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「自分が納得できるものを追求し続ける」北海道の工場と製作したオリジナルのラバーブーツブランド - Daiichi Rubber -

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毎月10,000件のショップがお商売を始めているSTORESには、個性豊かなショップオーナー様がたくさんいらっしゃいます。

 

今回は北海道の工場と共に長靴のオリジナルブランドを制作した『Less』のオーナー、浜辺さんにお話を伺いました。

 

自分が納得できるものを追求し続ける

- まずは浜辺さんについて教えていただけますか?

北海道東川町で『Less Higashikawa』というお店を営んでいて、1Fはアパレル、2Fは『on the table』というレストランを展開しています。旭川にも1店舗あり、こちらはインテリア中心のお店になっています。旭川で1店舗目をオープンしてから今年で15年目になりますね。

 

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独立する前は、セレクトショップでバイイングの仕事をしていました。実家が商店のようなお商売をやっていたこともあり、昔から自分でお店をやりたいという夢はあったので、6年ほど経ったタイミングで独立をしました。

 

自分でやろうと決めた後は、家具が好きだったので、ヨーロッパに渡りVintageの家具をコンテナ1台分日本に送りつけました。そのときはまだお店が決まっておらず、届く前にお店の場所を探したりなど、バタバタと準備をしていましたね(笑)

 

Lessで販売する商品に関しては全て自分でセレクトをしています。モノには流行り廃りがありますが、流行に乗って無理に売るよりも、自分が良いと感じるものの方が自信を持ってお客様にお勧めできるので良いですよね。お客様にも良さを存分に伝えられるので、長期的な関係性を築けますね。


今は世界中のモノがワンクリックで買える時代になりましたが、実店舗でしかできないことも多くあると思っているので、実店舗とネットショップ両方を持っていることは強みだと感じています。

 

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- その中でDaiichi Rubberも販売しているんですね。

はい、Lessではセレクト商品を扱うことが多いですが、Daiichi Rubberだけは北海道にある第一ゴム株式会社をファクトリーとしたオリジナルのラバーブーツブランドになっています。

 

実店舗に第一ゴム株式会社の担当の方がお客様として来店してくださって、長靴を見せてくれたのが始まりです。長靴は北海道の開拓と共に生まれ必需品として愛されてきたんですが、最近では全て工場を中国に移してしまっていて、第一ゴム株式会社が工場を持つ唯一の会社だそうです。

 

彼から、地方の靴屋がなくなる中で自社もどうなるのかという不安を聞いて、ファクトリーブランドを作ろうと決めました。もともと北海道発信の良いものを打ち出したいという思いがあったので、第一ゴム株式会社の素晴らしい技術力がなくなって欲しくないと思ったんです。

 

- 地元、北海道への想いが強いんですね!

北海道は田舎のイメージが強いですが、自然が多く、住む場所としても良い場所ですし、意外と有名な家具屋さんの商品が北海道で作られていたりするんですよ。現状は下請けになっている状態なので、メイドイン北海道と推し出せたらいいなと思っています。

 

社会貢献なんてそんな大げさなものではないけれど、自分たちの住んでいる地域にこんなものがあるんだ、こんなことができるんだと思ってもらえれば地域の価値をもう少し高められるかなと思っています。

 

今回のDaiichi Rubberもファクトリーブランドの可能性になれば良いなと思っているので、Lessの名前は押し出していません。

 

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- そうしてできたDaiichi Rubberの魅力はなんですか?

Daiichi Rubberは、福岡でスニーカーブランドのプロダクトディレクターをやっていた友人に相談しながら、4年かけて商品開発をしました。デザインの落とし所や、どこの層をターゲットにするかなどの部分は非常に苦労しましたね。

 

値段はもちろん安いほうがいいし、大衆向けにしたほうが大量に販売できると思ったけれど、50,60代の人にも使い続けてもらえるような、自分が心から納得できるものを作りたかったんです。

 

試行錯誤してできたDaiichi Rubberは、レザーのような感じで、モダンなスタイリングでも使えたりなど、ファッションとしておしゃれに使っていただけます。


あとは機能性も非常に良いです。見た目は勿論良いのですが、履いた時の反応がすごく良い。開発途中スネのあたりが硬くて割れてくるという声をよく聞いていたので、軽くて柔らかい長靴に仕上げました。ゴムの質の良さを最大限に活かした商品になっています。

 

ネットショップでもブランドの世界観は大事にしたい

- ネットショップをはじめた理由についても伺えますか?

さきほど申し上げたように、実店舗とネットショップはそれぞれ良いところがあると思っています。ネットショップの良いところはやはり、より多くの人にリーチできるところですよね。商品の良さはビジュアルと文章で伝えることができますし、それをワンクリックで買えるというのが非常に便利です。


さらに、お店でDaiichi Rubberを手にとって「ネットで見て気になっていたんです」とおっしゃるお客様も少なくありません。簡単に買えることだけでなく、知るきっかけのツールとしてもネットショップの存在は大きいと思います。

 

- その中でもSTORESをお選びいただいたのはなぜでしょうか?

ショップを自分たちのやりたいように、かつ簡単に作ることができたからです。モール型のサイトではどうしても広告などが入ってしまったりしますよね。

 

STORESは独立型のカートサービスだったので、ブランドの世界観や自分たちのやりたい物を実現するという意味ではうってつけだったんです。導入もしやすく、1日もかからずに作れたので、群を抜いてよかったと思っています。

 

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弊社ではSTORES以外の場所でも販売はしていますが、販売先は細かく選定しています。ブランド価値を高めるために、モール型ECやセールはNGとしていて、それを受け入れてくださる取引先とだけお取引をさせていただいています。モール型ECは価格競争やポイント合戦に陥りがちで、商品の魅力が半減してしまいますから。

取引先にとっても、価格競争やポイント競争がないことで、来年、再来年と残っても安心して売っていただくことができるようになります。


受け入れてくださる取引先はDaiichi Rubberの魅力もよく理解してくださっているので、良い表現をしてくれて、買うお客様も良いイメージを持ってくれますね。

 

- 靴をネットショップで販売する難しさはありませんか?

確かに足の幅や甲の高さは人それぞれ違うので、難しい分野にはなりますね。ただ、長靴は特性上、通常の革靴と比べるとアバウトに履いていただけるので、サイズ交換もほとんどありません。実店舗で試し履きしていただいて、欲しいサイズがないときにSTORESで購入いただいたりもしていて、ここでもネットショップは便利さを感じます。


アッパーデザインやロゴマークなどについても詳しく記載させていただいていて、直接接客できない分、魅力が文章で伝わるように努力しています。使い方やコーディネートの仕方などを想像いただくことで、買った後の満足度がグッと上がるように心がけています。

 

- 今後挑戦したいことはありますか?

ヨーロッパでの展開ができたら嬉しいと思っています。Daiichi Rubberはアメリカのトータスというお店では扱っていただいているんですが、フランスやイギリスでの展開ができたら素敵ですね。雨の日が多い分、受けも良いと思っています。ただ、箱が大きいので、輸送コストがネックですね。

 

- これからお商売をはじめる人にアドバイス

まずはやる気と覚悟。
経営的な計算や利益を出すことも商売なので必ず必要ですが
自分は何をやりたくてそのためには何をしなくてはいいかを一日中考えてみてください。
そして色々な人と交流してください。
最後は楽しんでやること。
それは必ずお客さんに伝わるはずですから。

 

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文:STORES Magazine編集部
写真:Less提供
 

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