レッスンに来る人のこと、どれくらい知っていますか? そして、その情報をどれだけ活かせていますか?
今回は、ヨガの知識や技術が少なくても、「誰でも、今すぐ」に活用できるリピーターを増やす生徒管理リストをご紹介したいと思います。
ヨガ教室の独立・開業!リピーターを増やす生徒管理リスト
名前 | (重要) |
お仕事 | |
趣味 | |
怪我歴 | (重要) |
苦手な体の使い方 | |
持病 | (重要) |
職業病 | |
疲れやすい部分 |
このリストをそのままコピーしてもいいですし、手書きでノートや手帳にまとめてもOKです。慣れると紙に頼らなくても覚えることができますが、書く事で記憶の定着もするので最初はぜひ利用してください。
上から名前やお仕事、体の問題に関する項目を用意しています。特に重要だと思う部分は、生徒さんが初めてレッスンに参加したときに聞くようにしましょう。
仕事や趣味は聞かれたくない人もいますから、仲良くなってからで大丈夫です。
なぜ、詳しく知る必要があるのか
多数の人を対象とするグループレッスンの場合、怪我歴の偏りや現在の体の悩みを知っておくと危険をあらかじめ回避できます。
例えば、「肩を脱臼する癖を持っている人が多いから、このポーズはやめよう」とか「手首を怪我している人が来ることがあるから、代替ポーズを用意しよう」とか「瞑想で長時間座っていると腰痛で辛いという人がいたから、ボルスターかヨガブロックを用意してみよう」といったことができます。
その日によっても人の体の調子は変わりますから、「今日は背中の調子どうですか?」とか「最近、後屈が深くなりましたけど腰の具合いいんですか?」といった会話のきっかけにもなりますよね?
誰でもひとつくらいは体に不具合を抱えていて、それをかばいながらヨガを練習しているということ。そのことをヨガインストラクター側が知っておけば、生徒さんも安心してレッスンを受けられます。
管理リストを使うと信頼関係が深まる
先ほどお伝えしたように、管理リストを元に生徒さんについて知っておくと、生徒さんから信頼を得るようになります。
例えば、ある先生のレッスンを受けるとき、先生が他の生徒さんに「Tさん、最近肩の様子どう?」とか「旦那さんと最近どうですか?」といった会話をしているところを目にする方もいらっしゃるかもしれません。この先生が管理リストを使っているかどうかはわかりませんが、頭の中では管理リストのように記憶しているはずです。
こういう会話は、生徒さんにとっては、私のことちゃんと覚えてくれているんだ、興味を持ってくれているんだと信頼関係が深まるきっかけになります。
生徒管理リストの注意点
活用すれば「誰でも、今すぐ」役立つリストではあるのですが、いくつか注意点があります。
◎根掘り葉掘り聞く必要はない
生徒さんによっては先生と話をするのが苦手な人もいます。また、プライベートなことを忘れたくて訪れる人もいます。当然、話したくないこともあります。
なので、最低限聞いておきたい名前と怪我や体の不調について知っておけば大丈夫です。そこから先のことは、生徒さんが心を開いてから徐々に聞ければいいですし、それ以上を求めない人なら、そっとしておいてあげるのが親切です。
◎はじめは顔と名前だけでも十分
なにより、全部を聞いて覚えようとすると先生の負担も大きくなります。1回しか来ない人だっているわけですから、全ての情報を詰め込もうとするとパンクしかねません。
名前と顔さえ覚えておけば、後からノートにいくらでも書き足すことができます。レッスンが終わったら「今日はこんな人が来たな」とノートに軽くまとめる程度にとどめましょう。
◎怪我や持病には要注意
例えば生徒さんから「腰が痛いんです」と言われたとします。一口に腰が痛いといっても、前屈したら痛むのか、ねじったら痛いのか、それとも後屈したら痛いのか。まったく違いますよね? できるだけ具体的に、どのようにしたらそれが痛いのか、どんなポーズなら大丈夫そうで、どんなポーズならおやすみしたほうがいいのかを考えてあげましょう。
体の問題は医者に任せましょう。わからないのに安易なことを答えるのはプロとして責任です。
生徒管理リストでヨガ教室の独立・開業を成功させよう
今回は、ヨガの知識や技術が少なくても、「誰でも、今すぐ」に活用できるリピーターを増やす生徒管理リストをご紹介しました。
やはり、大事なのは、生徒さんとのコミュニケーション、信頼関係です。ぜひ、今後の運用の参考にしてみてくださいね。
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