PayPayや楽天ペイなどQRコード決済が使えるお店がますます増えています。自分のお店でも導入を検討しているけど、具体的にどういうメリットがあるのだろう?と思っている方もいるのではないでしょうか。
今回はQRコード決済とはどのようなものか、メリットやデメリット、代表的なサービスなどを解説します。導入方法などもお伝えしますから、QRコード決済に興味のある方は参考にしてみてください。
- QRコード決済とは
- QRコード決済の種類
- QRコード決済のメリット
- QRコード決済のデメリット
- 代表的なQRコード決済サービス(国内・海外)比較
- QRコード決済の導入方法
- QRコード決済のメリット・デメリット、導入方法まとめ
QRコード決済とは
QRコード決済とは、スマートフォンのアプリでQRコードを読み取り決済するものです。決済代金は、利用者が設定した銀行口座やクレジットカード、事前チャージしておいた分から引き落とされます。
QRコード決済には店舗提示型と利用者提示型があり、利用者提示型のことをバーコード決済と呼ぶこともありますが、QRコード決済と意味は変わりません。
QRコード決済の種類
QRコード決済には、店舗提示型と利用者提示型の2つの方式があります。それぞれの違いを確認していきましょう。
①店舗提示型(ユーザースキャン方式)
店舗提示型はユーザースキャン方式とも呼ばれ、お店に提示してあるQRコードをお客さまのスマートフォンアプリで読み取って決済を行なうタイプです。店舗側は、レジ先にQRコードを出しておけば良いため、ほとんど導入の手間がかかりませんが、QRコードをすり替えられて不正利用をされるリスクがある点に注意が必要です。
②利用者提示型(ストアスキャン方式)
利用者提示型はストアスキャン方式とも呼ばれ、お客さまのスマートフォンアプリで表示させたQRコードを、店舗側が読み取り装置で読み取って決済します。店舗提示型のようにQRコードすり替えのリスクはありませんが、店側にQRコードを読み取る装置が必要です。
QRコード決済のメリット
ここではQRコード決済の5つのメリットを紹介します。
決済スピードが早い
QRコード決済は、現金決済のように財布からお金を取り出したり、釣り銭を渡したりする必要がないため、決済が早いのが特徴です。クレジットカード決済と比べても、サインや暗証番号の入力が必要ないことからQRコード決済のほうが有利でしょう。
QRコード決済があれば、現金の用意が少なくて済むことから、レジ締めも早くなるほか、防犯にもなります。
導入の手間やコストがかからない
電子マネー決済やクレジットカードのタッチ決済は、QRコード決済と並んでスピードの早い決済方法ですが、これらの導入にはカードリーダーなどが必要です。
一方でQRコード決済は、店舗提示型であれば、QRコードを店頭に置いておくだけですから、導入コストがほとんどかかりません。利用者提示型でも、読み取り装置はスマートフォンやタブレットでも可能なため、導入費用は抑えられます。手軽に導入できるのがQRコードのメリットの一つです。
集客効果が期待できる
QRコード決済は、現在各社がシェアを争っており、ポイント優遇やクーポン発行などのキャンペーンを頻繁に行なっている状況です。そうしたキャンペーンをねらっているお客さまもいることから、QRコード決済の導入により、新たな集客効果が見込めます。
インバウンド需要に対応できる
QRコード決済は、日本よりも海外で普及が進んでいます。特に中国では屋台でもQRコード決済が使われているほど広まっており、中国からの訪日客の需要に対応するためにはQRコード決済の導入がおすすめです。
ちなみに、STORES 決済 では、中国で広く普及している「WeChat Pay」に対応しています。クレジットカード決済や電子マネー決済も可能で、1台であらゆるキャッシュレス決済への対応が可能です。
初期費用・月額料金無料で利用でき、条件を達成すると決済端末代が無料です。導入サポートもありますから、気になる方はお気軽にご相談ください。
感染防止対策になる
QRコード決済では、現金やカードのやりとりがありません。特に不特定多数の人が触れる現金は、衛生上の不安が拭いきれないのも事実です。QRコード決済ではそうした感染予防上の不安が解消できます。
QRコード決済のデメリット
QRコード決済にはメリットだけではなく、いくつかデメリットもあります。ここでは2つのデメリットを確認しておきましょう。
QRコード決済だけでは顧客ニーズをカバーできない
