お知らせ 資料ダウンロード

クレジットカード決済のオーソリ(オーソリゼーション)とは?必要な理由や仕組みを解説

オーソリ

 

クレジットカード決済を取り扱っている場合、オーソリは日常的に行なっている作業です。しかし、オーソリの処理の中身や実際に行なわれていることなど詳しい内容は知られていないのではないでしょうか。

 

そこで今回は、オーソリとはなにか、必要な理由や仕組みを解説します。興味のある方はぜひ参考にしてみてください。

オーソリとは

オーソリとは、「クレジットカードが正当な手続きを踏んで処理されているか」を確認する作業のことです。

 

オーソリは英語のオーソリゼーション(Authorization)を略したもので、「認可」「承認」を意味します。そこから、クレジットカード決済では「信用承認」「与信確保」の意味で使われています。

オーソリの仕組み

オーソリの具体的な流れは、次のとおりです。

 

  1. お客さまがカードで買い物をする
  2. 加盟店からカード会社にオーソリを行なう
  3. カード会社で問題がないか確認
  4. 問題がなければ、結果を加盟店に回答
  5. 買い物の決済が完了

 

カード会社での確認項目としては、次のものなどが挙げられます。

 

  • カード番号や暗証番号が有効か
  • 有効期限が切れていないか
  • 限度額を超えていないか
  • 盗難や紛失届が出されたものではないか

オーソリ完了後の決済処理方法

オーソリを完了した時点では、代金分の決済枠を予約しただけで、実際の決済処理は済んでいません。決済処理方法には、自動売上方式と指定売上方式があります。

 

自動売上は、オーソリ後ただちに売上処理が行なわれるため、在庫が確実にある場合や動画・音楽配信など、購入後ただちに出荷やサービスの提供ができるものに適した処理方法です。

 

一方で、指定売上方式では、代金の請求は、売上処理を加盟店が行なうまでは代金の請求は行なわれません。指定売上方式は、ECサイトと実店舗で在庫を共有しており、在庫の有無がすぐにはわからない場合などに適しています。

 

自動売上方式

・オーソリ完了と同時に売上処理を行なう

・在庫が確保されている場合や音楽・動画配信の場合など

指定売上方式

・加盟店の任意のタイミングで売上処理

・在庫を確認しなければならない場合など

オーソリが必要な理由2つ

オーソリはなぜ必要なのでしょうか。必要な理由を2点解説します。

①利用限度額に達しているかどうかを確認するため

1点目は利用限度額の確認です。加盟店では、決済で使われたカードの限度額がいくらなのかがわかりませんし、限度額を超えているかどうかもわかりません。

 

また、お客さま自身も限度額を超えていることを忘れていることもあります。そのため、カード会社に限度額を超えていないかどうかを確認するのが、オーソリの役割の一つです。また、この際に支払いの遅延などトラブルの有無がないかどうかもチェックしています。

②不正利用を防ぐため

2点目は不正利用を防ぐためです。クレジットカードの不正利用による被害額は年々増加しており、2021年は約330億円もの被害がありました。そうした不正利用を防ぐためのチェックとして、オーソリが行なわれています。例えば、盗難や紛失手続きが出ていないか、過去の利用履歴から見て不自然な使用ではないかなどがチェック項目です。

 

ただし、オーソリではカード番号や履歴などからのチェックはできますが、使用者がカード名義人本人であるかどうかはわかりません。不正利用を防ぐためには、3Dセキュアやセキュリティコードなどを使って、二重、三重に不正利用の対策をとる必要があります。

オーソリの種類

オーソリには手動オーソリと自動オーソリがあります。どのような違いや特徴があるのかを説明します。

手動オーソリ

手動オーソリは、店が手動でオーソリを行なうものです。受注生産など注文から出荷までに時間がかかる場合、購入手続きと同時にオーソリを行なうと、期限切れになってしまうことがあります。こうした場合に出荷タイミングでオーソリを行なえば、期限切れでエラーが発生しません。

自動オーソリ

自動オーソリは、店があらかじめ決めたタイミングでオーソリを行なうものです。例えば、カード情報を登録した時点や注文を決定した時点などが挙げられます。手動で行なわなくて良いため手間が省けるのがメリットです。一方で、在庫切れの場合などでも決済手続きが進んでしまうデメリットもあります。

オーソリが承認されずエラーになるケース

オーソリが承認されずにエラーになるケースとしては、どのようなものが考えられるのでしょうか。ここでは、代表的なケースを3点紹介します。

有効期限切れカードを利用している

クレジットカードは、通常5年で更新されますが、新しいカードが来た後に古いカードを使った場合などに有効期限切れでエラーになります。

また、ECサイトなどカード情報を登録できる場合に、有効期限の更新を忘れた場合なども、エラーが出てしまうでしょう。

不正な取引が疑われる

次にあるのが、不正な取引として疑われるケースです。例えば、パソコンや家電など換金性が高いものを続けて購入した場合など、今までの利用履歴と異なる不自然な利用をした場合は、不正な取引ではないかと疑われることがあります。

 

また、紛失届を出したカードをその後に見つけて使った場合も、不正使用ではないかと疑われるでしょう。

 

ほかにも、カード代金の引き落としができなかった場合に、代金の支払いが完了するまで一時的に使えなくなっているケースもあります。

暗証番号が間違っている

暗証番号が間違っているケースもあります。この場合は、正しい暗証番号を入力すれば大丈夫です。また、ECサイトの場合には、暗証番号以外にカード番号やセキュリティコード、有効期限が間違っていることもあります。

オーソリ以外に意識したいセキュリティ対策

クレジットカードの不正利用は、オーソリだけでは防ぎきれません。不正利用が起きた場合、チャージバック制度でカード名義人には不正利用された分が返金されますが、代金は加盟店が負担します。不正利用された場合、商品と代金の二重で損失が生じるため、十分なセキュリティ対策が不可欠です。

3Dセキュア

3Dセキュアとは、暗証番号とは別にカード名義人が設定したパスワードです。クレジットカードが不正利用される原因の一つに、カードの磁気情報を盗み取られるスキミングがありますが、スキミングでは3Dセキュアのパスワードは盗み取れません。そのため、3Dセキュアの併用で、不正利用の可能性を減少できるでしょう。

セキュリティコード認証

セキュリティコードは、カードの裏面に記載されている3桁または4桁の数字です。American Expressだけは表面に記載されています。セキュリティコードも実際に所有していないとわからない数字で、スキミングでは盗み取れない情報です。セキュリティコードも併せて使うことで、不正利用を減らせるでしょう。

オーソリに関するポイントまとめ

オーソリは「信用承認」「与信確保」のことで、クレジットカードが限度額を超えていないか、不正利用されていないかなどを確かめるための手続きです。

 

オーソリが失敗するケースとしては、不正取引疑いのほかに有効期限切れ、暗証番号間違いなどがあります。

 

しかしオーソリだけでは、カードを使用している人と名義人が一致するかはわからないため、不正利用を防ぐのに不十分です。3Dセキュアやセキュリティコードなどを併用するなどして、不正利用を防ぐことが重要でしょう。

 

不正利用はお店にとっては大きなリスクです。可能な限り不正利用を減らせるように、セキュリティ対策をしっかりとしていきましょう。

 

 

STORES 決済 サービス資料の
ダウンロードはこちら

 

新規導入の電話相談はこちら
TEL:0120-343-577
(平日10:00−18:00)

 

 

関連記事

STORES で、ネットショップの開設から、お店の
キャッシュレス化、予約システムの導入まで誰でも
かんたんにはじめられます。