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ネットショップを開業した場合の収入はどれくらい?具体例を計算

ネットショップ 開業 収入

 

「ネットショップを開業したいけど、どれくらいの収入になるのかわからないから不安」と思っている方もいるかもしれません。

 

ネットショップの収入はお店によって大きく異なるため、公務員や会社員のように月収や年収の目安をはっきりと示せないのが難しいところです。しかしそうはいっても、ある程度の目安が知りたいのも事実だと思います。

 

そこでこの記事では、平均年収データが参考にならない理由やネットショップを開業した場合の収入例、年収を上げるための方法などについて解説します。

平均年収のデータはあまり参考にならない?

インターネット上では、ネットショップの平均年収のデータが紹介されることがあります。

しかし、平均年収データはあくまで目安程度に見ておくべきです。規模や業種、商材など、ネットショップの運営状況は人それぞれなので、平均年収のデータを見てもあまり参考にはならないからです。

 

大切なのは、商品の原価や人件費、販売促進費、またモールに出店したりASPカートを使ったりしている場合は手数料などを把握して、どれくらい利益が残るのかを見積もることです。そうすれば、平均年収のデータを参考にするよりも、実際の年収目安をより正確に見積もることができます。

ネットショップ運営者の収入はいくらになる? 具体的な例で計算

STORES のフリープランでアパレルを販売するネットショップを想定して、おおよその年収を計算してみました。販売する商品は1種類のみで、仕入れ価格などの条件は以下のとおりです。

 

  • 仕入れ価格:5,000円
  • 1アイテムの販売にかかった諸経費:1,000円
  • 想定する利益率:30%
  • STORES(フリープラン)の手数料:販売額の5%

※わかりやすくするために、仕入れ価格や諸経費は可能な限り単純化しています。

 

販売価格は、一般的に「販売価格=(仕入れ価格 + 諸経費) ÷ (1 − 想定利益率)」で計算されます。今回は STORES の手数料も考えないといけませんから、「販売価格=(仕入れ価格 +諸経費) ÷ (1 − 想定利益率 – 手数料率)」としましょう。

 

これに条件の数値を当てはめると販売価格は次のようになります。

 (5000 + 1000) ÷ (1 – 0.3 – 0.05)」

= 6000 ÷ 0.65

≒ 9,231円

 

十分な利益を出すためには最低限、9,231円以上の価格で販売する必要がある、ということですね。お客様が「払っても良い」と思える限度を超えない範囲で、計算式で出した価格よりも値段を上げても大丈夫です。その際はもちろん、競合ショップの価格リサーチも行ない、設定した値段が妥当かどうかを確認してください。

 

商品の値段の付け方については、以下の記事で詳細に解説されています。ぜひ参考にしてみてください。

商品の値段の付け方とは?〜仕入れ価格から販売価格を決める〜

 

以下では、上記の販売価格に基づいて、月の売上規模別に年収を計算してみました。

商品価格は計算をわかりやすくするために、10,000円で販売したと仮定します。

月商10万円

まずは月商10万円。開業してとりあえずの第一歩となる地点ではないでしょうか。

月に10件の注文が入ればいい計算になります。

 

月の売上

100,000円

仕入れ・諸経費の合計

60,000円

STORES の手数料(フリープランの場合)

5,000円

月収目安

35,000円

年収目安

420,000円

 

月収にすると少ないように思うかもしれませんが、年収にすると420,000円。副業レベルであれば馬鹿にできない金額です。

月商50万円 

次に月商を50万円まで増やしました。月収は175,000円にまで伸び、年収にすると2,100,000円です。副業で月に175,000円あればかなりのものではないでしょうか。販売点数は1ヵ月に50点で、負担もそれほどではありません。

 

月の売上

500,000円

仕入れ・諸経費の合計

300,000円

STORES の手数料(フリープランの場合)

25,000円

月収目安

175,000円

年収目安

2,100,000円

月商100万円

月商を100万円まで伸ばすために必要な販売点数は1ヵ月で100点。一日あたり3点弱です。副業で運営するにはつらくなるレベルかもしれません。

 

月の売上

1,000,000円

仕入れ・諸経費の合計

600,000円

STORES の手数料(フリープランの場合)

50,000円

月収目安

350,000円

年収目安

4,200,000円

月商300万円 

さらに月商を300万円まで伸ばしました。楽天市場での平均月商は300万円前後といわれていることから、多くのネットショップのなかでも、層の厚い部分ではないでしょうか。

 

月の売上

3,000,000円

原価

1,800,000円

STORES の手数料(フリープランの場合)