キャッシュレス決済は、QRコード決済だけでなくクレジットカード決済や電子マネー決済もあります。2022年1月の調査では、QRコードを現在利用している人は36.9%で、クレジットカードや電子マネーも多く使われているのが事実です。キャッシュレス決済のニーズに幅広く対応していくためには、クレジットカード決済や電子マネー決済にも対応する必要があります。
入金されるまでに時間がかかる
QRコード決済だけではなく、キャッシュレス決済全般にいえることですが、QRコード決済は、売上から入金までにタイムラグが発生するのがデメリットです。サービスによって、売上の翌日に入金されるものから月に1回まとめて入金されるものなど違いがあります。
入金の遅れにキャッシュフローが耐えられるかどうかは、ビジネスによって異なりますから、あらかじめ試算してみることが必要です。
代表的なQRコード決済サービス(国内・海外)比較
QRコード決済の代表的なサービスを7つ紹介します。
PayPay
PayPayは、PayPay株式会社が提供するQRコード決済です。登録ユーザー数は4,500万人以上、使えるお店は355万ヵ所以上あります。初期費用・月額料金は0円で利用できますが、月額2,178円(税込)の「PayPayマイストアライトプラン」に加入すると、決済手数料が1.98%から1.6%になります。
入金は月末締めの最短翌日入金ですが、急にキャッシュが必要な場合には早期振込も可能。早期振込には手数料が必要です。24時間体制で電話サポートがあります。
初期費用 |
0円 |
月額料金 |
0円(PayPayマイストアライトプラン未加入) 2,178円/店(税込)(PayPayマイストアライトプラン加入) |
手数料 |
1.98%(PayPayマイストアライトプラン未加入) 1.6%(PayPayマイストアライトプラン加入) |
運営元企業 |
PayPay株式会社 |
公式サイト |
楽天ペイ
楽天ペイは、楽天ペイメント株式会社が提供するQRコード決済です。支払いの際に楽天ポイントを利用できるため、会員が1億以上いる楽天ポイントの利用先として集客が見込めるでしょう。
楽天銀行を入金先にしていれば、手数料無料で売上の翌日に自動入金されるのがメリットです。また、2022年9月30日まで決済手数料無料のキャンペーンを実施しています。
初期費用 |
0円 |
月額料金 |
0円 |
手数料 |
3.24% |
運営元企業 |
楽天ペイメント株式会社 |
公式サイト |
au PAY
au PAYは、KDDI株式会社が提供するQRコード決済です。会員数が2,500万人以上。入金先がどの銀行でも、入金手数料が無料なのが魅力です。入金サイクルは月1回か、月2回を選択できるほか、早期振込もできます。現在のところ、早期振込でも手数料無料なのがメリットです。サポートが24時間体制なのも特徴でしょう。
決済手数料は2.6%ですが、2022年9月30日まで決済手数料無料のキャンペーンを実施中です。
初期費用 |
0円 |
月額料金 |
0円 |
手数料 |
2.6% |
運営元企業 |
KDDI株式会社 |
公式サイト |
d払い
d払いは、株式会社NTTドコモが提供するQRコード決済で、会員数が8,554万人以上いるdポイントが使えるのがメリットです。メルカリアプリを使った「メルペイ」と業務提携しており、同一のQRコードが使えます。メルカリも、月間利用者が1,984万人いることから、dポイントユーザーと合わせると、集客効果はかなり大きいでしょう。
決済手数料は2.6%ですが、2022年9月30日まで決済手数料無料のキャンペーンを実施中です。
初期費用 |
0円 |
月額料金 |
0円 |
手数料 |
2.6% |
運営元企業 |
株式会社NTTドコモ |
公式サイト |
LINE Pay
LINE Payは、LINE Pay株式会社が提供するQRコード決済です。LINEアプリ内から決済ができるため、LINEを使っている場合はアプリをあらためてインストールする必要がありません。LINEは約8,600万人のユーザーを抱えているため、集客効果は大きいでしょう。
国内のLINE Payは2022年中を目処にPayPayへ一本化されます。現在はオフラインのコード決済の新規申し込みがすでに停止されていることから(オンライン決済は継続中)、LINE Payを導入したい場合は、PayPayを申し込んでください。
初期費用 |
0円 |
月額料金 |
0円 |
手数料 |
1.98% |
運営元企業 |
LINE Pay株式会社 |
公式サイト |
WeChat Pay
