かんたんに使えるキャッシュレス決済端末 STORES 決済(ストアーズ 決済)は、さまざまな業種・業態でご利用いただいています。
今回は、東京・日本橋にある「離島百貨店(日本橋店) 」を運営している、一般社団法人 離島百貨店の小池さまにお話を伺いしました。離島百貨店(日本橋店) では、POSレジサービスの「スマレジ」と STORES 決済 を連携してご利用いただいています。
離島の課題を解決するために、飲食で離島と企業・人を繋げる
- まず、離島百貨店(日本橋店) を運営している一般社団法人 離島百貨店について教えてください。
一般社団法人 離島百貨店は、日本全国の離島同士や、離島ファンを繋ぐためのプラットフォームです。活動内容としては、離島の課題である地方の発展や産業の維持をテーマにさまざまな事業を行っています。
日本には400島以上の離島があり、その中で自治体は約170あります。現在10の自治体に加盟していていただいていて、今年の7月から5つの自治体が新たに加盟する予定です。
- どういった経緯で始まったのですか?
もともとは、島根県海士町の観光協会が島の特産品を島外に販売する活動として始めた、行商プロジェクトです。
2009年に離島キッチンという名前でキッチンカーからスタートし、2015年に情報発信やテストマーケティングの場所として、初の飲食店型アンテナショップとなる離島キッチン神楽坂店をオープン。(※2021年12月に閉店)
最初は直接生産者から商品を仕入れていましたが、徐々に福岡や札幌にも店舗数を増やし、離島の自治体を巻き込んでいこうということで、一般社団法人 離島百貨店を設立しました。
- 取り組みとして、なぜ最初が飲食だったのでしょうか?
離島の産業を大きく占めるのは観光業ですが、その観光業を支えるのは、食の要素も大きいんです。
物販商品を作るとなると、商品企画をして、開発、価格設定などハードルが高いですし、物流費用もかかります。なので、離島の小規模事業者にとってはチャレンジするのが大変なんです。
でもおいしい食材や珍しい食材がたくさんあるので、それを離島キッチンで仕入れて調理し、食べてもらうことから始めました。そこでの反応がいいものは商品開発をしてみるなど、マーケティング的なことができるので、事業者が取り組みやすいと考えました。
- 離島百貨店(日本橋店) ではどんなことを行っているのでしょうか?
離島百貨店(日本橋店) では、離島の素材を使用した漬け丼の提供と、40島の物品販売もしています。また、生産者との交流機会を作るためのワークショップの開催や、催事の出店も行っています。
離島の自治体が都市部にアンテナショップを作るのは、リスクがあるしコストもかかります。私たちがまとめて運営することで、リスクやコストは分散され、さらに発信力は最大化することが可能です。
- 献立のこだわりを教えてください。
漬け丼の定番メニューは変わりませんが、シーズンメニューの用意があります。
プラス350円で定食にすることが可能です。定食で追加される小鉢は、月替わりで変えています。
物品販売では、定食に使っている食材コーナーがあるので、実際に食べて気に入ってもらい購入してくれる方が多いです。
金額の打ち間違えがなくなり、工数も減少。圧倒的な業務改善!
- STORES 決済 の導入にあたって、課題や解決したかったことはありましたか?
以前導入していた決済端末は、POSレジと連動していないので、クレジット決済のときに、時間がかかってしまっていました。また、システム的にもわかりにくかったんです。
日本橋店は、コロナウイルス感染拡大の影響もあり、物販に力を入れて行くことが決まっていました。
物販は飲食よりも点数も多くなると思うので、導入していたものだと、お会計の時間が更にかかってしまい、お待たせしてしまいます。
なので、業務改善をしたいというのが大きな理由です。
- POSレジはスマレジをご利用されていますが、どういった経緯から選ばれたのでしょうか?
