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ストアインタビュー vol.4 アウトドアモンスターTEABOY&CAMP TEA

STORESのストアオーナー様のインタビューをお届けします!

 

ストアについて

ストア名:アウトドアモンスターTEABOY&CAMP TEA 茶舗大島園

URL:https://ooshimaen.stores.jp/

開設日:2013年6月

 

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室内ではなく「アウトドアでお茶を楽しむ」カルチャーの草分け的存在の茶舗大島園さん!お茶自体にも、インスタグラムでもファンが多く、その秘密をお聞きしたいと思っていました。今日はよろしくお願いします!

よろしくお願いします。いきなりですが、お茶をネット通販することは、10年くらい前に大失敗してるんです。

 

 

え、そうなんですか?!

はい。お茶というコンテンツは購入にあたって産地性が強いものなんです。私は茨城の茶商。ネット通販でお茶を売ろうとすると有名産地の静岡や鹿児島などで直販されるブランド力にはかないません。そういうこともあり、結果はさんざんで、すぐにネット販売はやめました。

 

 

それがなぜ今やこんなに人気に。再度ネット通販をチャレンジしてみようと思われたきっかけは何だったのですか?

STORESのサービスが出始めた時に、検索か何かで知ってすぐに登録はしたんです。

でも何を販売すれば良いか分からなくて、茶葉だけで売るのは難しい、とは思っていたので、お茶に関連したアイテムのお茶箱でも売ろうかと考えてました。

 

ちょっと話は変わるのですが、個人的にアウトドアやキャンプが大好きで。ここ2、3年でしょうか、グランピングという言葉も出てきて「おしゃれなキャンプ」を楽しむ方々も増えてアウトドアの間口が一気に拡がったと思うんです。そうした雑誌やキャンパーさんの発信を見てると、かっこよくコーヒーを外で淹れるシーンって必ずあるんですよ。

 

かたやうちはお茶屋。お茶もお外で手軽にカッコよく飲んでいただきたい!と、思いついたことが最初のきっかけでした。

 

その思いつきが最初だったのですね。

はい。でも、そのコンセプトだけではこれほど人に知られることはなかったと思っていて。

 

これも偶然なのですが、たまたま、アウトドアモンスターを手掛けるLockさんとお話する機会があって「アウトドアで飲むお茶のグッズとかあればいいよね」という話の中から、大島園オリジナルモンスターTEABOY をお茶缶にデザインしてもらったものを販売開始したんです。

それがユーザーさんにすごくファッショナブルに捉えていただけたんです。

 

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(アウトドアモンスターのTEABOY。よ〜くみると、お茶の葉っぱになっています!)

 

アウトドアをおしゃれに楽しむ方々はSNSでの発信力もあります。うちのお茶やお茶グッズで、アウトドアでお茶を楽しむ様子がインスタなどでどんどん投稿されるようになり、広まっていったのが1年ほど前でしょうか。

  

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 (アウトドアモンスターTEABOY&CAMP TEAのインスタグラム

 

すごい!タイミングとかアイデアで、とんとん拍子に人気ショップさんになられているようにお見受けします。

いや、それが全然そんなことないんです(笑)。

今でこそインスタグラムを中心に、実際にお会いしたことのない方もファンになっていたいだいていますが、過去10年くらいはまったくパッとしませんでした。地元の知人には「この10年間迷走してたよね」って言われてます(笑)。

 

10年ですか…!逆になぜそこから抜け出せたのか気になります。

うーん、発信をずっとやめなかったことでしょうか。もともとSNSなどで発信するのが好きなんです。それもあって、商品が売れなくても、ずっとコツコツ続けていくことができました。ツイッターもインスタグラムもほぼリリースされたと同時から続けています。

 

あとは、過去9年間くらいは、ずっと、お茶を売ろう売ろうという思いでSNSで発信をしてましたね。だからうまくいかなかったんだと、この1年くらいでようやく気がつきました。

 

販売アイテムとは関係のないプライベートなことを書いたり、写真を出したりするほうが、購入者の方もコメントなどをしやすいようで、結果的にSNS上で交流がしやすくなりました。

 

なるほど。ずっと続けていらしたからこそ、SNS上のさじ加減というか、ファンの方との距離感のような感覚が掴めてきたのですね!

