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市民の利便性向上のために 市役所でキャッシュレス - 富岡市役所 -

stores 決済 事例

 

かんたんに使えるキャッシュレス決済端末 STORES 決済(ストアーズ 決済)は、さまざまな業種・業態でご利用いただいています。

今回は、「キャッシュレス決済を導入した自治体」の先進事例としても注目を集めている富岡市役所の佐藤さま、石川さまお話を伺いました。

世界遺産のあるまち、富岡市

富岡製糸場を中心に、文化財の活用にも力を入れている富岡市。注目すべきは富岡製糸場だけでなく、富岡市役所の庁舎にもおよびます。隈研吾建築都市設計事務所が手がけた庁舎と隣接する広場では、ときにイベントが催され「にぎわいの場」となり、ときに市民の「憩いの場」となっています。

そんな富岡市の市長が掲げるスローガンは「住みたいまちナンバーワン富岡」。子育てや高齢者への支援を中心に政策を展開しています。

 

さらに富岡市は近年「キャッシュレス決済」が利用できる自治体としても注目されることが増えました。経済産業省からはモニター自治体にも選ばれ、自治体窓口や公共施設のキャッシュレス化に取り組む先進的な自治体として何度もメディアに取り上げられています。

 

キャッシュレス決済導入のハードルは「会計処理」

はじめは市役所でキャッシュレスをしようとは考えていなかったんです。

もともと企画課で取り組んでいた上信電鉄という私鉄の乗降時の電子マネー決済について情報を集めていたのですが、市長からキャッシュレス導入の検討について指示を受けたことをきっかけに、市役所での支払いや、富岡製糸場の見学料でもキャッシュレス決済を導入すれば、市民サービスの向上とともに来訪者への利便性向上につながると思ったのです。


しかし導入に向けて動き出すといくつかの課題が出てきました。そのひとつが初期費用でしたね。端末の導入予算がなかったため、まずはここをクリアする必要がありました。

 

また、富岡市としての規則や条例がキャッシュレス決済に対応できるかを調べ、利用時の決済手数料など「どうやって会計処理すれば良いか」という点も検討が必要でした。そして窓口でのオペレーションです。富岡市内は、タクシーや私鉄でも電子マネーが使えない地域だったので、職員でも利用経験がある者が少ない状況でした。

「どうやって使うの?」「そもそも電子マネーって何?」という疑問や不安を解消しながらルールを作っていくのには苦労しましたね。


もっとも大きな課題だった会計処理のオペレーションは、すでに導入していた「コンビニで各種証明書を発行できる仕組み」を応用して構築していきました。

この事例があったおかげで、職員への説明もスムーズにおこなうことができ、また規則についても数名体制で進めることができたので、構想開始から3ヶ月でキャッシュレス決済の導入実現へ漕ぎつけることができました。

 

市民も職員も驚く「市役所でのキャッシュレス」

「市役所で利用できるのは現金だけ」というイメージが強いので、課税証明書や所得証明書を取りに来た方には「市役所でキャッシュレス決済が使えるの?」と驚かれることがあります。

富岡市役所では交通系電子マネーやQRコード決済も利用できますが、とくにクレジットカードはよく使われていますね。数百円の手数料ですが、クレジットカードは使いやすいみたいです。クレジットカードは高額なものに使うイメージですが、意外とそうじゃないんだなと実感しました。

 

また、このあたりの地域だと車で移動する方が多く、「免許証・クレジットカード・電子マネーが利用できるスマホ」の3つしか持たないという人もいます。そういった市民のみなさんには、市役所での支払いもコンビニやスーパーでの支払いと同じようにできて、便利になったのではと思います。


でも、本当に驚いているのは市役所職員側かもしれません。実は導入に関しての反対意見もありました。しかし、実際に利用していく市民のみなさんの姿をみて「こうやってキャッシュレスで支払う方って結構多いんだな」と実感した職員もいるようです。


今ではお金を支払う方法として「クレジットカード」や「電子マネー」は市民にとって当たり前になりつつあります。たとえ利用者が1割、2割だったとしても、これからの時代は選択肢を広げていかないとね、と職員同士でも話をしています。

 

新しいことへの「怖い」や「わからない」を取り除きたい

今回キャッシュレス決済を導入してみて、わからないことや知らないことって怖いんだな、ということに気づきました。

こういう不安はキャッシュレス決済を提供している企業やサポートしてくれる金融機関の方だけでは払拭できないと思うんです。そんな不安を、我々のような行政機関が後押しして、市民の新しいことに対する不安を取り除いていけたらと思っています。


実際に市役所の窓口に「スマホ決済のアプリをインストールしたけど使い方がわからなくて、市役所で使わせてほしい。初めてだから使い方から教えて」という方がいらっしゃったこともありました。

今ではスーパーやコンビニなど利用できる場所はたくさんありますが、こうやって市民の方が気軽に頼ってくれる場所が市役所なんですね。だからこそ民間の事業者さんと協力しながら市民の不安を取り除くことで、キャッシュレスを推進できればと思っています。


今だとマイナポイントが注目を集めているので、富岡市では特設支援ブースを構えています。市民のみなさんの「何から始めたら良いかわからない」「キャッシュレス決済って何?」というような相談にのっています。


今後はこのような取り組みもおこないながら、デジタル社会に理解を持った方が増え、市民のみなさんの利便性が上がるような事業を展開していきたいです。

 

 

 

文:STORES Magazine 編集部

 

 

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