WeChat Payは、Tencent Holdings Ltdが提供するQRコード決済です。中国で普及しているチャットツール「WeChat」の支払い機能として広まりました。日本でも、人民元を円に両替せずに買い物ができるのが強みです。
WeChat Payの導入は、決済代行会社などと契約するのが一般的。STORES 決済 でもWeChat Payを取り扱っています。
初期費用 |
0円(STORES 決済 の場合) |
月額料金 |
0円(STORES 決済 の場合) |
手数料 |
3.24%(STORES 決済 の場合) |
運営元企業 |
Tencent Holdings Ltd |
公式サイト |
Alipay
Alipayはアリババグループが提供するQRコード決済です。中国のオンラインモールタオバオで広まり、中国での普及は54%とトップシェアを誇ります。ショッピングや食事はもちろん、屋台の代金や小遣いのやりとりなどでも使われているほどです。日本でも「AirPAY」など代理店経由で導入できます。
初期費用 |
0円(AirPAYの場合) |
月額料金 |
0円(AirPAYの場合) |
手数料 |
3.24%(AirPAYの場合) |
運営元企業 |
アリババ株式会社 |
公式サイト |
ここまで紹介した7つのサービスの手数料などをまとめました。導入の参考にしてください。
初期費用 |
月額料金 |
手数料 |
運営元 |
公式サイト |
|
PayPay |
0円 |
0円~2,178円 |
1.6%~1.98% |
PayPay株式会社 |
|
楽天ペイ |
0円 |
0円 |
3.24% |
楽天ペイメント株式会社 |
|
au PAY |
0円 |
0円 |
2.6% |
KDDI株式会社 |
|
d払い |
0円 |
0円 |
2.6% |
株式会社NTTドコモ |
|
LINE Pay |
0円 |
0円 |
1.98% |
LINE Pay株式会社 |
|
WeChat Pay |
0円 |
0円 |
3.24% |
Tencent Holdings Ltd |
|
Alipay |
0円 |
0円 |
3.24% |
アリババ株式会社 |
QRコード決済の導入方法
QRコード決済を導入する際の申し込み方法など、具体的な方法を説明します。
QRコード決済サービスの選定
QRコード決済は、各決済サービスと直接契約するか、決済代行会社など代理店を通して契約します。どこの決済サービスを利用するかは登録ユーザー数や手数料、おもな利用者層などを考慮するとよいでしょう。
2022年1月の調査では、QRコード決済のシェア率は1位が楽天ペイ、2位がPayPay、3位がメルペイでした。
決済代行会社であれば複数の決済サービスに対応しており、審査もまとめて受けられるためおすすめです。導入したい決済サービスに合わせて、決済代行会社を選びましょう。
加盟店申請
契約したいサービスが決まれば、加盟店申請をしましょう。申請にあたっては、店舗の経営実態や取り扱い商材などがわかる資料を用意する必要があります。サービスによって資料は異なりますから、必要な資料を事前によく確認しておくとよいでしょう。
QRコード決済対応の告知
申し込み後に審査が行なわれ、審査が通ればQRコードなど必要な機材が送られてきます。サービスを開始するための準備を行ないましょう。スマートフォンやタブレットの設定が苦手な方は、サポート体制が充実したサービスを選ぶことも大切です。従業員がいる場合は、従業員にも操作手順をトレーニングしておく必要があります。
QRコード決済に対応できるようになったら、お客さまへの告知も必要です。ホームページや店頭ポップ、のぼりなどを活用して、少しでも多く集客できるようにしましょう。
QRコード決済のメリット・デメリット、導入方法まとめ
QRコード決済は、QRコードを読み取るだけで決済ができるもので、導入コストや手間がかからないことや集客効果が期待できることがメリットです。PayPayや楽天ペイなどさまざまなサービスがあります。WeChat PayやAlipayなど中国で普及しているQRコード決済を導入すれば、今後のインバウンド需要にも対応できるでしょう。
QRコード決済では、手数料などのコストを抑えることが大切です。以下の記事ではQRコード決済のコストを抑えるポイントを解説していますから、QRコード決済の導入を考えている方は、こちらの記事もぜひ参考にしてみてください。
『【店舗向け】QRコード決済を無料で導入するには?意外な手数料や節約ポイントを解説!』
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