ネットショップを長期間にわたって運営していると、様々な部分で不満な点が出てくる場合があります。
どんなネットショップ運営サービスであってもオーナー様の求める機能が全て用意されているわけではないので、1つのサービスを使い続けていると
- 「この機能ってちょっと使いづらいな...」
- 「この部分がもう少しよくなったら...」
といった不満点が出てくるようになります。
しかし、実際に「ネットショップの運営サービスを移転しよう!」と思い立っても、移転先を選ぶポイントが難しかったり、実際に移転を行う作業が大変だと思い込んでしまい、なかなか移転に踏み切れない場合もあるのではないでしょうか?
そこで今回は、ネットショップの引っ越しをするときに気をつけたいポイントまとめと題して
- ネットショップの引っ越しをする主な原因
- ネットショップの引っ越しをするときに確認しておきたいポイント
- ネットショップの引っ越しをするときの主な手順
をまとめて紹介していきます。
これからネットショップを移転しようと考えている人はぜひチェックしてみてください。
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ネットショップの引っ越しをする主な原因は?
ネットショップ運営サービスを引っ越しする場合、引っ越しをする理由はほとんどの場合、先ほど紹介したように「今使っているサービスに不満がある」から。
「この機能が使いたいから引っ越ししたい」と思っている場合でも、この動機を深掘りしてみると「今のサービスではこの機能が使えないから、この機能が使えるサービスに引っ越ししたい」というようになりますよね。
このように、ネットショップ運営サービスを引っ越す場合ほぼ間違いなく不満点があるのですが、一口に「不満点」といっても様々な種類があります。
ここでは代表的な不満点とその具体例をいくつかご紹介します。
機能面に関する不満点がある
多くのオーナー様がネットショップ運営サービスに抱く代表的な不満点として、機能面に関するものがあります。
ネットショップを運営していく中で機能不足に不満を覚える場合も当然考えられるのですが、それ以外にも
- 運営サービスが提供する機能が多すぎて使いこなせない
- 一番使っている機能の特定の部分が著しく使いにくい
といった、長期に渡ってサービスを使用していく中で生まれてくる不満も多くあるようです。
機能面に関する代表的な不満点 |
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続いて紹介するのが、運営サービスを利用する費用に対する不満点。
こちらは主に、運営するストアの規模が小さいのに対し月額費用が高額で、このままだと採算が取れなくなってしまう場合に抱く不満です。
価格面に関する代表的な不満点 |
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サポート面に関する不満点がある
最後に紹介するのが、運営サービスのサポート面に対する不満点。
サポート面に対する不満は、おもにストアを運営していて困った点や疑問に思った点を問い合わせても、その回答が曖昧だったり、サービス側の対応が不誠実だった場合に抱くことが多いようです。
サポート面に関する代表的な不満点 |
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ネットショップの引っ越しをするときに注意すべきポイントは?
ネットショップ運営サービスの引っ越しを検討する理由として、ネットショップオーナー様が抱きやすいサービスに対する不満点を3つご紹介しました。
では実際に運営サービスをお引っ越しする場合に注意すべきポイントにはどんなものがあるのでしょうか?いくつかチェックしていきましょう。
現状使っているサービスに対する不満点は解消されているか?
運営サービスを引っ越しする最も大きな原因が「現状使っているサービスに不満がある」から。
せっかく多くの手間をかけて運営サービスを引っ越ししたのに、引っ越し先で以前と同じ不満を抱いてしまったら、引っ越しした意味がなくなってしまいますよね。
こうした事態を防ぐためにも、引っ越し先のサービス内容や使い勝手を事前に調べておくことは非常に大切です。
移転サービスは用意されているか?
ネットショップ運営サービスを引っ越しするにあたっては、商品情報の移行や在庫数の整合など、手間のかかる作業を多くする必要があります。
そんな場合にあって、引っ越し先のサービスで「引っ越しサポート」のように引っ越しが楽になる機能が提供されていたら、こうした手間を大幅に省くことが出来ますよね。
- 商品情報の移行はCSVファイルをアップロードすればいいのか?それとも1から情報を登録し直すのか?
