写真や動画を簡単に共有できるInstagram(インスタグラム)。2018年6月にはショッピング機能「Show Now」が登場し、ますますネットでの商品販売が手軽になりました。
ネットで自分の商品を販売する時、Instagramのビジネスアカウント(ビジネスプロフィール)を導入・設定したいと思う方は数多くいると思いますが、実はもっと手軽に設定できるクリエイターアカウントが2019年7月から実装されました!9月からは予約投稿も可能になっています。
この記事では、クリエイターアカウントの概要、設定するメリット、設定方法、そしてビジネスアカウントとの違いをご紹介します。
- Instagramのクリエイターアカウントとは?
- Instagramクリエイターアカウント7つのメリット
- Instagramクリエイターアカウントのデメリット
- Instagramビジネスアカウントとの違い
- Instagramクリエイターアカウントの設定方法
- Instagramクリエイターアカウントまとめ
Instagramのクリエイターアカウントとは?
誰が使えるの?
Instagram(インスタグラム)のクリエイターアカウントは、全アカウントが設定できます。後ほど詳しく説明しますが、これはビジネスアカウント(ビジネスプロフィール)との大きく違う点の1つです。
どんな人に向いている?
クリエイターアカウントはInstagram上に数多く存在するインフルエンサーために作られたとされています。企業のプロモーション活動に協力するインフルエンサーが増える中で、ビジネスとパーソナルな部分を切り離してより自由な活動を出来るようにしたいとInstagramが考えた背景があります。
しかしクリエイターアカウントはインフルエンサーだけでなく、
- 大小関係なくビジネス活動をしている人
- 個人のクリエイター
などにおすすめです。では、フォロワー数に関係なくクリエイターアカウントにするメリットを見ていきましょう。
Instagramクリエイターアカウント7つのメリット
予約投稿ができる
2019年9月から、クリエイターアカウントでは通常ポストとIGTVで予約投稿が出来るようになりました!「クリエイタースタジオ(Creator Studio)」というFacebookが提供するサイトから予約投稿が可能です。
これまでビジネスアカウント以外には予約投稿機能がなく、投稿したい特定の時間にアプリを開き投稿する必要がありました。仕事や個人の活動が忙しい方には嬉しい機能ですね。
クリエイタースタジオの詳細はこちら(公式サイト)からご確認頂けます。
※クリエイタースタジオの利用にはFacebookページの作成・連携が必要です。
設定方法や使い方に関しては「Instagramで予約投稿もできる!高機能な「クリエイタースタジオ」の使い方を解説」でご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
毎日のフォロワー数の増減が分かる
個人でクリエイティブ活動のためのアカウントを持っていたり、企業としてサービスや製品をプロモーションするアカウントを持っていた場合、フォロワー数の推移は気になりますよね。クリエイターアカウントなら、日々のフォロワー数を追うことが出来ます。
ビジネスアカウントでは、週ごとの増減しか見ることが出来ないので、クリエイターアカウントの優位性の1つです。
フォロワーの属性(年齢や地域)が分かる
100人以上のフォロワーがいる場合、フォロワーの属性を把握することが出来ます。年齢・性別・地域が分かるので、特に企業アカウントにとってマーケティング利用に便利です。
「Creator Studio(クリエイタースタジオ)」で詳細データが見れる
予約投稿が出来るCreator Studioでは、様々なデータを見ることが出来ます。
確認できるデータ例
- フォロワーが誰なのか
- フォロワーのアクションが多い投稿
- インプレッション数(投稿の表示回数)
- リーチ数(投稿を見た人の数)
- フォロワーの活動が多い時間
Instagramを運用する中で気になるデータを簡単に見れるという、大きなメリットです。
DM管理がとにかく簡単になる
「メイン」と「一般」の2種類のフォルダを使えるようになります。さらに、各フォルダで「受信箱」「未読」「フラグ済み」に振り分けることが可能なので、DM管理がとても簡単になります。
DMの優先順位づけが出来るのはもちろん、家族や親しい友人からのDMを見逃さずに済みます。
「カテゴリラベル」で自分を表現出来る
クリエイターアカウントに設定する際、41種類ものラベルから自分のアカウントに合ったものを選択出来ます。自分がどんな人物なのか、アカウントを見た人がすぐに分かるようになります。
2019年9月現在、設定できるカテゴリラベル一覧はこちら。
DJ、Fitness Trainer、アーティスト、インテリアデザインスタジオ、ウェブデザイナー、グラフィックデザイナー、ゲーマー、ゲーム動画クリエイター、コメディアン、コンサートツアー、シェフ、ジャーナリスト、スポーツ選手、ダンサー、デザイナー、デジタルクリエイター、ニュース司会者、ファッションデザイナー、ファッションモデル、フィットネスモデル、ブロガー、プロデューサー、ミュージシャン・バンド、モチベーショナルスピーカー、ライター、映画の登場人物、映画監督、音楽家・ミュージシャン、科学者、監督/コーチ、起業家、建築デザイナー、公人・著名人、写真家・フォトグラファー、政治家、政治関係者、著者、動画クリエイター、俳優、編集者、立候補者
