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暮らしで着物を着る!着付けからはじめる和文化の継承 - 鞠小路スタイル -

鞠小路スタイル 無重力着付け

 

毎月10,000件のショップがお商売を始めている STORES(ストアーズ)には、個性豊かなショップオーナーさまがたくさんいらっしゃいます。

今回は、「暮らしで着物を着る」ことをビジョンとし、着付け教室の運営や着物および和装小物の販売を行っている鞠小路スタイルの田中さんにお話を伺いました。

 

日本人本来の身体の使い方、考え方を取り戻す「無重力着付け」

無重力着付け

 

- 鞠小路スタイル さまについて教えてください。

「暮らしで着物を着る」ことを提案しています。
具体的には、着付け教室の運営、着物および和装小物の販売、着付け講師・着付け師の育成、派遣、各種セミナー、イベント、研修の企画、運営開催などを行っています。

 

- 「無重力着付け」というネーミングがとても印象的です!無重力着付けとはどういうことなのでしょうか?

無重力着付けとは、気持ちいい着心地で1日中着崩れしない着物の着付けです。着心地よく着れば、着るほど着姿がきれいになる、着物を着ていた方が軽くなるのがポイントです。

 

もともと、無重力着付けをやろうと思ってはじめたわけではありません。
講座に通ってくださっていた生徒さんたちから、「気持ちいい」、「着物を着た方が軽くなる」という声が予想以上に多かったんですよね。私にとっては当たり前の着付けだったのですが、どうやら少し特殊だったようです。

普通の着付けとは少し違うという意味で名前をつけていたほうが区別がついてわかりやすいと思い、無重力着付けと名付けました。

 

- 着物が軽いということに驚きです!

驚かれる方も多いです。

今、私たちは洋服を着ていることが多いので、洋服を着ている人の動きになっています。
例えば、ナイフとフォークを使って食事をする。こうした腕を横に動かすような動作は、日本文化的にいうと“脇が甘い” “肩肘を張っている”ような動き方です。

 

一方で、和の文化では“脇を閉じる”動きが多い。お箸とお茶碗で食事をしているときの動きをイメージするとわかりやすいと思います。そういう身体のメカニズムと用途が違うので、結果論ですが、和の動きで着物を着付けしたから軽かった。

無重力着付けは、日本人本来の身体の使い方、考え方を取り戻すことができる和の着付けです。

 

- 着物は、本来であれば日本人の身体や動きに合っているんですね。

着る服で動きが決まり、その動きををもとに文化が作られる。

洋服だと畳は使いづらいし、階段も狭かったら登りにくい。そういうところからどんどん日本の文化が失われている状況です。

 

今は洋服を着るのが当たり前。着物を着ているとすごい!と言われます。洋服の考え方に染まってしまっていて、衣服に関しては日本らしさってどこにもないんですよ。

だからこそ、日本人らしい本来の姿を取り戻しましょうという気持ちで「暮らしで着物を着る」を広める活動をしています。

お客さまの好きなタイミングで商品を見て、購入できる

無重力着付け

 

- ネットショップはなぜ始められたのですか?

STORES アカウントはずいぶん前に取得していました。
ただ、生徒さん向けに店頭で販売していたのでネットショップにはあまり力を入れていませんでした。

 

- ネットショップ作成に STORES を選んでいただけた理由を教えてください。

ネットショップに関して検索して調べた結果 STORES を知りました。
こういう雰囲気のショップを見たことあるなと思いましたし、特に懸念点もなかったので導入しました。

 

特に他サービスと比較したわけではなかったのですが、ずいぶん前に一度だけ違うサービスを利用したことがあります。当時は、完全に手作業で管理をしていました。それに比べ STORES は、売上を全てサイト内で管理してくれるサービスなので、とても驚きました。

当時と比べてのメリットなので、手作業から自動で管理してくれたことに驚いたのを伝えたいなと思いました。

 

- 先程ネットショップに対して消極的だったとおっしゃっていましたが、本格運用するようになったきっかけはありますか?

テキスト販売・講座申込みがターニングポイントとなりました。
テキスト販売や講座申し込みを開始したのですが、ネット販売の方がいいなと考えるようになったんです。


また、コロナ禍の影響もありますね。
初回の緊急事態宣言のときは、まだ状況も分からなかったので講座を全て休止しました。時間ができたので、ネットショップに商品を毎日1つずつ掲載していこうかなと思ったんです。


元々「暮らしで着る着物」として販売していたので、ニーズともマッチして、売れ行きは好調でした。

 

- コロナ禍で日々の暮らしを見つめ直すきっかけにもなりましたよね!

