セレクトのこだわりや、オーナーさんの世界観が感じられる雑貨屋は魅力的ですよね。ご自身の好きなものや世界観を表現するために、雑貨屋の開業を考えている方も多いのではないでしょうか。
しかし、お店を開業するということはハードルが高く感じ、最初の一歩を踏み出せないでいる方もいらっしゃると思います。
そこで今回は、雑貨屋を開業するために必要な資格や届け、開業資金などをまとめました。ぜひ、参考にしてみてください。
- 雑貨屋の開業スタイル
- 雑貨屋のコンセプトを決めよう
- 雑貨屋を開業するのに必要な資格はあるの?
- 雑貨屋を開業するのに必要な届けや許可
- 雑貨屋開業に必要な資金はどれくらい?
- 雑貨屋開業に必要な資金の調達!融資や補助金を活用しよう
- 雑貨屋で取り扱う商品の仕入れ方法
- 雑貨屋で使用する備品の準備もしよう!
- 【雑貨屋開業】必要な資格や開業資金、仕入れ方法など開業前に知っておきたいことまとめ
雑貨屋の開業スタイル
雑貨屋を開業するにしても実はいろいろな方法があります。そこで、大きく3つの方法をご紹介いたします。
①店舗を借りる
ご自身の好きな場所で店舗を借りて雑貨屋を開業する方法です。立地選びから内装まで、全て自由にできるため、理想のお店を作り上げることができます。
ただしその分、立地や内装によっては開業資金がかかる上に、開店まで時間もかかってしまう可能性も。事業計画をしっかりと立てる必要があります。
また、開業後にスタッフを雇わない場合、お店のことや接客を行うのは全てご自身です。ラッピングなどのスキルを身につけておくとよいでしょう。
②フランチャイズに加盟する
フランチャイズとは、親企業(フランチャイザー)と契約を結んで加盟店になり、親企業の看板や商品、サービスを使う権利をもらえることです。また、ビジネスのノウハウもサポートしてもらえます。
仕入れのルートが確立しているため、まずはノウハウを学びたい方にはおすすめです。しかしその分、親企業へロイヤリティと呼ばれる売上の一部を支払う義務があります。
親企業からの縛りがあるため、オリジナルのお店を作りたい方は、個人での開業がおすすめです。
③ネットショップを開設する
店舗を持たず、ネットショップで雑貨屋を開業する方法です。無料でネットショップを開設できるサービスもあるため、大幅に開業資金を抑えらます。
しかし、SNSや広告などを活用した集客施策は必要です。また、お店に来て商品を手にとってもらうことができないため、写真や文章で商品の魅力を伝える努力も必要となってきます。
雑貨屋のネットショップ開業に関しては、「雑貨のネットショップを開業!販売を始める際に考えるポイント・活用するべきサービスについて解説」でご紹介しています。
また、ネットショップの開業については、「【2021年最新版】ネットショップ開業・開設手順はこれを見れば完璧!初心者〜上級者向けにご紹介」を参考にしてみてください。
雑貨屋のコンセプトを決めよう
コンセプトはなぜ必要?
コンセプトとは、直訳すると「概念」ですが、お店を開業する際のコンセプトとは、「お客さまへ提供したいお店の価値や世界観」のことです。
どんなお店を作っていくのか方向性を決める重要な土台であり、基礎的な考え方となってきます。
コンセプトの作り方
いきなり考え始めるのではなく、項目ごとに分けて作っていくのがおすすめです。
- 誰に(年齢層、性別 etc.)
- どんな場所で(オフィス街、繁華街、住宅街 etc.)
- どんな雰囲気の(個性的、リラックスできる、ハワイテイスト etc.)
- どんな商品を提供するのか(生活雑貨、ビンテージ雑貨、金額設定 etc.)
ここでしっかりと細分化し掘り下げていくことで、他店舗とは異なる差別ポイントを見つけることができるでしょう。
コンセプト作りに関しては「事例から学ぶ、ネットショップの成功を支える「コンセプト」の重要性と作り方」でご紹介しています。ぜひ、参考にしてみてください。
雑貨屋を開業するのに必要な資格はあるの?
雑貨屋を開業するために必要な資格は特にありません。しかし、雑貨屋の横でカフェもやりたい場合は「飲食店営業許可」が必要です。
どんなお店をやりたいかによって必要な資格が加わってくるため、どんなスタイルをご自身がやりたいのか、しっかりと考えておきましょう。
雑貨屋を開業するのに必要な届けや許可
雑貨屋を開業するのに専門的な届けはありません。しかし、アンティーク品を扱う場合は注意が必要です。
古物商許可
アンティーク品を扱う場合は、「古物商許可」が必要です。しかし、商品によっては古物商許可が必要としないケースもあります。
詳細については、「中古品販売のネットショップ開業に古物商許可は必要?申請方法を解説」でご紹介しております。ぜひ参考にしてみてください。
開業届
開業して1ヶ月以内に、税務署へ開業届の提出が必要です。
書類は税務署窓口で入手できますが、国税庁のホームページからPDFファイルに入力しダウンロードすることも可能です。提出する際には、マイナンバーの確認が求められるため、忘れないようにしましょう。
開業届の書き方などについては、「【個人の開業】個人事業主の開業届は必要? 手続き・書き方やメリットをご紹介」でご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
青色申告申請書
青色申告申請書は、確定申告の際の申告方法の種類です。事業主として経営を行っている場合は、売り上げや経費の集計などを国に申告しなければなりません。
その際の申告方法で、青色申告・白色申告と2種類ありますが、青色申告の方が特典がいっぱいです。
青色申告については、「青色申告と白色申告の違いを解説! 「節税になる」と言われるのはなぜ?」「個人事業主の青色申告。節税に役立つ裏ワザ6選」で詳しくご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
雑貨屋開業に必要な資金はどれくらい?
