POSレジといえば、スーパーに置いてある大型のものをイメージしてしまいがちですが、iPadを使ったPOSレジは非常に小型で、なおかつ操作もシンプル・簡単です。しかし、「その分機能が劣るのでは?」と思う方もいるかもしれません。
そこで今回は、iPad対応のタブレット型POSレジアプリを使うメリットやデメリット、導入費用などを解説します。iPadレジの主要な機能や選び方などもお伝えしますので、iPadレジに興味のある方は参考にしてみてください。
- iPad対応のPOSレジ(iPadレジ)とは?
- iPadレジを導入するメリット
- iPadレジを導入するデメリットはある?
- iPadレジの主要な機能
- iPadレジの選び方
- ネットショップとひとつになったiPadレジ「STORES レジ」
iPad対応のPOSレジ(iPadレジ)とは?
iPad対応のPOSレジとは、iPadに専用のPOSレジアプリをインストールして、iPadをPOSレジとして使うもののことです。
POSレジの代表といえば、スーパーやコンビニなどに設置してあるターミナル型ですが、ターミナル型では導入に50万円以上かかってしまいます。しかし、iPadレジであれば、iPadさえあれば導入できるため、ターミナル型と比べて圧倒的な安価で導入可能です。
「安い分、機能が限られるのでは?」と思うかもしれませんが、基本的な機能は網羅されているので、業務で困ることはまずありません。たしかに細かな機能ではターミナル型には勝てませんが、シンプルなPOSレジを使いたい場合は、逆にiPadレジのほうが利便性に優れていることもあるほどです。
iPadレジは、各社さまざまなアプリが提供されており、用途に応じたものを選べます。店舗運営のデジタル化を支援する STORES でも、ネットショップと在庫連動する STORES レジ をご用意しています。
iPadレジを導入するメリット
iPadレジを導入するメリットはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは7つのメリットを紹介します。
①導入コストやランニングコストを抑えられる
iPadレジはさまざまなアプリが用意されていますが、初期費用や月額料金が無料のものも多く、コストをほとんどかけずに導入できます。
初期費用や月額料金がかかるものでも、従来のターミナル型POSレジと比べると、大幅に費用を抑えることが可能です。
②コンパクトで場所を取らない
プリンターやバーコードリーダーなどの周辺機器を購入あるいはレンタルせず、iPadレジを最小構成で導入する場合、必要なものはiPadしかありません。周辺機器がいらない場合に必要なスペースは、iPadの置き場所だけです。
周辺機器も必要に応じて最低限度にすれば、ほとんど場所を必要としません。ターミナル型のPOSレジを置く場所がないような狭い店舗やキッチンカーなどでも、iPadレジなら導入できます。
③お店の内観や雰囲気を損なわない
サロンやアパレルショップなどは、内観や雰囲気、世界観などもお店の大切な要素なのではないでしょうか。そうしたお店に大きなPOSレジがあると、お店の雰囲気を壊してしまいかねません。
その点、デザイン性に優れたiPadであれば、お店にうまく溶け込んでくれるはずです。
④簡単操作で従業員の教育の手間がかからない
iPadレジは、シンプルで直感的な操作が可能です。ターミナル型のPOSレジは多機能な分、使いこなすにはトレーニングをしなければなりません。
その点iPadレジであれば直感的に操作ができるため、それほどトレーニングの手間がかからず、教育コストを削減できます。
⑤売上分析や在庫管理も行える
iPadレジはシンプルでありながら、POSレジとしての基本的な機能は網羅されており、売上分析や在庫管理ができるものが多くあります。お店の売り上げをアップするには、商品や期間ごとに売上を管理して分析することが大切です。きめ細かな分析は、マーケティング施策に活かせるでしょう。
また、実店舗とネットショップの在庫管理を一括で行なえるようなiPadレジもあるので、在庫管理の煩雑さも解消されるはずです。
⑥多彩な決済手段に対応している
iPadレジの多くは、クレジットカードや電子マネー、QRコードなどのキャッシュレス決済に対応可能です。キャッシュレス決済は、コロナ禍の影響もあって急速に普及が進んでおり、会計のスピードアップや集客効果など、お客さまだけでなく店舗側にもメリットがあります。
キャッシュレス決済を使うには、複数の決済サービスをまとめて使える決済代行会社と契約するのがおすすめです。
⑦周辺機器の導入でカスタマイズもできる
お店のニーズに合わせて、必要な周辺機器を追加してカスタマイズが可能です。サービスにもよりますが、代表的な周辺機器としては、レシートプリンターやキャッシュドロア、バーコードリーダー、キャッシュレス決済端末、自動釣銭機、カスタマーディスプレイなどがあります。
iPadレジを導入するデメリットはある?
