毎月10,000件のショップがお商売を始めているSTORESには、個性豊かなショップオーナー様がたくさんいらっしゃいます。
今回は、北海道でオリジナルスパイスを生産販売する南インド屋のやしまさんとやしまさんのお母様にお話を伺いました。
南インド料理に出会う
ー南インド屋をはじめたきっかけを教えてもらえますか?
やしまさん:東京で会社員勤めをしている時に、南インド料理に出会ったのがきっかけです。ケララの風Ⅱ、エリックサウスなどの南インド料理を提供する店で、ミールスと呼ばれる定食のようなものを食べて、とても気に入りました。
ー南インド料理のどういうところが気に入ったのでしょうか?
やしまさん:南インド料理、食べたことありますか?
やしま母:北と南の違いを言った方がいいんじゃない?
やしまさん:よくあるカレーとナン、食べたことあります?あれとは方向性が違って…
やしま母:あれは北なんですよ。
やしまさん:野菜や豆が多くて、さらっとしていて、酸味があって、お米で食べるんです。あっさりした感じが好きで、これから流行るんじゃないかと思いました。
ーなるほど!ちなみにお仕事は何をされていたんですか?
やしまさん:特殊電線の営業をやっていました。
ー全然違う仕事ですね!辞められたのは南インド料理をやろうと思ってですか?
やしまさん:ただ辞めただけです。
ーあ…そうなんですね。辞めた後は何をされたんですか?
やしまさん:仕事を辞めた後は、フランスにいる友人の家に2ヶ月ほど滞在していたのですが、毎日散歩したり、レシピ片手に南インド料理を作っていました。
ーフランスで南インド料理…
やしまさん:その後札幌に戻って、友人に南インド料理を振る舞ったのですが…その時の写真をFacebookにアップしたら、知り合いのレストランオーナーから声がかかり、間借りという形で、母と南インド屋を始めて、ミールスを提供していました。
やしま母:私の知り合いだったんですよ!私のFacebookを見て、オーナーから連絡がきて、札幌に戻った週の週末にはもうお店に立ってました。戻ってきてから5日後くらいかな?
ーえ!すごいスピード感!!
やしま母:決まる時はねー!
やしまさん:2年間営業をして辞めました。間借りであまり長く続けてもという思いもあり。今は料理教室を開催したり、レシピを開発しながら、スパイスをネットショップで販売しています。
ー今もお母様とお二人でネットショップを運営されているんですか?
やしまさん:はい、母とふたりで運営しています。私が商品開発とブログを担当、母がデザインを担当しています。
ーなかよし!
唐突ですが、南インドには行かれたことあるんですか?
やしまさん:今年の3月に初めて行きました。
ーお?おお!南インドで食べた南インド料理はどうでしたか?
やしまさん:日本で出されているものとは違いましたね。日本では、南インド料理の需要が少ないので、色んなスタイルのものが提供されているわけではないと思うんですね。本場には色んな南インド料理があって、楽しめました。
ー料理教室の参加者はどういう方が多いですか?みなさん、何を見てお申込みされるんでしょうか?
やしまさん:レストランの時のお客さんよりブログを見て来ていただくことが多いです。飲食店としてのお客さんと料理教室としてのお客さんは違いましたね。
ーみなさんブログを見ていらっしゃるんですね。ブログはいつからされているんですか?
やしまさん:4年くらい前ですかね?お店を辞めることを決めた頃に始めました。
スパイス好きが興奮する商品とは?
ーネットショップではスパイスを販売されていますが、スパイスを作る上で心がけていることは何でしょうか?
やしまさん:3つの基本方針があります。
- 「スパイス好きの人」が興奮するような商品にする
- ほかの店でも売っているものは基本的に作らない
- 「南インド屋のものはおいしいけど高い」と言われるくらいの価格にする
ーほう…スパイス好きの人が興奮とは、どういったことなのでしょうか?
やしまさん:スパイスの量です。ミックススパイスを販売しているのですが、市販の商品だと日本人の嗜好にあわせてあまりスパイスが入ってないんですね。それだとスパイス好きの人は興奮しないので、興奮するように、様々な種類のスパイスを配合しています。
ー2つ目の他の店でも売っているものは…というのは?
やしまさん:味はオリジナルを極めようと思っています。他社の商品を研究はしますが、味を似せることはありませんね。
ーこだわりを感じます!3つ目の価格については、なぜでしょうか?
