洋服やファッション小物を作る際、様々な手法で制作が可能ですが代表的なのはこの3つ。
- 自分でデザインから縫製までハンドメイドで作成する
- デザインをし、パターンを引き裁縫または工場に依頼をする
- OEM業者に依頼をし作成する
今回は誰でも低リスクで洋服を作ることができるOEM生産についてご紹介します。
またOEM生産におけるメリットデメリット、また料金体系やOEM生産業者の探し方も解説していきます。
OEMとは?
Original Equipment Manufacturing(Manufacturer)の略で、他社ブランドの製品を製造することを意味します。すでにファッションに詳しい方や、商品を作ったことがある方は馴染みがあると思います。
さらにわかりやすく説明すると、無地のTシャツや、パーカーなどにさらに刺繍やプリントを施し、製品を作ることを指します。
ファッションでは、UnitedAthle、GILDAN、FRUITS OF THE LOOM、TRUSS等のボディと言われるTシャツやパーカーなどの既製品を元に制作することが多いです。
実は冒頭で触れた洋服、コスメ、ファッション小物以外にも、OEMは自動車や電化製品など幅広い商品ジャンルで取り入れられています。
OEM生産のメリット
OEM生産のメリットは大きく4つあります。
- 少ない資金でも、自社オリジナルブランドの商品を作ることができる
- 在庫リスクを低減できる
- 本業である「販売」に専念できる
- 生産期間が短いためシーズンニーズを逃しにくい
1からの生産する場合、デザイン、パターンなど細かい商品のアイデアや工場や生地の選定などに数ヶ月の時間がかかる上、在庫もOEM生産に比べて莫大な量になります。
その点OEM生産の場合は小ロットで尚且つ数週間で生産が可能なため、低リスクで商品を作ることが大きなメリットになります。
シーズンニーズについては『アパレルのショップ必見!アパレルの販売サイクルを知って売上を伸ばそう』で解説しているので、ぜひ読んでみてくださいね
OEM生産のデメリット
OEM生産にはデメリットもあります。
- 既製品の加工になるため、オリジナリティが薄い
- 1個あたりの原価が高い
- 生産ノウハウが溜まらない
OEM生産では既製品を使うため、他ストアで同じ既製品を元にOEM生産をしていた場合、プリントや刺繍などの加工以外のところで差分をつけにくいところがデメリットになります。
また既製品の原価は固定コストでかかり、その固定コストをベースに加工をするため1個あたりの原価は高くなります。
また基本的にはOEM生産はOEM業者に依頼をすることから生産のノウハウを得ることが困難です。
OEMの料金について
OEM業者によって料金体系が異なるため、大まかな概要をご説明します。
OME生産では基本的に下記項目に対して費用がかかります。
必須でかかる項目
- ボディ代(作成の元となる既製品代)
- 版代(加工に必要な文字などをプリントする際の型代)
- 加工代(版を用いたプリントや刺繍代)
必須ではない項目
- 色代(プリントや刺繍などで何色も色を使う場合に発生する代金)
- ブランドタグ作成代
- ブランドタグの装着代
■計算方法
ボディ代 × 枚数 × 加工代 + 版代 = 生産代金
※別途色を複数色使う場合は色代もかかり、タグなどをつける場合はタグのタグ代、装着代もかかります。
あらかじめ少額での資金で始める場合はOEM生産業者に相談することもオススメです。
OEM生産できる業者の探し方
一般的なWEB検索で 「〇〇(作りたいもの) OEM業者」と検索をすると、OEM生産工場などのホームページが検索にヒットしますが、だいたいはロット数(作りたい数)と何を作りたいかで、料金が変わってくる為に料金体系が明記されておらず、電話相談などをして詳細を聞くところが多いです。
電話相談をするのもちょっと...という場合は「〇〇(作りたいものをより具体的に) オリジナル」と検索すると比較的ライトな、OEM業者が見つかると思います。
例えば「Tシャツ オリジナル」と検索すると既製品の値段や版代金、プリント代を小ロットから値段表などを明記された業者が検索できます。
さいごに
ファッションの専門知識や、パターンナーやデザイナーなどを雇わずとも少額から自分のオリジナル商品を作れることが魅力的なOEM生産。少額資金でファッションブランドを始めたい方は、ぜひ検討してみてください。
また、ネットショップの開業については、『2021年最新版】ネットショップ開業・開設手順はこれを見れば完璧!初心者〜上級者向けにご紹介』で詳しく解説しています。
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