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仕入れの前に理解しよう!上代・下代・掛け率など、知っておきたい仕入れの基本用語まとめ

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誰でも簡単に商品が販売できるようになったネットショップ。

自分で作ったハンドメイド商品を販売することはもちろん、すでに流通している商品をオーナー様自身で仕入れて販売するセレクトショップ方式など、ここ数年で多くの形態のネットショップが登場しました。

 

しかしながら、商品を仕入れて販売するまでの過程では普段あまり使われることの多くない用語が飛び交うこともあるため、実際にそのステップになると「これはどういう意味なんだろう...」と戸惑ってしまうのではないでしょうか。

 

特に、業界によっては専門用語は知ってて当たり前とされることもあるため、「専門用語を知らない=業界のことを知らない」と判断され、オーナーさまが下に見られてしまったり、取引の際に不利な条件を提示されてしまうといった事態が起きてしまうことも...。

 

そこでこの記事では、商品を仕入れる過程で目にする機会の多い、ぜひ知っておきたい用語についてまとめて紹介していきます。

 

先に紹介した『ネットショップを始めよう!商品の仕入れの方法とオススメの仕入れ先まとめ』という記事と合わせて、これからネットショップの商品を仕入れたい!と考えている人はぜひ参考にしてくださいね。

 

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仕入れ業者・仕入れ元に関する用語まとめ

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まずは商品を仕入れる業者や、商品を仕入れることが出来る場所などに関する用語を紹介します。

 

サプライヤー

サプライヤーとは商品供給業者のことで、オーナー様が実際に商品を仕入れる相手のことを指します。

相手はメーカー・卸専門業者・問屋など多岐にわたるため、一概に特定の相手を「サプライヤー」とは称しません。

 

バイヤー

バイヤーとは商品を仕入れる側を指す言葉で、オーナー様が商品を仕入れる場合はオーナー様側が「バイヤー」となります。

このほか、商品を仕入れる小売店や実際に仕入れを担当する人物を「バイヤー」と称することがあります。

 

BtoB

BtoBとは「Business to Business」の略称で、 企業間取引のことを指します。

 

BtoC

BtoBとは「Business to Customor」の略称で、企業と個人の間での取引のことを指します。

 

CtoC

BtoBとは「Business to Customor」の略称で、個人間取引のことを指します。

かつてはフリーマーケットがその代表例でしたが、最近はSTORES.jpやBASEなどのネットショップ、メルカリなどフリマアプリのことを指すことが多くなっています。

 

DtoC

DtoCとは「Direct to Consumer」の略称で、企業が卸業者や仲介業者を介さず直接個人に対して商品を販売することを指します。

 

先ほど紹介したBtoCとは企業と個人の間での取引という点では共通しているのですが、卸業者・中間業者が介入するBtoCと異なり、DtoCの場合は

  • 製造
  • 販売(ECサイトも自社で用意)
  • PR

など全ての工程を企業が担うことが特徴です。

 

近年急速に発展しているビジネスモデルで、先行モデルとしてはアメリカのGlossier(グロッシアー)が知られています。

 

古物市

古物市とは、古物商を営む人をターゲットとした中古品市場のことを指します。

フリーマーケットや骨董市、まだ近年流行している蚤の市も、広い意味での古物市とすることができます。

 

見本市・展示会

見本市・展示会とは、商品を製造するメーカーや仲介の卸業者が開催するイベントを指します。

それぞれのイベントでは、展開されている商品の展示や説明が行われていることが大半で、イベントによってはその場で注文ができる場合もあります。

 

仕入れ取引を行う時に使う用語まとめ

実際に仕入れ取引を行う際にも多くの用語が使用されます。ここではその中でも特に使用頻度の高い用語をまとめて紹介します。

 

発注書

発注書とは、商品を注文する際に使用する書類のことを指します。

 

近年になってインターネットを通じて商品を注文できる企業が出てきましたが、多くの企業は「注文はFAXのみ」という形式を取っていることが多いほか、各企業によって独自のフォーマットで作成された注文書を使用しなければならない場合もあります。

 

口座

口座とは、取引のために必要なデータをまとめたモノ(書類など)のことを指します。

一般的に「口座」というと銀行口座などのことを想像してしまいますが、取引の際に使われる口座とは意味が全く異なりますので注意しましょう。

 

「口座を作る」と取引先に言われた場合、情報の提示や各書類への記入が必要になる場合がありますが、これは取引先として先方に認められたことになるので留意しておきましょう。