といった、引っ越し作業の中でも特に手間のかかりそうな部分は、1つ上の「現状使っているサービスに対する不満点は解消されているか?」と合わせて事前に調べておきましょう。
現状使っている独自ドメインはそのまま利用できるか?
こちらは「ネットショップを独自ドメインで運用している!」という方に特にチェックしていただきたい項目です。
独自ドメインが利用できるネットショップ運営サービスの場合、利用方法は大きく
- 自分でドメインを取得して、運営サービス側に設定する
- 運営サービス側でドメイン取得・設定をやってくれる
の2つが考えられます。
しかし、2つ目の 「運営サービス側でドメイン取得・設定をやってくれる」を利用してドメインを取得した場合、運営サービスを移転することで独自ドメインが使えなくなってしまう可能性があるんです。
せっかく独自ドメインを使えてたのに、引っ越ししたら今までのドメインが使えなくなっちゃった...といった自体が起きないように、ドメイン周りに関しても注意しておきましょう。
なお、運営サービスによっては「独自ドメインは利用不可」とされているものもあるので、こちらもサービス選択の際に注意しておきましょう。
移転先のサービスで用意されている決済方法の数は十分か?
ネットショップ運営サービスによって、用意されている決済サービスの種類や数は変わってきます。
運営サービスの引っ越し前後で使用できる決済方法の数が変わってしまうと、今までその決済方法を使っていたお客様が快適に買い物できなくなってしまう可能性があります。
運営サービスを引っ越しするのは「オーナー様の都合」ですが、あくまでも優先すべきは「お客様の快適さ」なので、なるべく引っ越し前後で決済方法に差が出ないようにしましょう。
いざ引っ越し!実際にネットショップを引っ越す場合の手順を確認しよう
ネットショップを引っ越しする際に注意すべきポイントをチェックしてきました。ここからは、実際にネットショップを引っ越しする際の基本的な手順を1つ1つ確認していきましょう。
引っ越し先のサービスを比較・決定しよう
「運営サービスを引っ越ししたい」と考え始めた時、真っ先にすべきことは「引っ越し先のサービスを比較する」こと。
先ほどから何回か紹介してきましたが、引っ越しの際に重視すべきポイントは「自分の抱いている不満点が解消されているか」というところです。
運営サービスの引っ越しは大きな選択なので、引っ越しした後に後悔してしまわないよう慎重に比較していきましょう。
サービスによっては体験利用ができる場合もあるので、もし検討しているサービスが体験利用に対応している場合は、積極的に使用してみましょう。
決済サービスの審査を進めよう
ネットショップ運営サービスによっては、決済サービスを利用するために所定の審査が必要になる場合があります。
審査にかかる期間は移転先のサービスや使用したい決済方法によって変わってくるのですが、もし審査の途中でネットショップを引っ越ししてしまうと、引っ越し前のサービスで利用していた決済サービスが使えない可能性が出てきてしまいます。
しかも審査中に運営サービスを移転し、仮にその審査に落ちてしまった場合、クレジットカード決済など重要な決済方法が使用できなくなってしまいます。
そのため引っ越し先サービスを決定した段階で、決済サービスの審査を始めておくのが良いでしょう。
引っ越し先サービスでの設定を進めよう
運営サービスを引っ越しした後に面倒な作業を行わなくて済むように、そして設定ミスによるトラブルに発展しないように。引っ越し前にやらなくてはいけないことは沢山あるので、しっかりと進めましょう!