そうだと思います。個人的には、SNSはとにかくやり続けないと分からないというのが正直な印象です。

 

インスタグラムのアカウント名も、一時「大島園」という公式名に変えようかとも思ったのですが、それだとつながっている皆様との交流がしづらくなってしまうのではと考えて今はやめてます。

 

もとは「大島園」という老舗のお茶屋さんなのですよね。

創業100年で、私で4代目になります。

 

100年!個人的な興味ですが、CAMP TEAのような、一般的なお茶の概念からいわば外れる(笑)ことをしていることを、先代のお父様などはどのように仰っているのでしょう?

一緒に頑張ろうという感じで応援してくれていますね。

ご存知の通り、お茶って年々飲まれなくなってるんです。正確に言うと、ペットボトルのお茶は皆さん飲みますよね。でも、若い方は特に急須で淹れた、淹れたてのお茶を飲む機会が減っています。

 

そういう若い方にもお茶のおいしさに触れてもらいたいので、CAMP TEAで、入って来やすい入り口を作っている感じです。

 

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不勉強ですみません。大島園さんのある茨城県古河市ではお茶がたくさん作られているのですか?

そうなんです。「さしま茶」というお茶があり、お茶の農家さんやお茶の問屋さんが多く地場産業のひとつになっています。

 

そうなのですね!先ほど仰ったように、日頃お茶になじみの薄い方が、CAMP TEAで改めてお茶を飲まれた感想など、どのような感じでしょうか?

「お茶ってこんなにおいしかったんだ!」と言っていただくことが本当に多いですね。あとは、「キャンプに行ったら今はお茶しか飲んでません」とか。

コーヒーと違ってお子さんでも楽しめるので「キャンプで子どもがお茶にはまって、お茶ばっかり飲んでます」というお声もいただきます。本当に嬉しいですね。

 

 

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 (ストアオーナー様でいらっしゃる大島さん)

 

それは嬉しいですね。次に、STORESについて質問させてください。STORESで気に入ってる機能などありますか?

何と言ってもスマホで全部管理できるのがとっても良いですね。移動が多いので助かっています。

あとは、納品書が一度に出せる機能も気に入っています。

 

STORESで改善してほしいところはありますか?

フリマアプリのように、購入者の方が送料と郵送手段を選べるようになったら、購入者の方にとってすごく便利なのではと思います。

 

STORESのストア運営にかかる時間を教えてください。

1日30分くらいです。注文が集中しているときは、1日じゅう見ていたりもします。

 

最後に、今後の展開について教えてください!

これからはファンの方ともっと交流してみたいなと思います。

有難いことに、SNS上でフォローしてくれている方が「いつも見てます!」と実店舗にご来店してくれたりするんです。

 

そういう繋がりは嬉しいですし、一度会うと距離感も一気に縮まるので、ネットで購入された方とリアルにお会いできるような活動をしていきたいですね。

 

ooshimaen.stores.jp

 

STORESスタッフ後記

エネルギーに溢れていて、シュッ!とした印象のストアオーナー様。大好きでいらっしゃるアウトドアのイメージそのものな方です。

 

ネットショップも人気で、インスタグラムでもファンが多いストアさんで、順調にとんとんと人気を上げてきたと思いきや、暗黒の(笑)10年があったと伺い、コツコツと継続していく大事さ、トライ&エラーをしながら、自分なりの発信のコツを積み重ねていく工夫が大切なのだな…!とすごく説得力のあるお話を伺えました。

 

お話を伺いながら、淹れたてのあついお茶が飲みたくなりました…

日本茶文化の新たな側面を発信される大島園さんの展開がこれからも楽しみです!

 

文:STORES Magazine 編集部