 

バッティング

バッティングとは、すでに同じジャンルで別の業者が商品の取り扱いをしてしまっていることを指します。

バッティングの状態になっている場合、仕入れ業者が取引を行ってくれない可能性があるので注意が必要です。

 

デポジット

デポジットとは、取引を始める際に必要となる預入金のことを指します。

ショップ運営を始めたばかりで実績や信用が少ない場合、取引先の企業から取引を始める前にデポジットを求められる場合があるので、注意しておきましょう。

 

本伝

本伝とは「本伝票」の略称で、商品を買い取った際に発行される伝票のことを指します。

基本的に商品と同時に封入されていることが多く、この書類によって「商品を仕入れました」ということが証明されます。

 

仮伝

仮伝とは「仮伝票」の略称で、あくまで一時的に発行される伝票のことを指します。

委託仕入や見本品を預かる場合などに発行される伝票です。

 

赤伝

赤伝とは「赤伝票」の略称で、一度処理された伝票を取り消すために新たに発行される伝票のことを指します。

主な用途としては仕入れた商品を返品する際に使われることが多く、返品伝票・マイナス伝票とも呼ばれることがあります。

 

仕入れ価格を決める時に使う用語まとめ

上代

上代(じょうだい)とは、商品の定価やメーカーが定める「メーカー希望小売価格」のことを指します。

意味としては「商品定価」と同意ですが、商談の場面では「定価」より「上代」の方が圧倒的に使われていることが多く、この言葉を使っているどうかで小売業界の人かどうかを判断することができます。

 

下代

下代(げだい)とは、小売店が問屋から商品を購入する際の卸値・仕入れ値のことを指します。

多くの場合、下代(=卸値)に各種手数料や経費を上乗せして上代(=販売価格)とするため、基本的には下代が安く・上代が高いほど、ネットショップの利益率は高くなります。

 

このほか同義語としては「単価」「仕切り」などがありますが、基本的には「下代」とすることが多いです。

 

プロパー

プロパーとは、正規の価格のことを指します。

先ほど紹介した上代とほとんど意味は変わりませんが、値引きしていない定価での販売を指すことが多いです。

 

掛け率

掛け率とは、商品の定価に対する仕入れ価格の割合のことを指します。

主に「○○○円の×掛け」という言い方で使うことが多く「10,000円の7掛け」と言われた時は、販売価格10,000円に対して仕入れ値が7,000円ということになります。

 

仕入れ業界では「この商品の定価はいくらですか?」と聞くよりも「この商品の掛け率はいくつですか?」と聞くことが多くなっています。

 

現金(仕入)

現金仕入とは、文字通り現金で仕入れる方法のことを指します。運営を始めたばかりのころや新規の取引先など、信用が少ない場合によく使われる仕入れの方法です。

 

現金仕入の他に「現金払い」「キャッシュ払い」と呼ばれることもあります。

 

掛け(仕入)

掛け仕入とは、月ごとにまとめて仕入金額を支払う方法のことを指します。

クレジットカードなどと同様に、代金の支払いが後払いになるため、取引先とある程度の信頼関係が構築されて初めて使える支払い方法です。

 

掛け仕入の他に「掛け払い」と呼ばれることもあります。

 

仕入れ数量を決める時に使う用語まとめ

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続いて、実際に仕入れを行う中で仕入れ数量を決めるときに使う用語を紹介します。

 

発注単位

発注単位とは、問屋やメーカーが定めた注文の最低単位のことを指します。

単位は発注元によって様々で「2ケースからでお願いします」と個数・ケース数を指定される場合や「最低30万円からでお願いします」と金額を指定される場合もあります。

 

ロット

ロットとは、製造・販売の最低単位のことを指します。

商品が10個で1ロットとされている場合「最低2ロットからでお願いします」と言われた時は商品を計20個購入する必要があります。

 

アソート

アソートとは「組み合わせ」を意味する英語で、この場合複数のカラーリング・サイズ展開がされている商品を組み合わせて仕入れることを指します。

カラーリング・サイズ展開に限らず、似たような商品たちが抱き合わせで販売されるときに使われることもあります。 

 

ミニマム

ミニマムとは「最小」を意味する英語で、この場合仕入れの際の最小数量を指します。

「ミニマム6つからでお願いします」と言われた場合、最低6つ以上の注文が必要になります。

 