店舗を借りて雑貨屋を開業する場合、約500万〜600万円が必要と言われています。その内訳は、物件費、内装工事費、仕入費、備品などです。
開業資金の多くを占める物件費とや内装費を工夫すればもう少し抑えることができるでしょう。ネットショップのみで雑貨屋を開業するのであれば、大幅に抑えることが可能です。
また、開業資金だけでなく、運転資金もある程度用意しておくと安心できます。
雑貨屋開業に必要な資金の調達!融資や補助金を活用しよう
開業資金だけでなく運転資金のことも考えると、融資や補助金を活用したいところ。雑貨屋開業で活用できる、融資や補助金をご紹介します。
起業時に頼りになる制度や助成金・補助金に関しては、「【個人の開業】起業時に頼るべし!無料相談や開業支援制度、助成金・補助金の活用術」でもご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
日本政策金融公庫
日本政策金融公庫とは、日本政府が運営している金融公庫です。無担保・無保証で利用でき、銀行に比べて低金利で融資を受けることができます。
まずはお近くの支店の窓口へいき、相談をしてみましょう。
制度融資
各地方自治体、民間金融機関、信用保証協会の連携によって行われる融資が、制度融資です。日本政策金融公庫と同様に、低金利で融資を受けられます。
各地等自治体によって制度や融資内容に違いがありますので、詳細は各地方自治体へ問い合わせをしてみてください。
資金調達には事業計画書が必要
資金調達を行うには、事業計画書がとても重要です。
事業計画書では、開業資金の捻出方法を確認したり売上目標を立てたり、経費の内訳を検討して収支を予想したりします。
事業計画書の具体的な書き方に関しては、「審査に通る事業計画書の書き方とは?具体例もご紹介」でご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
雑貨屋で取り扱う商品の仕入れ方法
雑貨屋にとって一番大切なのが取り扱う商品です。しかし、仕入れ方法に悩んでる方も多いと思います。
代表的な仕入れ方法は以下です。
- メーカーや問屋から仕入れる
- 展示会で仕入れる
- 海外で買い付ける
- ネットで仕入れる
詳しい仕入れ方法については、「【ネットショップの開業】ネットショップ(ECサイト)の商品仕入れ方法、おすすめサービスを徹底解説」でご紹介しています。「ネットショップ」と記載がありますが、実店舗でも活用できる方法です。ぜひ、参考にしてみてください。
雑貨屋で使用する備品の準備もしよう!
雑貨屋を開業する上で、開業後お店を運営するために、レジなどの備品も大切です。
レジの導入にはPOSレジがおすすめ!
POSレジとは、ネットワークに繋がったレジで、お客さまとの金銭のやりとりをリアルタイムにクラウドに保存することができます。また、売上管理だけでなく、予約管理や顧客管理も可能です。
POSレジについては、「POSシステム(POSレジ)とは? 低コストで導入する方法は?」や「POSレジ】豊富な機能が備わったPOSレジ。POSレジの便利機能からオススメサービスをご紹介」で紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
キャッシュレス決済を導入するなら 「STORES 決済」がおすすめ!
STORES 決済 とは、クレジットカード(デビットカード)/電子マネー/QRに対応したキャッシュレス決済サービス。
クレジットカード決済手数料が業界最安の「3.24%〜」(※一部ブランドを除く)、電子マネー決済手数料は1.98%、入金サイクルも「最短翌々日入金」に対応しています。
POSレジを導入するなら、キャッシュレス決済端末を合わせて導入するのがおすすめです。
キャッシュレス決済については、「【店舗向け】キャッシュレス決済とは?導入前に知っておきたい種類やメリット・デメリットを解説」やでご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
【雑貨屋開業】必要な資格や開業資金、仕入れ方法など開業前に知っておきたいことまとめ
雑貨屋を開業するにも、いろいろなスタイルがありました。店舗を持つだけでなく、ネットショップで開業するという方法もあります。
店舗を持っている方は、ネットショップも合わせて開設すれば、より多くのお客さまにこだわってセレクトした商品を届けることができるでしょう。
また、雑貨屋の肝である商品のセレクトも、さまざま仕入れ方法があります。一つだけに絞らずうまく活用すれば、こだわりの詰まった雑貨屋を開業することができるでしょう。