150,000円

月収目安

1,050,000円

年収目安

12,600,000円

月商1000万円 

月商1000万円の規模になるとスタッフを雇わなければやっていけませんし、オフィスや倉庫の費用も必須になってきます。そのため当初の想定だった利益率30%の維持が難しいことは理解しておいてください。

 

月の売上

10,000,000円

原価

6,000,000円

STORES の手数料(フリープランの場合)

500,000円

月収目安

3,500,000円

年収目安

42,000,000円

 

実際のネットショップ運営には人件費や、広告出稿費、販促費などが必要です。基本的に売上が増えれば増えるほどこうした費用も多くかかるようになります。

 

また、今回考慮していない費用として家賃や水道光熱費、借入金の返済などといった固定費もあります。実際にネットショップを運営する際にはこうした費用も考えながら、利益を残すようにしなければなりません。

ネットショップ運営者が年収を増やすには?

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ネットショップでは、売上が多いのに儲かっていないケースもありますが、その理由としては利益率が低いことが考えられます。年収を増やすには、売上を単純に増やすのではなく、利益率の向上に注目しなければなりません。

 

利益率を上げるためには、基本的に客単価を上げるか、商品原価を下げるかのいずれかが基本的な戦略になります。

 

ネットショップで利益率を上げる方法については、下記記事でも詳しく説明していますから、ぜひ参考にしてください。

【ネットショップで利益率の計算方法】利益率を上げる5つの方法も紹介

 

商品原価を下げる方法

商品原価を下げるためのてっとり早い方法は、そもそもの原価率が低い商品を扱うことです。例えば、ハンドメイド品やデジタルコンテンツなどといったものが挙げられます。

特にデジタルコンテンツはハンドメイド品と違って原材料などもほとんど不要であるため、売上がほぼ利益になることもあります。

 

「デジタルコンテンツにできるようなものがない!」という方がいらっしゃるかもしれません。しかし実際にネットショップを運営されているのであれば、商品に関するノウハウをインフォ化して販売することもできるはずです(例:アパレルのショップが、「今年流行りのトレンドコーディネートサンプル集」といった電子書籍を販売するなど)。

 

STORES ではこうしたデジタルコンテンツの販売にも対応しています。自分のショップでデジタルコンテンツにできるものはないかどうか、一度検討してみてはいかがでしょうか。

 

ほかには、仕入れ価格を下げることも考えられます。例えば、仕入れ量を増やすことによって値引き交渉をする、ハンドメイド品の場合は材料を問屋から仕入れて原材料費を安くする、といったことが考えられます。

客単価を上げる方法

次に客単価を上げる方法を考えてみます。客単価を上げるには、

 

  • 商品力の高いものを扱う
  • まとめ売り
  • アップセル
  • クロスセル

 

といったやり方が有効です。

 

商品力を高める

「商品力が高いもの」とはお客さまの購買意欲をそそるようなもののことで、商品の付加価値を高める方法などが考えられます。例えば、アフターサービスを充実させたり、ショップ独自の商品活用マニュアルをつけたりすることです。

 

そうすることで、その商品を単独で販売しているショップよりも優位に立てるため、価格競争に巻き込まれることがないばかりか、単価を上げても販売数を伸ばせる可能性があります。

 

まとめ売り

複数の商品をまとめて一緒に売ることも有効です。一緒に使うと便利なものなどをまとめることが一般的です。

 

また、よく売れる商品とこだわり商品をまとめるという方法もあります。この方法では知名度が上がらずなかなか販売数が伸びない商品の知名度を上げることもできます。ただし、お客さまにとって必要なものをまとめないと逆効果になってしまうため、注意が必要です。

 

アップセル

アップセルとはある商品よりさらに上位の商品を提案することです。例えば、同じ種類の商品でも松・竹・梅と3つのランクを用意して竹や梅を選んだお客さまに、1つ上のランクの商品を勧めます。高価な貴金属など、失敗したくない買い物のときに有効な手段です。

 

クロスセル

クロスセルは商品を購入した際にほかの商品も併せて提案することです。ファストフード店などで「飲み物も一緒にいかがですか?」と勧めたり、購入履歴などから関連商品の購入を提案したりすることが例として挙げられます。

ネットショップを開業した場合の収入まとめ

ネットショップでは、売上が多くても利益がほとんどないこともあれば、売上がそれほど多くないのに利益を多く残していることもあります。一番大切なのは利益率をしっかりと把握して、どうやったら利益が多く残るのかを考えることではないでしょうか。

 

しっかりとした利益率があれば、計算例で紹介したように十分な利益を得ることができます。この記事を参考にして利益を上げる方法をぜひ考えてみてください。

 

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