近年、個人スタートのアパレルブランドが注目されており、メディアでも取り上げられる機会が増えているようです。将来、アパレルブランドの立ち上げを予定している人向けに、自分のブランドを立ち上げるメリットや方法、必要な準備を解説します。
- そもそもアパレルブランドとは?
- ブランドの立ち上げに資格は必要?
- 自分のブランドを立ち上げるメリット
- アパレルブランドを立ち上げる方法
- ブランドの立ち上げには何が必要?
- ブランドを立ち上げるまでの具体的な流れ
- アパレルブランドの立ち上げに必要な手続き
- ブランドの立ち上げを成功させるコツ
- ブランドの立ち上げの際に注意すべきポイント
- よくある失敗例とその対策も知っておこう
- アパレルブランドの立ち上げは計画的に
そもそもアパレルブランドとは?
まずは、アパレルブランドとは何か、基本的なところを押さえておきましょう。ブランドとはどういうものか、どこに価値があるのかを理解すれば、自分で立ち上げる際の方向性が明らかになるはずです。
ブランドの定義
ブランド(brand)とは特定の者、あるいは企業の生産物であることを示す概念で、元々は他者の育てた家畜と、自分の家畜を混同しないために押した焼印が起源ともいわれています。
英語で『商標』や『銘柄』などを示す言葉であり、アパレル業界では特定の生産者が売り出している服を指します。
世界的に有名なブランドは、多くの人がそれだけで価値を感じるものであり、無名なものに比べて高価でも売れやすく、プロモーションもしやすいのが特徴です。
なぜブランドが注目されるのか?
ブランドが多くの業界で注目されるのは、それが消費者の企業や店舗、生産者に対する信頼の指標となっているためです。とりわけアパレル業界では、企業への信頼とともに、特別な価値をブランドに見出す消費者が多く、強力な差別化要因となっています。
これから店舗の開業を目指す人も、自分のブランドの知名度を上げることにより、集客しやすくなるだけでなく、商品価格のイニシアチブも取りやすくなるでしょう。
ブランドの立ち上げに資格は必要?
自分のブランドを持つことで営業活動がスムーズになると考えられますが、立ち上げに資格や経験は必要なのでしょうか?
結論をいえば、業界で相応の認知度がある人が立ち上げる場合、ブランディングはしやすくなりますが、ブランドの立ち上げ自体に特別な資格は要りません。
立ち上げに特別な資格は不要
アパレルブランドといえば、高級で洗練されたイメージを持つ人もいるでしょう。新たにアパレルブランドを立ち上げるのは難易度が高いというイメージを持っている人も多いようです。
自分のブランドの立ち上げを目標にしているものの、何となく『特別な経験を積まなければならない』と考えているケースは珍しくありません。
しかし、立ち上げ自体に特別な知識や経験が必要なわけではなく、誰でも自分のブランドで店舗を開業することが可能です。
ネットショップから始められる
有名な大手ブランドは、人通りの多い場所にスタイリッシュな店舗を構えているイメージがあるかもしれません。しかし、個人で始めるならば実店舗にこだわる必要はなく、多くのアパレルブランドがネットショップからスタートしています。
有名デザイナー・インフルエンサーなどがネットショップを運営しているケースもありますが、趣味の範囲で自分のショップを開業している人も珍しくありません。2~3点のオリジナル商品から、多くの人が知る有名なネットショップをスタートした人もいます。
経験や実績があった方が有利
ブランドの立ち上げに特別な知識や経験は必要ないため、趣味の延長線上で自分のブランドを立ち上げることも可能です。
ただし、実際はデザイナーやディレクターとしての経験や実績があり、店舗運営のノウハウを持っている人の方が有利なのは間違いありません。デザイナー・ディレクターとしてのネームバリューがブランドの成長に直結するからです。
しかし、無名でも副業などから、じっくりと時間をかけて育てていけば、多くの人に認知させることも不可能ではないでしょう。実際、無名のネットショップから多くの顧客を抱えるブランドに成長した例は多くあります。