やしまさん:安売りはしたくないんですね。高くて買わないとおっしゃるならしょうがない、高くても美味しいから食べたいと思っていただきたいです。
ー人気の商品は何でしょうか?
やしま母:1つ目は『魔法の粉』ですね。仲のいい知人が食いしん坊で有名で、家に遊びに来た時にスープカレーを作ってあげたら、気に入ってくださって。Facebookで投稿してくれて、火が付きました!
ーへー!それで火が付いて、気に入ってくれた方がリピーターになってくださってるんですね。
やしまさん:『ラッサムの素』はTwitterで人気になりました。ラッサムというカレーを簡単に作れるものですね。『チャイミックス』はチャイ自体に知名度があるので、売れてますね。
ネットショップなら尖れる
ーネットショップという形態を選ばれたのはなぜでしょうか?
やしまさん:より尖った商品を売ることができるからです。また、もともとブログを運営していたので、ネットショップへの接続が良かったのもあります。
やしま母:全国から買っていただけるしね。
ーネットショップを運営していて一番苦労しているのはどういった点ですか?
やしまさん:帳簿付けと在庫管理です。ふたりとも細かい作業が苦手なので、確定申告時は大変ですね。
ー在庫はどのように管理されていますか?
やしまさん:完成品としての在庫は極力持たないようにしていて、注文が入ってから作っています。材料としての在庫は、目分量ですね。
ーネットショップへの集客はどうされているんですか?
やしまさん:ブログと、Facebook、Twitter、Instagramを活用しています。ブログはワードプレスで自力で立ち上げました。
ーYouTubeの動画も面白いなぁと思ってみていたのですが、全部ご自身で作られているのでしょうか?
やしまさん:そうです。試行錯誤してますね。
Facebook、Twitter、Instagram、Youtube、それぞれ違う内容で運営しているのですが。どれも有効に活用できているとは思っていないので、それぞれどう運営していくかを相談している最中です。
ーネットショップのサービスを選ぶ上で何を重視しましたか?
やしまさん:他のサービスとSTORESでアカウントを作ったのですが、STORESが使いやすそうだったので、こちらにしました。ブログからスムーズに連携したいと思い、ショップボタンを外部に設置する機能(BUTTON機能)がついていたのが決め手だったと思います。
ーSTORESではどのような点が気に入っていますか?
やしまさん:プログラミングやwebデザインの知識がなくても何とかなるところです。ありがとうございます。
ー模範解答!こちらこそありがとうございます!
STORESの売上を上げるために工夫していることはありますか?
やしまさん:ショップに更新感を出すために、ほぼ日刊イトイ新聞を真似て、日記を書いてるんです。
ー本当だ!面白い!
やしまさん:文章を書くのは苦にならないので。この日記で10人くらいの方が見に来てくれていればいいなと思っています。
ー商品のパッケージもかわいいですよね。これをお母様が作られているんですよね。
やしま母:そうです!パッケージとレシピの説明書を私が作っています。苦肉の策で(笑)。売上をあげようと思って、ド素人なんですけど、4コマ漫画を書いてアップしてるんですよ。
南インド屋 店員Aの描いた四コマ。店員Aは異常に失敗が多いです。
— 南インド屋 やしまそうじろう (@minamiindoya) 2019年7月6日
東京に行った時のこと pic.twitter.com/FzI1nGwimX
ーすごい!
やしまさん:母も、母でブログをやっているんです。
ーえ!
やしま母:意外とね。今は私の繋がりで買っていただいていることが多いかもしれないですね。
ーお母様も文章を書くのがお好きなんですね。
やしま母:はい。絵を描くのは大変なんですけど。
ーお上手です!
やしまさん:STORESで採用してもらえるかな?
やしま母:本当にね!老後のために!
ー(笑ってごまかす)今後目指していることがあれば教えていただきたいです!
やしま母:南インド屋のスパイスが安定して売れるようになることかな。
やしまさん:カフェもできたら面白いなと思っています。僕は南インド屋の売上で生活ができる状態になって、小説を書けたらと思って、準備をしています!
ー最後に、これからネットショップを始める方にメッセージをお願いします!
やしまさん:ネットショップを運営するのは楽しいです!こんなに楽しいと知っていたらもっと早く始めていました!!
ーまた模範解答!今日はありがとうございました!
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