2019年5月31日(金)に開催された第8回TACOSでは、ネットショップには欠かせない商品写真の撮り方についてワークショップを開催しました!
参加されたストアオーナーさんは27名。今回はSTORES.jpのストアオーナーさん以外の方からのご参加もありました!
TACOS#8 ワークショップの様子
カラフルな飴を使って、アクセサリーを撮影しています。
アクセサリーなどの小物であれば、これくらいのスペースがあれば簡単に撮影することができるんです!
透明なガラス食器を使って、アクセサリーを真上から撮影しています。
白いテープに指輪をくぐらせ、撮影されていた方々。上手に撮影ができたと歓声が上がっていました。
また、#storesTACOSのハッシュタグをつけてワークショップの様子をTwitterで報告してくださったストアオーナーさんもいらっしゃいましたので、ご紹介します!
storesさんのイベントで写真を勉強中!!シンプルだけどすぐにつかえそう。とりあえず水平感覚を養おう📷
— ひらたま(orひらまさ) (@masa69_hirata) 2019年5月31日
つぎは野外での撮影なんか知りたいです。#storesTACOS
通販の写真をきれいに撮りたくて@storesTACOS さん開催のブツ撮り講座にお邪魔してきました!(ふだん晴れの午前中を狙って必死にiPhoneで撮影してます。)だいぶ読みにくいけどじぶんにもメモ。なかなか思いつかないようなアイテムを使ってスタイリングしていくのが楽しかったです📷 #storesTACOS pic.twitter.com/ygRpcJarrG
— Contra-St🎻6.16横浜イギリス館 (@aoyamana) 2019年5月31日
また、学んだ撮影方法を実際のアイテム写真で早速実践されたオーナーさんも!
-ドレスのように、コーヒーをまとう-
をモットーに「シーン別」選べるコーヒーを提供されている、DRESS COFFEEさん。
期間限定で販売される梅雨コーヒーの1枚目に早速実践を取り入れてくださいました!
- アイテムに入っている水色とマッチした色紙
- 色紙やアイテムを斜めにおくことで、動きを出す
(雨粒が伝っているイメージが湧いてきます!) - 白い背景と色紙のバランスが「冷めても美味しく飲め、苦味は一切なくまるで紅茶のような味わいのコーヒー」を表現
こちらは、TACOSお花見会2019で「アイテム写真の撮り方に悩んでいる」とお話されていた、Cucumbalm-Tokyoさん。
- 美容に良いと言われているきゅうりと商品カラーを緑色の飴で表現
- アクセントとして取り入れた黄色の飴は、アイテムのラベルに表示されている女の子の髪の毛ともマッチさせ、統一感を出す
- クリアの瓶で商品の潤い・ツヤを表現
今回TACOSに参加できなかった方々に向けて、どんな内容のワークショップだったのか、ワークショップでの写真と合わせてご紹介します!
イベント内容
どうして商品写真が大事なのか?
ワークショップに入る前に、「どうして商品写真が大切なのか?」という点をしっかりと理解していただくために、 ネットショップに掲載されるアイテム写真には、
の2つの役割があることをお伝えしました。
1. アイテムの情報を伝える役割
ネットショップで販売されているアイテムは、実際に手に取って確認することができないため、お客さまは商品紹介文と商品写真から商品の情報を確認することになります。
つまり、お客様は
- 商品の全体像
- 形
- 色合い
- サイズ
- デザイン
- サイズ感
- 着用したときのイメージ
といった情報が得られるアイテム写真を重要視しており、
『アイテムの情報がしっかり伝わる写真を載せることは売上アップに繋がる』ということを、マーケティング情報メディア「BWRITE(ブライト)」さんが実際に行った調査データを元にお話しました。
2. アイテムの魅力を伝える役割
アイテムの情報を出来るだけ詳細に伝えることができたら、次はアイテムの魅力を伝える必要があります。
そのアイテムを購入することで
- 生活がどんなに豊かになるのか
- どんなに華やかになるのか
- どうおしゃれになるのか
- どんなに便利になるのか
- どんな気分になれるのか
そんなイメージを写真から伝えていくことで購入への後押しとなることを、minneさんでハンドメイドの本棚を作って販売されていた方の実例を元にご説明しました。
ワークショップで実践
アイテム写真の大切さを理解したところで、講師の出川 光さんをお迎えし、『自宅に帰ってからもきちんと実践できる』という点を意識しながらワークショップを開催しました!