自分のブランドを立ち上げるメリット
次に、自分のブランドを立ち上げる具体的なメリットを考えてみましょう。企業のアパレルのデザイン・ディレクションをしたり、商品を販売したりすることも可能ですが、自分のブランドを持つことで、以下のような利点があります。
独自のブランドを自由に取り扱える
独自のブランドを立ち上げれば、好きな商品をショップで取り扱えるだけでなく、コンセプト設計から具体的なデザイン、販売戦略まで一貫して考えられます。
自分で考えたコンセプトのアパレルが多くの人の手に取ってもらえるのは、デザイナー・ディレクターとして大きな喜びでしょう。仕事のやりがいにもつながるはずです。明確なブランドのイメージを持っているならば、それを形にすることで、自分の理想を広げられます。
自分のペースで店舗運営が可能
開業のタイミングや取り扱う商品、営業時間や売り方の工夫など、自分のペースで店舗の営業ができるのも独自ブランドの大きなメリットです。
自分でアパレルを制作する場合はもちろん、商品を仕入れて売る場合でも、自分の都合に合わせて好きなときに営業を始められます。企業にデザイナー・ディレクターとして所属しながら、週末だけ自分のショップを開くのも良いでしょう。
独立志向の強い人や自分のペースで働きたい人にとっては、独自のブランドを立ち上げる方が、仕事へのモチベーションも上がるはずです。
アパレルブランドを立ち上げる方法
では、アパレルブランドを立ち上げる方法を解説します。実店舗での開業を考える人は多いですが、ネットショップやポップアップストアに出店する方法もあります。
①実店舗で開業する
アパレルブランドの立ち上げといえば、実店舗を構えて独自の商品を売るイメージを持つ人は多いはずです。
店舗用の物件を借りたり、商品を並べる棚や什器を用意したりなど、かなりの手間と費用がかかりますが、実店舗を持っているだけでデザイナー・ディレクターとしての信頼感が得られるメリットもあります。
ネットショッピングをあまり使わない層に、ブランドを広く周知させるのにも有効です。
②ネットショップを開設する
実店舗に比べて手間と費用がかからず、個人でも手軽に始められるのがネットショップです。
たとえブランディングがうまくいかなかった場合も、検証を繰り返しながら、軌道修正しやすいのも特徴です。ショップを周知させる工夫が必要ですが、近年はネットショップの需要が高まっているため、うまく宣伝すれば売上をスムーズに伸ばすこともできるでしょう。
なお、ネットショップの構築は専用のサービスを利用すれば簡単にできるのでおすすめす。例えば、『STORES(ストアーズ)』ならば、決済手数料や振込手数料のみの負担で、ネットショップを開業できます。
初期費用が実質無料なので、ネットでブランドの展開を考えている人は、導入を検討してみましょう。
自分でつくれる本格的なネットショップなら、STORES(ストアーズ)
③フリマやファッションイベントで販売する
独自ブランドの商品を売るのに、必ずしも常設の店舗を開業する必要はありません。多くの人が集まるフリマやファッションイベントなどで、制作した服を販売しても良いでしょう。
実際、全国各地で開かれているフリマに出店して成功している人もいます。出店の際に手数料はかかりますが、すでに顧客になる可能性もある人々がいる場所で店を開けるので、集客に手間とコストをかける必要がないのがメリットです。
④ポップアップストアに出店する
ポップアップストアに出店する方法もあります。ポップアップストアとは、主に2~3週間ほど限定的に開設するショップを指します。フリマやイベントのように即日閉店するのではなく、ある程度の期間、同じ場所で開業するのが特徴です。
海外ではなじみの深いスタイルで、公園や駅構内の空いているスペースなどに簡易的な店舗を立て、そこで商品を売る方法です。空き地やイベントスペースを借りるだけで出店できるので、実店舗に比べて大幅にコストを減らせます。
ブランドの立ち上げには何が必要?