クリエイターアカウントであることを表に出さずに機能を使える
クリエイターアカウントにすると、アカウントが強制的にパブリックになると思う方はいませんか?実は各種ボタンは任意で設定出来るので、クリエイターアカウントであることを表に出すことなく、様々な機能を使うことが出来ます。
設定時に「連絡先」と「カテゴリラベル」の表示設定をしなければ、アカウントを見た人にクリエイターアカウントであることは分かりません。また、「連絡」ボタンを設定しなければ、DM以外の手段(電話かメール)で連絡を受け付けることはありません。
クリエイターアカウントに設定しているのを知られるのが少し恥ずかしい…という方は「連絡先」と「カテゴリラベル」を非表示設定して見てくださいね。
Instagramクリエイターアカウントのデメリット
ここまで、クリエイターアカウントのメリットをたくさんご紹介しましたが、設定するデメリットはないのか?と心配な方もいらっしゃるかと思います。では、クリエイターアカウントにするデメリットを2つ挙げていきます。
鍵アカウントにできない
ビジネスアカウント(ビジネスプロフィール)と共通するデメリットに、鍵アカウントにできないことが挙げられます。フォロワーの属性や行動を詳細に見れる代わりに、必ずアカウントを公開する必要があります。
クリエイタースタジオがアプリで使えない
フォロワーの属性や行動が詳細に見れるクリエイタースタジオは、Instagramのアプリ内で利用できません。ブラウザで見る必要があり、また、スマートフォン用のサイトデザインでないのでPCからの利用が使いやすいです。
クリエイタースタジオはまだリリースされたばかりのサービスなので、今後のアップデートでスマートフォンから使いやすくなるかもしれません。
※簡易的なインサイトデータはInstagramのアプリから見ることができます。
Instagramビジネスアカウントとの違い
様々な機能が備わっているクリエイターアカウントですが、これまで多くのインフルエンサーが利用していたビジネスアカウントと何が違うのでしょうか?
Instagramショッピングが使えるかどうか
ビジネスアカウントに設定しているアカウントは、審査が通るとInstagramのショッピング機能「Shop Now」を利用できるようになります。
「Shop Now」を使うと、Instagramの投稿からECサイトにユーザーを誘導できます。ネットショップを運営している企業や個人オーナーさんにとっては嬉しい機能ですよね。これはクリエイターアカウントでは利用できない機能です。
自分の商品やサービスをInstagramでプロモーションしているアカウントで、直接販売ページに誘導したい方にはビジネスアカウントの方が良いかもしれません。
ショッピング機能の設定方法は『第一回 Instagram ショッピング機能 (Shop Now) の使い方を解説します!【全4回】』で詳しく紹介しています。
STORESでネットショップを開設しているオーナーさんは、とても簡単にInstagramを連携できる機能があります。詳細はこちら
DMの管理機能
クリエイターアカウントのメリットでご説明した通り、クリエイターアカウントでは「メイン」と「一般」2つのフォルダを使えますが、ビジネスアカウントでは1つのフォルダしかありません。
Instagramクリエイターアカウントの設定方法
クリエイターアカウントの設定方法は簡単です!キャプションと共に、設定方法を説明します。
① アカウントの投稿一覧が見える画面で右上を押す
② 「設定」を押す
③ 「アカウント」を選択
④ 「プロアカウントに切り替える」を選択
⑤ 「クリエイター」を選択
⑥ 確認したら、「次へ」を押す
⑦ 好きなカテゴリを選択する
⑧ 選んだカテゴリで問題なければ「次へ」を押す
⑨ プロフィールに載せる連絡先を設定する
※最低でも、電話番号かメールアドレスどちらかの設定が必須になります。もちろん、両方入力してもOKです。
⑩ プロフィール画面に表示する項目を選択する
※カテゴリラベル、連絡先ともに設定してもしなくてもOKです。
⑪ プロフィール表示オプションで問題なければ「完了」を押す
⑫ Facebookページとリンクしたい場合は「ページを選択」を押す
リンクしない場合は「今はFacebookにリンクしない」を押す
※クリエイタースタジオの利用にはFacebookページの作成・連携が必要です。
⑬ ⑫でFacebookページをリンクしない場合は、この画面で「OK」を押す
※Facebookとの連携は後から設定可能です。
⑭ プロフィール表示オプションでカテゴリラベルと連絡先を設定した場合は、以下の画面のように表示されていることを確認する
※プロフィール表示オプションで何も設定しない場合は、どの項目も表示されません
これで、クリエイターアカウントの設定は完了です!
Instagramクリエイターアカウントまとめ
誰でも簡単に設定ができる、Instagramのクリエイターアカウント。詳細なフォロワー分析が出来るだけでなく、DM管理のしやすさや、予約投稿機能など、設定するメリットがたくさんあります。
フォロワーとのコミュニケーションを円滑にしたり、自分の活動に役立てるためにぜひ使ってみてくださいね。