バルク

バルクとは「一括・大量」を意味する英語で、この場合は一括で仕入れた大量の商品のことを指します。

家電やパソコン関連の商品で「バルク品」と称される商品が多いように、仕入れ先で余剰在庫となっている商品を大量に仕入れ、販売するときに使用することが多い用語です。

 

余剰在庫の商品でこそあるものの、商品自体は不良品ではないことが大半なので、仕入れや販売の際は注意しましょう。

 

注残

注残とは「注文残高」の略称で、発注した商品がまだ発送・到着していない状態のことを指します。

 

注残は受注側の「受注残」と発注側の「発注残」に分かれていて、前者は受注した注文のうち、発送や納入が完了していない注文のこと、後者は発注した注文のうち、受領や発送手続きされていない注文のことを指します。

 

バックオーダー

バックオーダーとは、通常より遅く納品される商品のことを指します。

基本的な意味は1つ上で紹介した「注残」と変わりませんが、海外の取引先と取引を行う場合「入荷次第発送」といった意味で使用される場合もあります。

 

客注

客注とは、お客様から注文を受けている状態のことを指します。

手元に商品の在庫がなく問屋や取引先に商品を発注する場合「この商品は客注です」と伝えることで、通常よりも早く商品を受け取れる場合があります。

 

検収

検収とは、商品在庫の増減を確認する作業のことを指します。

具体的には

  • 納品された商品の個数と伝票に記載されている商品の個数が合っているか
  • 出荷した商品の個数と伝票に記載した商品の個数が合っているか

を確認する作業です。

 

それぞれの個数が誤っていると数字上の在庫数と実際の在庫数が合わなくなってしまうため、作業は慎重に行う必要があります。

 

仕入れ方法に関する用語まとめ

最後に、実際に仕入れを行う場合の仕入れ方法に関する用語を紹介します。

買取仕入

買取仕入とは、その名の通り商品を買い取る形で仕入れる方法を指します。世間一般でよく使われることの多い仕入れ方法です。

 

この場合、店舗(ネットショップ)は在庫を抱えるリスクと商品の保管責任の両方を追うことになります。

 

委託仕入

一方、委託仕入れとは、商品をいったん預かる形で仕入れ、売れ残った商品は仕入れ先に返品する方法を指します。

この場合、預かった商品の代金を全て支払うのではなく、実際に売れた商品分の代金を支払うことになります。また一時的に商品の所有権は店舗(ネットショップ)に映ることになります。

 

仕入れ先から商品を受け取るときは本伝票、商品を仕入れ先に返品するときは赤伝票を使用することになっています。

 

この場合、店舗(ネットショップ)は在庫を抱えるリスクはおいませんが、商品を預かっているため保管責任を追うことになります。

 

消化仕入

消化仕入とは、仕入れ先に商品の所有権を預けたままその商品を販売する仕入れ方法を指します。

委託仕入と同様、この場合も実際に売れた商品分の代金のみを支払うことになります。

 

この方法を使う場合、店舗(ネットショップ)は在庫を抱えるリスクも商品の保管責任も負わないことになります。

 

ドロップシッピング

ドロップシッピングとは、1つ上で紹介した「消化仕入」を擬似的にインターネット上で再現することを指します。

具体的には、ネットショップ上で商品を販売するものの実際には在庫は持たず、注文が合った場合のみ商品を仕入れ販売する、という一連の流れを指します。

 

日本では、株式会社もしもが運営する「TopSeller(トップセラー)」が代表的なドロップシッピング専門仕入れサイトとして知られています。

 

 

最後に

 今回は「知っておきたい基本用語まとめ」と題して、商品を仕入れる場面でよく聞くことの多い基本用語についてまとめました。

 

紹介した基本用語の中でも「上代・下代」「本伝・仮伝・赤伝」は特に使用する機会が多い用語なので、知っておくだけでも取引先とのやりとりがスムーズになること間違いなし。もちろん、そのほかの用語も知っておいて損はありませんよ。

 

今回紹介した用語をしっかりとマスターして、仕入れの際のコミュニケーションをスムーズにしていきましょう。

 

なお、仕入れについては、【ネットショップの開業】ネットショップ(ECサイト)の商品仕入れ方法、おすすめサービスを徹底解説の記事も参考になります。こちらもチェックしてみてくださいね。

 

また、ネットショップの開業については、『2021年最新版】ネットショップ開業・開設手順はこれを見れば完璧!初心者〜上級者向けにご紹介』で詳しく解説しています。こちらもぜひ参考にしてみてください。

 

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