アパレルブランドを立ち上げる方法を解説したところで、実際に開業する際に、どういった準備が必要かも知っておきましょう。ブランドを立ち上げるには、まずしっかりとコンセプトを設計し、計画的に準備を進めることが大事です。
ブランドのコンセプトや商標
まずはブランドを展開するための軸となる『コンセプト』を設定しましょう。コンセプトとはアパレルの基本的な構想のことで、核となるデザインやターゲット層、機能などを包括した概念です。
コンセプトが明確になっていれば、顧客はブランドイメージが持ちやすくなり、自分に合っているかどうか判断できるようになります。
多くの人のライフスタイルや考え方、価値観にコンセプトが合っていると感じてもらえれば、ブランドのファンになってもらえるでしょう。
また、独自のブランドを立ち上げるならば、商標登録もしておく必要があります。そのブランドが自分のものであることを客観的に証明するものなので、幅広く商業展開するつもりならば、模倣品が出ないように手続きをしておきましょう。
開業のための資金
開業のための資金もしっかりと準備しておきましょう。実店舗の場合、賃貸契約に関わる費用、開業に関わる費用、内装工事費用、仕入れ、広告宣伝費用などが発生します。
店舗の規模によっては1,000万円以上必要なケースも珍しくないので、長期的な計画を立てて、少し余裕のある金額を準備しておきましょう。
ネットショップの場合は、初期費用が無料でショップを構築できるサービスもあるため、うまく活用すれば数万円からショップの開業が可能です。特にWeb制作のスキルがない人は、簡単にショップが開業できるサービスを利用すると良いでしょう。
事業・開業の計画書
アパレルブランドの立ち上げも、他の業種の開業と同様、事前に計画を立てておくことが大事です。しっかりと開業プランを事業計画書に落とし込んでみることで、足りない部分や開業までにすべき事柄が明らかになります。
事業計画書にはコンセプトや集客方法、販売までの流れなどを記載しましょう。具体的にどうやって売上を立てるのか、自分なりに整理しておくことが重要です。
計画書が完成したら、できれば他のデザイナーや店舗運営者などに、実現が難しいところはないか、本当に計画通りに進められるかを確認してもらいましょう。
ブランドを立ち上げるまでの具体的な流れ
それでは、アパレルブランドを立ち上げるまでの具体的な流れを解説します。必ず以下の順番で準備を進める必要はありませんが、できるだけ長期的な計画の下で着実に進めることが大事です。
ブランドのイメージや方向性を決める
まずはブランドのイメージや方向性を明確にしましょう。すでに説明したように、アパレルブランドにはコンセプト作りが極めて重要です。
どのように展開するのか、その軸が定まっていないと思い付きのデザインや、場当たり的な販売戦略になってしまうでしょう。顧客にブランドの一貫したメッセージを届けられません。
具体的なデザインに入る前に、ブランドとして顧客にどのような価値を提供するのか、価値観や信念を明確にしましょう。
資金の調達
ブランドを立ち上げるには資金が必要です。実店舗にするのかネットショップにするのかによって、初期費用はかなり変わってきます。
アパレルの原材料費やプロモーションにかかる費用なども含め、できるだけ詳細に初期費用を計算し、少し余裕のある金額を準備しておく必要があります。
なお、自己資金が足りない場合は、日本政策金融公庫の融資制度の利用を検討してみましょう。審査基準が甘いわけではありませんが、起業家への融資は積極的に行っています。
また、人によってはクラウドファンディングを利用して資金を集める方法もあります。
参考:新創業融資制度|日本政策金融公庫
商品のデザイン・製造
ブランドのコンセプトを決めたら、販売するアパレルの製造やデザインに入ります。デザイナーであれば、自らデザインするケースがほとんどでしょう。
展開するアパレルの品数にもよりますが、自らデザインして製造まで手がけるとなるとかなりの時間がかかります。
ブランドの開業準備と重なると手が回らなくなる可能性があるので、開業準備に入る前にデザイン案はまとめておくと良いでしょう。人によっては、販売するアパレルを完成させてから開業準備を進める場合もあります。
副業や趣味の延長でブランドショップの開業を考えている人は、本業とのバランスも考えましょう。
開業・商品のプロモーション
