかなるな、と思うことができました。あとは、地元の常連さんが変わらずに来てくれたので、本当にありがたかったですね。

 

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全感覚スパイス 店舗

冷凍カレーの販売で、多様化した提供スタイル

 

ー冷凍カレーづくりは全て自社でおこなっているんですか?

五十嵐さん:完全に自社ですね。工場に出さなかった理由は、最初はロット数がそんなに多くないので、小さくスタートして、なるべく回転をはやくして、フィットするところを早めに見つけたかったからです。現在も探っている段階ですが、外注するとなかなかそれができないなと思い、3坪くらいのキッチンで、保健所の許可をもらって運営しています。

 

ーカレーをつくってから袋詰めまでは、全て鈴木さんが担当されているんですか?

鈴木さん:カレーをつくるときは基本的にはひとりで、袋に詰めるときに他のスタッフや五十嵐さんに手伝ってもらっていますね。

 

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全感覚スパイス 冷凍カレー

ー冷凍カレーの販売をはじめて、よかったことや新たな気づきはありましたか?

鈴木さん:遠方の方に自分のつくったカレーが届くというのは1番大きいですね。これまでは近隣の方だけにしか食べていただけなかったので、一気に世界が広がったように感じます。

五十嵐さん:冷凍カレーをつくったら、地元のお客さんもよく買ってくれるようになったよね。

鈴木さん:そうですね。店頭では常時1種類のカレーしか提供していないので、他の種類のカレーも食べてみたいという方が「じゃあ、これ買って帰るよ」という感じで。それもすごくよかったですね。

 

ーなるほど!お店で食べられるのは1種類だけど、冷凍カレーだと複数の種類が食べられるということですね!

五十嵐さん:冷凍カレーを始めたことで提供スタイルが多様化したというのはありますね。
あとは単純に楽しいです。ものをつくるのは楽しいなって改めて思いましたね。

10年くらい前には、自分でアクセサリーや服をつくって売っていたんですよ。当時もインターネットで販売していて「僕らのつくるものが、どれだけ欲しいと思ってもらえるのか?」という中で……。でも、売れた時はむちゃくちゃ嬉しくて。その時の感覚に似ているかな。

自分たちが「どう?」と世の中に問いかけたものが、ちゃんと受け止められて、リピートしてもらえるレベルに到達しているんだ、と。初心にかえることができますね。

 

STORES を選んだ理由は、使いやすく気持ちの良いダッシュボード

 

ーでは次に STORES を使ってみての話をおうかがいしたいのですが、STORES を選んだ理由は何でしたか?

五十嵐さん:冷凍カレーという事業を伸ばすべきなのか見極めるのに、最初は小さくはじめたかったので、ネットショップを素早く作成できるサービスをいくつか見ていたんです。
僕はサービスを選ぶときは管理画面で選ぶんですよ。特に「どれくらい利用する側を考えた設計になっているのか」を重視していて、その視点で比較したときに、STORES の管理画面の「使いやすさ」や「気持ちよさ」が最終的な決め手になったと思いますね。

 

ーありがとうございます!では、STORES を使って販売するにあたって、工夫していることはありますか?

鈴木さん:冷凍カレーを販売するにあたって「どんな食材を使っているか」を表示するようになったので、食材にはより気をつかうようになりました。お客さんに安心してもらうために、産地にもこだわって食材を選んでいます。

五十嵐さん:あとは、一旦冷凍したものを解凍してもらうので、その時に美味しさが損なわれるような食材はなるべく選ばないようにもしていますね。

 

ー例えばどんな食材で気をつけているんですか?

鈴木さん:野菜は全般ですね。食感も含めてです。

五十嵐さん:あと食材の切り方や大きさもですね。冷凍すると、どうしても食感が変わってしまうものもあります。でも、食感よりも味や香りを感じて欲しい場合は、食感を感じる量や強度を落としてカレーに加えるようにしています。

 

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全感覚スパイス店長の鈴木さん。※冷凍カレー製造時はヘアキャップを着用しています

ー五十嵐さんが冒頭で「食のプロダクトで勝負したい」と話してくださいましたが、どうして「食のプロダクト」だったんでしょうか?

五十嵐さん:数年前に「ビジネスとして大きくしたときに、うしろめたさもなくて、世の中的にも喜ばれるものってなんだろう……」と自分探しのように考えていた時期があったんですが、その時に「食」だったら胸を張って頑張れそうだな、と気づいたんです。

そこで、まずは自分たちで「食のプロダクト」をつくって、それをインターネット通販という形で届けたいなと思ったんですよね。

もちろん気をつけないといけないこともありますが、「食」はまだまだ入り込む余地がありそうだなと思っています。美味しいものを食べて、喜んでくれる人ってまだまだ増えそうですし、「美味しい食べ物」には多くの人に通じる「共通の感覚」がありそうだなって。それもあって「食」は人が幸せになるのに1番コストパフォーマンスが良いと思ったんですよね。

 

ーありがとうございます。そういった考えから「食のプロダクト」が始まったんですね。では、これから新しく取り組みたいことはありますか?

五十嵐さん:カレーのサブスクリプションですね。実店舗でいう「常連さん」を増やしていきたいと思っています。単発で購入いただけるのも、もちろん嬉しいですが、好きでリピートしてくれる方が増えるのが、商売をやっていて1番楽しいんですよね。いずれはサブスクリプションがメインになるようにしていきたいですね。

 

ー全感覚スパイスを今後どういうお店にしていきたいですか?

鈴木さん:知らない人がいないところまで行きたいですね!
五十嵐さん:それ、すごいな!でも、カレー好きの中で知らない人はいないところまでは行きたいですね。

 

ー「カレー好きで知らない人がいない」という状況を実現するために、今後チャレンジしたいことはありますか?


鈴木さん:まだまだ知名度が……。これからもやることがいっぱいですね。
五十嵐さん:全感覚スパイスのカレーについては、たくさんつくって、たくさんの人に食べてもらって、またたくさんつくりたいですね。同時に、はやく他の商品もつくれるような状態になりたいなとも思っています。最終的には、ほとんどの家の人が冷凍庫を買い足すところまでいけたら良いですね。

 


 

文:ヘイ株式会社 PR 田中絵里
写真:全感覚スパイス 提供
 
 

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