最初は飲食と物販でレジを分けることを考えていました。しかし、効率を考えて同じPOSレジで管理しようとなったんです。
飲食も物販も両方できて、なおかつ在庫管理ができるPOSレジということでスマレジを導入しました。
- スマレジと連携できる決済端末がいくつかある中で、STORES 決済 を選んでいただいた決め手を教えてください。
STORES 決済 は、決済できるブランド数が多いのと、他の端末と比較して手数料率が安価でした。
また、交通系電子マネーでの支払いも一つの端末でできるという点も魅力を感じ、トータル的に見て STORES 決済 を導入しました。
申し込みが簡単だったのも嬉しかったです。
- 実際に STORES 決済 を導入してよかったことや改善されたことはありますか?
以前使用していたものに比べると、決済に関してかなりの業務改善ができました。
まずPOSレジと連動しているので、金額の打ち間違いがありません。工数も圧倒的に少なくなり、お会計のスピードが速くなりました。
オフィス街にあるのもあって、お昼の時間帯は混み合いますが、スムーズにお会計ができ助かっています。
また、決済の取り消しの処理がシンプルです。以前は2つ作業しないといけなかったのですが、すごく楽になりました。
交通系電子マネーの利用率は約半数。端末一つで対応できるのが魅力
- ランチの時間はとても混み合いそうですね。
ランチの支払いで交通系電子マネーを利用する人がとても多いです。端末一つでできますし、管理が楽なのでとても助かっています。
お客さまにとってもお昼休憩の限られた時間の中で素早く決済ができ、荷物も少なく済むので、多く利用されているのかもしれません。
STORES 決済 の導入前の交通系電子マネーの利用者は3割程度でしたが、今は約半数の方が利用されています。
物販で利用される方もいますし、幅広い層の方が利用されていますよ。
- イベントや催事でもご利用いただいているとお伺いしましたが、使い心地などいかがですか?
POSレジと決済端末があればどこでも移動できるのがいいですね。
催事では、まとめて購入してくださる人がいるので、クレジットカードで決済する人が多いです。お会計が集中しても問題なく使えました。
キャッシュレス化も進んで、現金を持っていない人も増えている気がします。
イベント主催者側が貸してくれた、他の端末を利用したこともありますが、期間限定のイベントでは多機能すぎる端末で使いにくかったです。
STORES 決済 なら催事でも、店舗でも使えるのがいいですね。
- 店舗のスタッフさんからのご意見などありますか?
以前使用していたものに比べると、とても簡単で使いやすいと聞いています。
オペレーションも難しくなく、操作方法を教えるのも簡単。教わった側もすぐに使いこなすことが可能です。
離島の産業が維持され、生産者がチャレンジできる仕組み作り
- 一般社団法人 離島百貨店さまが目指すゴールや、直近の目標を教えてください。
直近だと、活動に賛同してくれる都市部の企業や個人をより多く集めていきたいです。
一緒に何かを行ったりパートナーシップを結んでもらえたり、福利厚生に取り入れてもらったり。賛同してくれる数が多いと、島側に可能性を感じてもらえます。
最終的には、離島の産業が維持される仕組みを確立し、生産者や事業者が、よりチャレンジできる場所を作れたらいいなと思っています。
おいしいものや日本の文化が色濃く残っているものなど、魅力的な食材が多いですが、そのまま郊外に出すのは、難しいと感じている生産者や事業者が多いかもしれません。
都市部や海外に向けて、生産者や事業者が商品を開発したいとか出してみたいと思えるような、場所を一緒に作っていけると嬉しいです。
- 最後に、STORES 決済 の導入を検討されている方に一言お願いします!
うちにとっては、店舗だけでなく催事やイベントでも使うことができるなど、柔軟に対応できるところが一番よかったです。
中小規模の事業者さんにとっては、小回りが効きますし、催事など外に出て販売したい場合、出店するという決断と実行までの期間を短く設定できます。
イベント出店の計画を立てて新しく決済端末を探すのは大変ですが、広がりができるのでそこがいいですよね。
写真:一般社団法人 離島百貨店さま提供、STORES Magazine編集部