販売するアパレルが仕上がったら、開業準備を進めます。実店舗の場合は、商品の展示に必要な什器や店舗運営の設備の導入が必要です。ネットショップの場合、商品画像の撮影やアップロード、サイトのレイアウト決めなどの作業を進めましょう。
いずれの場合でも、ブランドを認知してもらうためのプロモーションをしなければいけません。近年はネット広告やSNSなどのオンライン販促が主流ですが、実店舗の場合はチラシやフリーペーパーへの掲載など、オフラインの販促も有効です。
ブランドのコンセプトや販売戦略に応じて、最適なプロモーションを考えましょう。
アパレルブランドの立ち上げに必要な手続き
ブランドを立ち上げるまでの流れを簡単に解説しましたが、事業を始めるには諸々の手続きが必要になります。アパレルブランドの場合は、商標の登録と洗濯表示が必要で、開業届も出しておかなければいけません。
商標の登録
商標登録は義務ではありませんが、同じブランド名を他者に登録されてしまうと、その名前を使えなくなってしまいます。商業展開する場合は、事前に商標登録をしておいた方が良いでしょう。
なお、自分の使いたいブランド名が、すでに商標登録されている可能性もあります。知らずに使っていると商標権に抵触し、訴訟に発展する恐れがあるので、事前に使用したい名前が商標登録されていないか確認しておきましょう。
参考:商標制度の概要|特許庁
洗濯表示
洗濯表示とは、家庭用品品質表示法によって義務付けられたタグ表示です。日本国内で衣類を販売する際には、使用している繊維や取扱い方法などについて、洗濯表示としてタグ付けしなければいけません。
既製品の衣類を仕入れて販売する場合には、すでに洗濯表示がされていることがほとんどなのですが、デザイナーが自らアパレルを製造する場合、洗濯表示を取り付ける必要があるので忘れないようにしましょう。
参考:家庭用品品質表示法|消費者庁
開業届の提出
アパレルブランドの立ち上げに限らず、個人が事業を始める際には、開業届の提出が必要です。店舗や自宅を管轄する税務署で、開業後1カ月以内に届出を済ませましょう。
届出をしなくても特に罰則があるわけではありませんが、届出は法的な義務として定められているのに加えて、確定申告を青色でする場合、開業届の提出が前提となります。
青色申告をすれば最大で65万円の所得税額の控除が受けられるので、節税対策として有効です。開業届とともに、青色申告の承認申請手続きも済ませておくと良いでしょう。開業届や青色申告承認申請書は国税庁のホームページからダウンロードできます。
参考:
[手続名]個人事業の開業届出・廃業届出等手続|国税庁
[手続名]所得税の青色申告承認申請手続|国税庁
ブランドの立ち上げを成功させるコツ
アパレルブランドの立ち上げを成功させるには、いくつかのポイントがあります。ブランドの立ち上げ自体は難しくはありませんが、安易に考えずに以下の点は最低限、押さえておきましょう。
ブランドの軸を明確にする
顧客に対して一貫したメッセージを伝えてファンになってもらうには、何のためのブランドなのか、誰にとって価値があるのか、ブランドの軸となる思想を言語化する必要があります。
ブランドのターゲットを明確にして、立ち上げた理由、思いなどを言葉にして伝えられるようにしておきましょう。
端的な表現でコンセプトを考え、関係者全員とシェアすることが大事です。店舗のチラシやネットショップのトップページなどで、大々的にメッセージを発信しましょう。
マーケティングのスキルを身につける
デザイナーは洗練されたデザインをするのが重要な役割ですが、ブランドを立ち上げて事業を継続するには、マーケティングのスキルも必要です。誰に対して、どのように商品を販売するのか、綿密な調査の上で戦略的に施策を考えなければいけません。
特にアパレルブランドの場合、一般的な広告のみならず、InstagramをはじめとしたSNSを使ったマーケティングが主流になってきています。SNSをうまく活用すれば、非常に費用対効果の高いプロモーションができるので、積極的に活用しましょう。
綿密な資金計画を立てる
事業を継続するには綿密な資金計画が欠かせません。金銭管理がずさんだと、いつの間にか資金がショートしてブランドの運営を続けられなくなってしまう可能性があります。
開業前にどれぐらいの資金が必要なのか、どれぐらいの商品を売れば利益が出るかなど、長期的な視点で計画を立てましょう。