iPadレジにはデメリットといえるほどのデメリットはありません。強いていえば、iPadレジアプリはクラウドを利用しているため、安定した通信環境が必要なくらいです。
基本的にWi-Fi環境が必要ですが、携帯電話回線が使えるiPadの場合は、携帯電話のエリア内であれば問題なく使えます。
iPadレジの主要な機能
iPadレジがもつ主要な機能をまとめてみました。
名称 |
機能の詳細 |
顧客管理 |
顧客情報を登録して、販売情報と紐付ける機能。購入履歴や嗜好を分析する機能も。 |
在庫管理 |
会計処理と連動させて在庫数を管理する機能。CSVを使って複数のデータを一括処理できるサービスも。また、実店舗とネットショップの在庫を連動して管理できるものもある。 |
複数店舗管理 |
1つのアカウントで、複数店舗の在庫や売上を管理する機能。在庫調整などができるものも。 |
トレーニングモード |
スタッフ教育用の練習モード。 |
免税店対応 |
免税販売に必要な書類を自動で作成する機能。 |
軽減税率対応 |
イートインとテイクアウトなど、会計時に同一商品の税率を簡単に選択できる機能。 |
オーダーシステム |
各テーブルの注文から会計までをリアルタイムで管理する機能。 |
API連携 |
さまざまな外部サービスと連携できる機能。 |
セルフレジ |
お客さまの操作で会計ができる機能。 |
レシート出力 |
レシートプリンターと連携してレシートや領収書を出力できる機能。 |
キャッシュドロア連携 |
キャッシュドロアと連携して、自動開閉ができる機能。 |
オフライン機能 |
インターネット接続に障害が発生した場合でも、一時的にオフラインで使用できる機能。 |
精算 |
レジ締めや出入金の管理。レジ締め完了後は、取引実態の確認や精算レシートを出力できるものも。 |
売上管理・分析 |
期間別、商品別などで絞り込んで分析ができる。CSVでダウンロードができるものも。 |
キャッシュレス決済 |
クレジットカード決済、電子マネー決済、QRコード決済などに対応する機能。 |
会計ソフト連携 |
freeeなど外部の会計サービスと連携して、販売情報などを会計帳簿にも反映させる機能。 |
予約管理 |
外部の予約サービスと連携する機能。 |
iPadレジの選び方
iPadレジを提供しているサービスはいくつかありますが、どのサービスを選べば良いのでしょうか。iPadレジの選び方をいくつかご紹介します。
初期費用・月額料金
初期費用や月額料金ができるだけ安いものを選べば、コストダウンになります。ただし、コストダウンのことばかり考えて、必要な機能が足りないサービスを選んでは元も子もありません。必要な機能をもちながら、できるだけコストがかからないサービスを選ぶことが重要です。
手数料
ランニングコストは月額料金だけではありません。キャッシュレス決済も連携させている場合は、キャッシュレス決済での手数料が必要です。キャッシュレス決済も、サービスによって手数料が大きく変わってきます。どの程度の手数料が必要なのかをよく確認しておきましょう。
必要な機能の有無
iPadレジは、サービスによって提供されている機能は大きく異なります。サロンであれば予約機能や顧客管理機能があったほうが良いでしょうし、飲食店であればオーダーシステムやセルフオーダーなどが必要になってくるでしょう。導入を検討する際には、必要な機能と不必要な機能をしっかりと分けておくことが大切です。
導入サポートの有無
iPadレジは導入コストが安い分、サポートが少ないサービスもあります。そうしたサービスは、わからないことは自分で解決できる機械に詳しい人向けです。パソコンの設定などに詳しくない人は、サポート体制が充実したサービスを選ぶことも大切でしょう。
周辺機器の充実度
周辺機器もサービスによって対応状況が異なります。プリンターやキャッシュドロアなどはほとんどのサービスで対応していますが、バーコードリーダーや自動釣銭機、カスタマーディスプレイなどは対応状況がまちまちです。バーコードリーダーなどが必要な場合は、対応しているかどうかを確認しておきましょう。
POSレジの選び方は、以下の記事でも解説していますから、興味のある方は参考にしてみてください。
【徹底比較】POSシステム導入を検討中の方必見!タブレットPOSサービスの機能や価格一覧
ネットショップとひとつになったiPadレジ「STORES レジ」
STORES レジ はiPadレジの一つで、初期費用・月額料金0円で利用できます。POSレジに必要な基本的機能は網羅しており、プリンターなど周辺機器も充実しているのが特徴です。
STORES 決済 と連携すれば、キャッシュレス決済にも対応できるほか、ネットショップと連携して、複数店舗とネットショップの在庫も一元的に管理できます。店舗とネットショップの在庫共有も可能で、在庫調整などに役立つでしょう。
ネットショップの注文も、STORES レジ から確認できるため、ネットショップと一緒に導入すると便利に使えます。
導入サポートもありますので、気になる方はお気軽にご相談ください。