今回は「お客様に見える部分」「お客様に見えない部分」の2つから、確認すべき設定を紹介します。
お客様に「見える」部分の設定
まずはお客様が見ることになる、デザインやトップページ・商品ページなどの設定です。
お客様が確認する分トラブルに発展しやすい部分になるので、絶対にミスや抜け落ちがないように気を付けて設定していきましょう。
特定商取引法の表記を確認しよう
ネットショップを運営する以上、特定商取引法(特商法)の表記は欠かせません。
この表記がショップ上のどこかのページにないとネットショップを運営することができないので、引っ越し作業を進める際には真っ先に設定しておきましょう。
特定商取引法(特商法)に関しての詳しい情報は『ネットショップを始める時に必須の特商法とは?法律の内容・記載事項を確認しよう』という記事で書いているので、参考にしてみてください。
デザインを確認しよう
次に確認すべきなのは、ネットショップのデザイン部分です。
引っ越し前に使用していたデザインがオリジナルのもので、かつ引っ越し先のサービスが「オリジナルテンプレート」や「HTML編集」といった機能に対応していれば、引っ越し前のデザインをそのまま使用することも難しくありません。
引っ越し先のサービスが前述の機能に対応していない場合、引っ越し先サービスで用意されているテンプレートの中から、ネットショップのイメージに合い移転前のテンプレートに近いものを設定していくことになります。
新しくテンプレートを設定する場合は、トップページ・商品ページともに引っ越し前後でデザインが大きく変わらないように調整していきましょう。
ネットショップのデザインについては『意識しよう!売れるネットショップが必ずやっている「デザインのポイント」を解説します』という記事で詳しく取り扱っているので、気になる方はぜひこちらも参考にしてみてください。
お問い合わせページを確認しよう
運営サービスを移行した直後から1ヶ月程度は、ページ表示や決済方法の変化から、多くのお客様からお問い合わせが来ることが予想されます。
しかし、こうした時にお問い合わせまでの導線が用意されていないと、お客様は不信感から商品購入を取りやめたり、ネットショップから離れてしまう可能性があります。
こうした事態を防ぎ、お客様が確実に問い合わせができるように、お問い合わせフォームや連絡が取れるメールアドレスは、ネットショップの見える部分に配置しておきましょう。
ショップの概要ページを確認しよう
ネットショップを訪れた人に「このショップはこんなショップです」と紹介するAboutページ。基本的にどのストアも設定されているものですが、運営サービスを引っ越しするとこちらも作り直しになってしまいます。
Aboutページは初めてネットショップを訪れた方に対する名刺代わりのものなので、設定し忘れていてお客様がどんなネットショップか判別できない、なんてことが無いようにしておきましょう。
お客様に「見えない」部分の設定
お客様に「見える」部分の設定、つまり商品ページやお問い合わせページ・デザインの設定が終わったら、次はお客様に「見えない」部分の設定を行っていきます。
こちらは主に管理・決済などネットショップを運営していく上で重要になる設定ですので、「見える」部分の設定と同様に気を抜かずにやっていきましょう。
商品情報を登録しよう
まずは販売している商品の情報を登録していきます。こちらはネットショップを運営する上で絶対に登録しないといけませんし、漏れがあってもいけません。
前述した『引っ越しをするときに注意すべきポイント』でも紹介した通り、「各種情報の登録はCSVファイルをアップロードすればOK」という場合であれば、登録作業はスムーズに行うことができます。
しかしそうしたアップロードに対応せず、1から手作業で情報を登録しないといけない場合、引っ越し前後で商品情報に間違いが発生しないように注意する必要があります。
- 商品の情報は漏れなく移行できているか?
- 在庫数に間違いはないか?
- カラーやカラーの名称は合っているか?
- サイズは合っているか?