自宅で着物を着る人が増えました。誰かに見せるための服ではなくなってきていますよね。

浴衣を寝巻きとして着ていただくことを提案しているのですが、実際に体調が良くなったというお声もありました。


良いものを着たいということで購入していただく単価も高くなっています。
寝具と思えば安いということで、20万円の浴衣を買ってくださる方もいらっしゃいますよ。

 

- Amazonや楽天といったモール出店は考えなかったのでしょうか?

業種・業態に合わないと思ったんですよね。
無重力着付けがあってこその商品なので、コミュニケーションを取る必要があります。なので、共有していない方に売るのは難しいかなと思いました。

 

また、価格での判断基準が大きいというところも、モール出店を難しいと判断した理由の一つです。
最初、値決めをするときに、ネットで調べたりもしたのですが、どうやっても一番安いお店と同等の価格にするのは無理でした。

 

- STORES を導入してみて良かったことはありますか?

お客さまが好きなタイミングで買ってくれるようになりました。
ネットショップではなく、メインは講座だったので、講座と講座の間でしか商品を見てもらえる時間はありません。

着物のイメージとしても、売られるのがこわいといいますか、購入するハードルの高さみたいなものもあると思うので、私たちも積極的に生徒さんに着物を売ることはしていませんでした。

今では、講座に来た方が実物を見て、お家に帰ってからゆっくり検討し購入してくれるようになっています。

 

- 集客も成功されている印象ですが、集客のコツやポイントはありますか?

正直なところ、教育がメインなため、講座に来てくださっている方に購入いただくことが多いです。アフターサポートのような立て付けになっています。
だから、講座に来てくれる方を増やすのが一番です。

講座に来てくださるようにするために何をしているかというと、結局のところ口コミなんです。
暮らしで着物を着ることを提案しているところが他になかったので、「無重力着付けって何?」「浴衣で寝る?」というところで口コミが広がったと感じます。結果として特殊な差別化ができた印象です。

 

集客のテクニック的なところはわからないのですが、きちんと丁寧に説明することが何よりも大事なのではないかと思います。

 

- SNSは利用していますか?

今は、Facebookを利用していることが多いです。口コミという意味では、信憑性も高いですよね。

 

Instagramは繋がりが希薄でもマスを取りやすいと思います。
でも、私たちは、草の根的に一人ずつでもいいから知っていただくことを目的としているので、そういう意味ではFacebookがあっているのかもしれないです。

Instagramに関しては、生徒さんの中にいわゆるインフルエンサーの方がいらっしゃいます。もちろんお願いしているわけではないのですが、Instagram投稿に関してはその方にお任せしています!笑

 

- ネットショップの運営で大変だったことはありますか?

ネットショップをやると決めてからオープンするまで、例えば、商品を撮影したり、在庫を管理したりと作業量はすごく多かったので物理的に大変でした。
着物ってほとんどがただの布や紐です。魅力をどう見せたらいいのか悩ましい。ただ、たまたま着物のオンラインショップで撮影を担当していたスタッフがいたので、すごくラッキーでした。

 

着物、帯などアイテムのカテゴリ・種類に関しては、それほど多くないので、雛形をそこで作ってもらえたのが本当に助かりました。

 

「衣」の和文化の良さを伝えていきたい

無重力着付け

 

- 今後の展望について教えてください!

商品が着物だけではなく、多岐にわたってきました。なので、直近の目標でいうと、今まで1人でやってきたことをそれぞれの分野ごとにチームで進められるようにしたいです。

鞠小路スタイルとしては、やはり「文化」が大きなテーマなので、衣・食・住の「衣」の和文化の良さを伝えていく活動を続けていきます。
よそ行きの着物は衰退しているため、きちんと「和服の良さ」を商品に具現化していきたいです。

 

コロナ禍だからこそ「本当に大切なことは何?」と日本の和文化が見直されており、衣文化のコミュニティを作り始めています。
共感していただける方も多いので、仲間を見つけやすい時代だとも感じます。

 

 

文:STORES Magazine編集部
写真:鞠小路スタイルさまご提供
 
 

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