1. 写真を撮るときの基本
写真を撮るときに絶対忘れてはいけない基本として2つ説明していただきました。
- 縦横まっすぐ + 被写体に対してカメラを水平にする
- 被写体のチャームポイントをみつけ、どう撮るかを決めてからカメラを持つ
ワークショップに参加されたみなさんも、自分では水平に持っているつもりでもカメラを傾けて構えていることがあり、「意外と難しい〜!」とお話されていました!
2. おうちでかんたんホリゾント
ホリゾントとは、ドイツ語で「地平線」「水平線」のことを意味していて、無限の空間を表現するために舞台や写真で使われています。
Amazonより(サイズ:背景布 白 2.0 x 3.0m/販売価格 2,000円)
アイテム写真では、立体的な商品の全体像を正確に伝えるのに有効です。
ホリゾントの作り方
- 机とイスを準備します
- 机からイスにかけて背景紙をたわませるように敷きます
- 紙がズレないように重しで固定します(マスキングテープなどのシールもOK)
専門的な機械は必要なく、自宅にあるテーブルやいす、壁を使ってホリゾントが作れるという点に、参加者のみなさんからも「こんなに簡単にできるとは思わなかった!」の声もあがっていました。
ホリゾントを使って写真を撮るときのポイント
- 背景紙には「たわませすぎ」も「たまわせなさすぎ」もNG
- 左側or右側に自然光を取り入れ、光を背中にしないように立とう
※自宅でやる場合は窓側にセッティングすると撮影しやすいです!
- アイテムは底面の真ん中に置こう
- ホリゾントの切れ目や影をいれない
- 縦横まっすぐカメラ水平
※置いた商品に対してカメラがしっかりと水平になるように構えよう!
ホリゾントの作り方については、当日のワークショップの内容を動画で撮影してくださったストアオーナーさんがTwitterに載せてくださったので、ぜひこちらも合わせて観ていただくとわかりやすいかと思います!
昨日は商品写真の撮り方について学んできました。
— DRESS COFFEE (@DRESSCOFFEE) 2019年6月1日
講師は@degawakoh さん。プロの雰囲気をまとってました。まさにDressing Professional vibeですね。
とても参考になりました。明日撮影するのが楽しみ!!今日は世界堂で撮影道具を買い付けてきます。
こうさん、ありがとうございました! pic.twitter.com/5XiDA26K3b
3. おうちでかんたん真上写真
ホリゾントで立体的なものをの撮影方法を学んだら、今度は真上から撮影する写真の撮り方についてワークショップを行いました。
立体的なアイテムの形を正確に伝えることに最適なホリゾント撮影に対して、平面的なアイテムの形を正確に伝えるには、真上から撮影する写真が最適です。
お洋服などのアイテムは無理にホリゾントを使って縦に撮影する必要はなく、真上から撮影する方法でも十分にアイテムの情報を伝えることができます。
真上写真を撮るときのセッティング
背景紙を床に敷き、四隅に重りを置いたら完成!
ちなみに、小さいものであればホリゾントでも真上から撮影することもできるんです!
真上写真を撮るときのポイント
- 背景紙はテーブルではなく床に敷こう
- 撮影するアイテムは綺麗にしよう!
※ホコリ・しわはしっかり取ろう! - アイテムのチャームポイントを決める
- どう撮るか決めてからカメラを持つ
- カメラ・スマホの画面がしっかり見える位置から撮影しよう
※撮影画面が見えないときは椅子や脚立に登って撮ろう!落ちないように注意!
- 縦横まっすぐカメラ水平
真上写真を撮影するときにやってしまいがちなのが、画面を見ずにとりあえす撮影してしまうこと。
結構みなさんあるあるだと思うのですが、カメラの角度やアイテムの配置を見ずに撮影することは、プロのカメラマンでも失敗してしまうことがあるそうなので、必ず画面を見ながら撮影するようにしましょう!
