STORES を運営するヘイ株式会社(以下、ヘイ)は、地域応援セミナープログラムを現在実施しておりますが、その一環として、地域のお商売のデジタル化を推進したい全国の自治体さま、地銀・信用金庫・商店街さまのお取り組み内容をご紹介していきます。
今回は、青森商工会議所会館1階 AOMORI STARTUP CENTERにて「専門知識不要!5分で始めるオンラインショップ・ネット予約」と「スマホで簡単!ネットショップ開設ワークショップ」を実施させていただきました。青森商工会議所さん(以下、青森商工会議所)、エコービジネスソフトウエア株式会社さん(以下、エコービジネスソフトウエア)、ヘイの共催セミナーです。
今回、なぜこのような取り組みを実施させていただくに至ったか、青森商工会議所、エコービジネスソフトウエアの担当者さまにお話をお伺いいたしました。
左から三上さん、田村さん、伊賀上さん、畑本さん、上野
三上 敬豪さん
青森商工会議所 地域振興部 商工業振興課
田村 槙さん
青森商工会議所 地域振興部 商工業振興課
伊賀上 貴雄 さん
エコービジネスソフトウエア 代表取締役社長
畑本 将志さん
エコービジネスソフトウエア 事業推進部
上野 敦稀
ヘイ株式会社
- 青森商工会議所、エコービジネスソフトウエアについて教えてください。
三上:青森商工会議所は「商工会議所法」に基づき事業経営者を中心とした会員組織で運営される地域総合経済団体です。
会員の要望や意見をもとに商工業者、特に中小企業者の経営支援や、地域社会の発展に役立つ建議・要望をはじめ、地域経済振興と社会福祉の増進のため広範な活動を行なっております。その一環で、今回、エコービジネスソフトウエアさん、STORES さんと「オンラインショップ・ネット予約」のセミナーを開催させていただきました。
伊賀上:エコービジネスソフトウエアは、パッケージソリューションを軸にした開発・支援、およびICTソリューションによる経営支援を行っています。今回ご一緒させていただいたセミナーは本来、当社が行っている事業軸とは異なりまして、約1年前に新しい事業を創生することをコンセプトに立ち上げた事業開発部署での取り組みの一つです。
- 青森商工会議所では、元々商売のデジタル化に課題はありましたか?
三上:昨年の4月頃から新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、青森全域に休業要請が出たのですが、他県と比較すると青森はデジタル化が進んでおらずお商売がほぼストップしてしまう事態に直面しました。特に飲食店、お土産店などの小売店は大打撃を受けました。そこで、青森商工会議所では「ふんばるアオモリ」という取り組みの中で、テイクアウトを実施している飲食店を無料で掲載したり、「みらい飯」という形でクラウドファンディングを実施し、資金繰りに不安を抱えている参加飲食店へ支援金を届けたりしながら一時期はなんとか乗り切ることができました。しかし、飲食店や小売店が自社で発信していく上での課題も見えてきました。
一方、こういった感染症拡大の影響で、ようやくデジタル化のきっかけができたと思っています。
青森でも、非接触で買い物ができるようにしたい、ECサイトを作りたいという声があります。他都市よりも感染者数が少ない県なのでまだまだリアルでお商売をされている店舗が多いのは事実ですが、青森もいつ感染者数が増加するか分からない油断できない状況でもありますので、今後はECサイトをはじめとし、いろんな形でデジタル化に取り組みたいと考えています。
- エコービジネスソフトウエアはお商売のデジタル化についてどのようにお考えですか?