など、ミスがないように細かい部分までチェックしましょう。
顧客情報を登録しよう
顧客情報をオンライン上で管理するタイプのネットショップ運営サービスに引っ越しする場合は、顧客情報を正しく移行することが必要です。
基本的に顧客情報はエクセルファイルで管理することが多く、サービスによってはエクセルファイルのアップロードに対応している場合もあるのですが、取り扱い方法についてはサービスによって異なる可能性があるので注意してください。
また、顧客情報が記載されているエクセルファイルについては、厳重に管理・取り扱いを行わないと情報流出の危険性が増加します。
情報流出などのネットショップで発生してしまうトラブルについては『オーナー様必見!ネットショップでよくあるトラブルの事例と対応法まとめ』という記事でより詳しく紹介しています。
決済方法を設定しよう
『決済サービスの審査を進めよう』という項目で決済サービスの利用審査について紹介しましたが、利用審査に通過している場合、多くの決済方法が利用できるようになります。
- クレジットカード
- 銀行振込
- ネットバンキング決済
といった基本的な決済方法はもちろん、運営サービスによっては「Amazon Pay」「PayPal」「キャリア決済」といった、お客様の買い物がさらに快適になる決済方法も用意されている場合があります。
こうした決済方法については、引っ越し前のサービスで導入していたものは残しつつ、新たに使えるようになったものについては取捨選択し、お客様が戸惑わないようにしておくことが必要です。
ネットショップで使えるようにしておきたい決済方法については『徹底比較!ネットショップに導入しておきたい決済方法9つまとめ』という記事で詳しく紹介しています。合わせてこちらもチェックしてみてください。
お客様に運用サービス移行の連絡をしよう
引っ越し先の設定も終わり、あとは実際に引っ越しを行うだけ!という状態になったら、いよいよ普段から買い物してくださるお客様に「運営サービスを引っ越します」という連絡をしていきます。
基本的にはお客様向けメールマガジンや、トップページへの掲載で呼びかける形になり、主な内容としては
- 運営サービスの移行を行うことになりました
- それに伴い一定期間ストアでの購入が出来なくなります
- 移行に伴い利用できなくなる決済方法があります。お手数ですが他の決済方法のご用意をお願いします
などが考えられます。
もしお客様に疑問点があってもすぐにお問い合わせができるよう、問い合わせ用メールアドレスや問い合わせフォームの記載も忘れずにしておきましょう。
実際に引っ越し作業をしよう
お客様への周知も終えたところで、いよいよネットショップの引っ越し作業に入るのですが、引っ越し作業を円滑に行うためにはショップを一時クローズすることが必須です。
- もし作業中に商品が売れてしまったら?
- もし作業中に返品処理がおきてしまったら?
- もし作業中にお問い合わせがあったら?
など、引っ越し作業の障害になってしまうような要素はなるべく0にしておくことが重要です。
そのほか引っ越し作業を行う上で気をつけたいポイントは以下にまとめました。
引っ越し作業は計画を立てて行おう
引っ越し作業はネットショップの今後を決めるといっても過言ではないほど大切な作業です。
一発勝負で作業してしまうと、うっかりミスも生じてしまう上思わぬトラブルの元にも繋がってしまいます。ミスが起きないように・ミスが起きても対処できるように、鹿kりと計画を立てて作業を行いましょう。
メンテナンス期間はなるべく短めにしよう
事前にお客様に「引っ越し作業のためのメンテナンスがあります」と告知していても、あまりにメンテナンスの時間が長いと「このストアは本当に大丈夫なのかな...」とお客様が不信感を抱く可能性があります。
メンテナンスが長期になればなるほどストア自体の売り上げも下がってしまうので、メンテナンスの長期化はオーナー様・お客様のどちらにとってもよくない状態になってしまいます。
焦らずに作業できる時間を確保した上で、テキパキと作業するようにしましょう。
引っ越しが正しくできているか確認しよう
商品情報など各種データの引っ越しが終わったら、新サイトをオープンする前に引っ越しが正しく出来ているかを確認しましょう。
- 用意した決済方法はしっかり使えているか?
- 設定した在庫の数はあっているか?
- お問い合わせフォームは機能しているか?
など、オープンしてからでは遅い部分をしっかり確認しましょう。
まとめ
今回はネットショップの運営サービスを移転する時に気になることや、実際に移転する際のステップ・注意すべき点について紹介してきました。
運営サービスの引っ越しは、ネットショップを運営していく中で一度あるかどうかわからない作業ですが、その分慎重に行う必要がある作業。
勢いで引っ越し作業を進めてしまうのではなく、不具合なく確実に引っ越しが行えるように、しっかりと検討・確認しながら行っていきましょう!
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