4. 100均小道具でイメージカットに挑戦
イメージカットとは『商品の雰囲気を伝えることをメインとした写真』で、今回は参加者のみなさんが自宅に帰ってからでも実践できるように、身近にある100円ショップで購入できる小物を使った撮影方法をご紹介しました。
ちなみに、こうしたイメージカットはSNSやカバー写真、サブ写真として使うとより効果的です。
イメージカットを撮るときのポイント
- バックペーパーは補色を選ぶ
- 写真にバックペーパー全体を入れないように注意しよう
※配置の仕方は上の写真の通りですが、撮影するときは下の写真のように一部だけを取り入れるのがポイントです! - 小道具は迷ったら白か透明か植物を使ってみよう
- 色をいれるなら被写体(アイテム)にはいってる色を使ってみよう
※商品に入っている水色カラーと色紙のカラーを合わせているところがポイントです!
その他豆知識
最後に、写真撮影の豆知識も教えていただきました!
1. 情報はタダ!どんどん参考にしよう!
講師の出川さんは、Pinterestという写真検索サービスでいつも撮影のヒントを得ているんだそうです!
検索キーワードを入れて探すことで、ブツ撮りのレイアウトの参考になるものはもちろん、実際に撮影している裏側などをみることもできます。
こうした情報を見ることは、知識を増やすという意味でもとても役に立つので、ぜひ一度Pinterestでヒントを探してみてくださいね!
2. スマホでどう見えるかを大切に!
アイテム写真の撮影や編集をパソコンで操作する方も多いと思うのですが、講師の出川さんは最終的な編集は全てスマートフォンで行うとお話されていました。
なぜなら、圧倒的にスマートフォンででサイトを閲覧するお客様が多いから。
スマホでの見た目とパソコンでの見た目はやはり少し違ってきてしまうので、
『スマホでどう見えるか。スマホで見せたいように表現できているか』
を重視するために、写真の編集もパソコンではなくスマートフォンで行うのがおすすめなんだそう。
講師の出川光さんがおすすめするスマホ用の写真編集アプリを教えていただきました!
- VSCO
明るさの調整がしやすいだけでなく、画像の傾きが縦でも横でもできるので後から修正したいときにも使える便利なアプリ。
- Afterlight
こちらも明るさ調整などが簡単にできるアプリ。スマホでの操作も簡単です。
3. 小さいアイテムならライトボックスも活用できる!
今回のワークショップでも課題となったのが、照明。
基本、自然光を照明の代わりにして撮影することで照明の問題は解消されるのですが、それでもなかなか上手に撮影できない…という人におすすめアイテムとして、ライトボックスをご紹介していただきました!
※講師の出川さんが作成してくださったライトボックス。ダンボールと100円ショップの白い紙だけで作成しています!
上下左右に貼った白い紙が、これまで実践で使ってきた背景紙の役割をしてくれるだけでなく、ライトの光を分散させる役割も果たしてくれるので、誰でも上手に撮影することができます。
サイドから撮影すればホリゾント撮影もできますし、真上に穴を開けることで真上写真も撮影することができます。
ライトボックスを使ってサイドから実際に撮影してみた写真です。照明は特に利用せず、オフィスにあるむき出しの蛍光灯のみでも、こんなに綺麗に撮影できます。
ライトボックスはダンボールと白い紙があれば簡単に自作することができますが、もし作るのは手間だな…という方は、Amazonなどで購入することもできるので、ぜひ検索してみてくださいね!
最後に
今回は、かなり実践的な内容でありつつも、参加者の皆さんが自宅でも実践できるようにすることを最重要ポイントとしていたので、参加者の方々が早速実践してくださったということは、今回のTACOSを開催した意義があったということが証明されたのではないかなと思います。
参加者のみなさんの満足度もとても高いイベントだったので、今後も定期開催やオンラインコンテンツとしてたくさんのオーナーさんにも発信できればと思います。
ストアオーナーさんたちが「お商売って楽しい」と思えるコミュニティを目指し、TACOSで様々な企画を行っていくので、次回のTACOSについてはぜひSTORES.jp MagazineやTACOS公式Twitterなどで確認をしてみてくださいね!
- TACOS(The Awesome Community of STORES.jp)を立ち上げたお話
- 【6月14日(金)開催!】STORES.jp入門講座 〜ストア登録からストア公開まで 操作方法とポイントを解説〜
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【TACOS 開催レポート】TACOSお花見会2019
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