伊賀上:私たちの考えでは、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けてというわけではなく、今後のニューノーマル、具体的には開業したらECサイトや予約サイトを持つのが当たり前の世の中になるというのが大前提にあります。その上で、ビジネスモデルが変わる転換期だということを敏感にキャッチしている経営者さんや個人事業主さんが私たちに共感してくれる日が近いうちにくると容易に想像できたので、今回のような取り組みを進めています。
私たちは、サービスの内容を吟味することが得意なので、今回はその得意技を生かし、STORES さんの機能を知るところからはじめ、その魅力を最大限に引き出すことを目指しました。
- 今回は STORES を選んでいただき実際セミナーを開催させていただきましたが、決め手を教えてください。
三上:AOMORI STARTUP CENTERという名前の通り、経営者、特に創業期の方を応援するためにセミナーを始め、様々な取り組みを行っています。今回は、新型コロナウイルス感染症拡大をきっかけに、ECサイトという選択肢がありながらも活用できていなかったので、伊賀上さん、畑本さんのご協力のもとチャレンジさせていただくことになりました。その中で、STORES の話を聞き、セミナー開催をさせていただくことにしました。
畑本:新たな取り組みをしていく上で、ECサイトを使うことは決まっていましたので、他社も含め比較検討しました。STORES に決めた理由はいくつかありますが、まずは月額利用料0円のフリープランがあり、売上に応じて手数料がかかるというものだったので、イニシャルコストがかからない、さらに、手数料が業界最安値だったことが大きいです。伊賀上が青森の帆立を使い、大阪の飲食店とコラボしてカレーを作り STORES で販売をしていますが、実際販売してみることで操作性も確認しています。利用者目線でも一番使いやすいサービスだと感じました。
ちょうど STORES のCMが全国放送されるタイミングだったのもよかったですね。また、STORES はECだけでなく予約サービスもあるため、いろんな業種をフォローできるという点でも魅力的でした。
- 実際セミナーを開催してみていかがでしたか?
田村:他社さんと比較したわけではないのでECサイトの印象になってしまうのですが、思ったよりも簡単にできるんだというのが一番の感想です。私に限らず、参加した職員、事業者さんも同じ意見だと思います。
特に青森ではデジタル化が進んでいないので、ECサイト、オンラインというだけで、難しいという印象を持たれてしまいますが、実際にセミナーを見せていただいて、もっと身近に感じていいんだなという印象に変わりました。
伊賀上:このビジネスには可能性があると感じ期待しています。全国の自治体さんや商工会議所さんと連携したいと考えていますので、まだまだスタートラインに立ったところですね!
【実際にセミナーに参加された方の感想】
現在の仕事と並行して何か新事業のヒントにしたいと思って参加させて頂きました。ネットショップはまさにこれからの時代にあった形態だと思いましたし、手数料も良心的で操作も簡単そうでした。まだ何を始めるかが定まっていないので今後ネットショップに合う事業を考えたいと思っています。
- 今後の展望や挑戦したいことを教えてください。
三上:今回のセミナーやワークショップが好評でしたので、またご支援いただきたいと思っています。とても寒い時期に来ていただいたので、今度はいい季節の中でセミナー開催いただきたいと思います(笑)
商工会議所としては、どこも同じだと思いますが、実際に会員さんのところへ足を運び、ニーズを聞くことが仕事であるとともに、事業に役立つ新しい情報をご紹介していく、会員さんに知っていただくことも仕事だと思っています。引き続き、会員さんの経営の安定、売上向上のために活動していく予定です。
伊賀上:今回セミナーを開催させていただきましたが、1回で完了ということではなく、回数を重ねて行きたいと思っています。お店を作るときにECも予約も組み込まれていくことが普通になると思うので、ご理解いただき協力いただきながら、私たちの得意分野で力になりたいと考えています。
畑本:今回、青森商工会議所さんとSTORES さんとご一緒させていただきましたが、全国の商工会議所で同じような取り組みを行っていきたいと考えています。
- 編集後期
青森商工会議所さん、エコービジネスソフトウエアさん、この度はありがとうございました。次回開催に向けてセミナーもブラッシュアップしていきます!
ECサイトや予約サイトを持つのが当たり前というニューノーマルに向けて、ヘイでは、お店のデジタル化をサポートしていけるように、また、お商売の成功まで含めて一緒に歩んでいけるように、これからもこうした取り組みを続けていきたいと思います。