当初の計画がそのまま実現できるケースは稀なので、事業を運営しながら適宜、修正する必要があります。無理のない計画を立てた上で、できるだけコストをかけない工夫も求められます。
ブランドの立ち上げの際に注意すべきポイント
ブランドを立ち上げて順調に成長させるには、事業主として注意しておくべき点もあります。特に以下のポイントはしっかりと意識しておきましょう。
類似ブランドの有無をチェックする
ブランド名がすでに商標登録されていた場合、その名前は使用できないので注意が必要です。たとえ商標登録がされていなかったとしても、類似品が別のデザイナーの手で展開されている可能性もあります。
そうなると、消費者から模倣品のイメージを持たれてしまうケースもあるので、事前に類似ブランドの有無を必ずチェックしておきましょう。場合によっては、コンセプトの見直しが必要かもしれません。
商品の幅を広げすぎない
アパレルブランドは、一貫した価値観やメッセージを顧客に伝えることが極めて重要です。ブランドとしての価値を商品で体現するために、商品の幅を広げすぎないようにしましょう。
取り扱う商品のジャンルを広げすぎてしまったために、コンセプトがブレてしまうケースは珍しくありません。また、商品の幅を広げると製造コストも増加するため、資金繰りが難しくなる可能性もあります。
ブランドを立ち上げる際には、取り扱う商品のジャンルを絞り込み、顧客の認知が広がってから、徐々に商品のバリエーションを拡大していくようにしましょう。
顧客が購入しやすい決済手段を導入する
顧客が商品を購入しやすい決済手段を導入することも大事です。近年はキャッシュレス決済が広まっており、業種を問わず多くの店舗が現金以外で決済できるシステムを採り入れています。
キャッシュレス決済を導入すれば、顧客の満足度が向上するだけでなく、顧客単価の向上も期待できます。レジ業務も効率化できるので、スタッフの負担も軽減できるでしょう。
『STORES レジ(ストアーズ レジ)』ならば、実店舗とネットショップの連携が可能で、誰でも使いやすいPOSレジを簡単に導入できます。さらに同系列の『STORES 決済(ストアーズ 決済)』と組み合わせることで、各種キャッシュレス決済にも素早く対応できるので、この機会に導入を検討してみましょう。
STORES レジ(ストアーズ レジ)|無料ではじめられるPOSレジ
STORES 決済(ストアーズ 決済)|お店のキャッシュレスをかんたんに
よくある失敗例とその対策も知っておこう
最後に、アパレルブランドの立ち上げでよくある失敗例と、その対策を紹介しておきます。つまずきやすいポイントを理解しておけば、よりスムーズにブランドを成長させることができるでしょう。
商品が顧客ニーズに合わない
顧客のニーズを捉えないままブランドを展開して、なかなか売上につながらないデザイナーは少なくありません。
自分の思いや理想を投影し、自由に展開できるのがオリジナルブランドのメリットではありますが、相手のニーズを無視してアパレルを展開しても、支持を集めることはできません。
趣味の範囲で立ち上げるならば問題ありませんが、多くのファンを獲得して商業ブランドとして成功させたいならば、顧客のニーズを的確に捉えた商品を提供する必要があります。
集客がうまくいかない
顧客ニーズを的確に捉えたデザインの服を展開しても、何もしなければ顧客を集めることはできません。立ち上げ前から固定客を持っているデザイナーならば別ですが、無名のブランドならば、まず集客に注力する必要があります。
ブランドのプロモーションには絶対の正解があるわけではありません。さまざまな集客方法を試して、試行錯誤して最適解を探し出す必要があるでしょう。
ただし、近年はSNSなどをうまく活用した情報発信をベースに認知・売上拡大につなげているブランドが多くあるので、SNSと連動したプロモーションを考えるのも成功の鍵といえます。
まずは消費者に認知してもらうことを目的に、色々な宣伝方法を考えましょう。
アパレルブランドの立ち上げは計画的に
アパレルブランドを立ち上げるのに経験や資格は不要で、実店舗だけでなく、ネットショップやイベント販売なども可能なので、自分のスキルや予算に合った方法を選択しましょう。
ブランドの立ち上げの際には、事前にしっかりと計画を立てて、必要な手続きと準備を徹底することが大事です。試行錯誤を続けながら、着実に育てていきましょう。