「毎月の売上や客数が安定しない」
「ECサイトの集客がなかなかうまくいかない」
「SNSを運用したいけど、どうすればいいかわからない」
そんな不安・疑問を抱えるEC担当者様のために、この記事ではソーシャルコマースの概要や活用事例をご紹介します。
毎月10,000店舗がネットショップを開業しているSTORESだからこそ分かる、ネットショップを軌道に乗せるために重要なポイントを解説しています。ぜひ確認してみてくださいね。
広く活用されているソーシャルコマース
まずは、ソーシャルコマースの概要を解説します。
ソーシャルコマースとは
ソーシャルコマースとは、SNSの投稿から商品ページへ移動してもらい、商品を購入してもらう集客方法です。
これまではSNSで商品を見つけたら、Googleなどの検索エンジンで検索してから、ネットショップで購入する流れが一般的でした。しかしソーシャルコマースなら、よりスムーズな購入が可能になります。
また、SNSの特性上、ユーザーの口コミや疑問に気軽に返信できるので、ユーザーと交流がしやすく、ファン(リピーター)を獲得することも期待できます。
ネットショップとソーシャルコマースのちがい
ネットショップでは、SEOやリスティング広告による集客がメイン。検索エンジンに商品名を打ち込んで、能動的に商品を探しているユーザーに対して、彼(彼女)らの欲しがっている商品を提示して購入してもらう方法です。
一方、ソーシャルコマースでは、商品へのニーズが顕在化していないユーザーにリーチします。たとえば、SNSに投稿された写真で使われていたバッグを見たユーザーに、「この商品、欲しい!」 という欲求を抱いてもらい、SNSからネットショップに移動させて購入につなげます。
ソーシャルコマースのニーズは高まっている
ソーシャルコマースのニーズは、以下のような理由で、年々高まってきています。
SNS利用者は年々増加
SNS利用者は年々増加しており、一ヵ月平均で約16万人増えています。これまでは若年層が大多数でしたが、40代以降にも拡大しているため、2022年末には、8,241万人に達する計算です。これはネットユーザー全体の83.3%に達します。
EC市場は年々拡大
EC市場のユーザーを対象とした取引は令和元年、19.4兆円(前年18兆円 前年比7.65%増)まで拡大しています。企業間の取引でも353兆円(前年344.2兆円 前年比2.5%増)と、同様です。
また、越境ECでは、中国消費者で1兆6,558億円(前年比7.9%増)、米国消費者では2兆94億円(前年比16.3%増)の規模になり、国外のEC市場も拡大しています。
参考:電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました|経済産業省
平均50%以上の女性がSNSをきっかけとして商品を購入したことがある
10~40代女性を対象に実施された、「女性のSNS利用と消費行動に関する調査」では、約50%の人がSNSで商品を購入したことがあるという結果になりました。決め手は「共感」と「画像」の二点が占めています。
参考:女性のSNS利用と消費行動に関する調査|トレンダーズ株式会社
ソーシャルコマースでネットショップを軌道に乗せるには?
先ほどご紹介した調査結果で、「共感」と「画像」が挙げられていますが、「画像」は視覚的でインパクトが強く、ユーザーの想像力をかきたて、購入意欲を促す力があります。
とくにInstagramは、写真・動画の撮影、編集、共有に特化しており、写真のタグ付けや、ハッシュタグでターゲットユーザーを絞れるなど、優れた面が多くあります。ソーシャルコマースを実践するなら、必ず活用したいSNSです。
また、SNSの投稿では共感も重要な要素。商品・ブランドのストーリーや世界観、あるいは、社会をどう良くしていきたいのか、だれの生活を豊かにしたいのかといった理念を発信することで、多くの人の共感や支持を集められる可能性があります。
以下に、ソーシャルコマースを活用して成功した事例を3つ、ご紹介します。
ソーシャルコマースでの活用事例3つ
17kg
17kg (イチナナキログラム) (@17kg_official) • Instagram photos and videos
若い女性向け韓国アパレルブランド。
Instagramのフォロワー数は50万人以上。商品にストーリーを感じさせる、美しいレイアウトが魅力です。
Everlane
Everlane(@everlane) • Instagram写真と動画
アメリカ発のアパレルブランド。
コストや生産過程などを積極的に公開し、徹底した透明性をポリシーとし、SNSでのユーザーとの交流も活発。
パンとエスプレッソと
パンとエクスプレスと(@breadexpand)・Instadram写真と動画
あの有名店、パンとエスプレッソとのパンの通販専用アカウントです。見ているだけで幸せな気分になる美味しそうなパン。ついつい購入したくなります!
STORESにおけるソーシャルコマースの参考事例
STORESを活用してくださっているオーナー様の事例もご紹介します。
ショップのコンセプトの参考になる記事
独特なネーミングにブランドの世界観が表現されている「0658」。
ソーシャルコマースの参考になる記事
店頭での接客と同じようにユーザーとの交流を大切にするアパレルブランド「ichi」。オンラインストアでも安心してお買い物できるようにと写真や商品説明にこだわりながらストアを運営されています。
集客の参考になる記事
刺繍の工房ブランド。SNSで刺繍の世界観を発信。クラウドファンディングで、ブランドを立ち上げることに成功した「iCONOLOGY」。
ソーシャルコマース型ネットショップの注意点
ソーシャルコマースには、いくつか運用上の注意点があります。
情報更新にリソースが必要
SNSではブランドや商品の情報を定期的に投稿します。そのために写真や動画のクリエイティブ作成のための人材や時間、費用が必要になります。
スタートから顧客確保まで時間がかかる
運用開始時はSNSのフォロワー数も少なく、認知度もありません。投稿を積み重ね、ユーザーと交流を図りながらフォロワー数を増やしていく必要があり、それには時間がかかります。
既存のサイトと併用する
ソーシャルコマースは、有効なネットショップの運用手段の一つですが、それだけに頼る必要はありません。
SNSを活用するユーザーが増える一方で、インターネットの検索で商品を探しているユーザーも沢山いることを忘れずに、ソーシャルコマースとネットショップを併用して運用しましょう。
まとめ
SNS利用者の増加やEC市場の拡大で、ソーシャルコマースのニーズは年々高まっています。SNSの拡散力と共感性の力を上手に活用して、あなたのネットショップの集客・販売を強化していきましょう。