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車屋を開業するには?必要な資格や許可、資金の目安、失敗を避ける方法を解説

車屋 開業

 

現在は雇われで営業や整備をしているけど、将来は独立して自分の車屋をもちたいと考えている人もいるかもしれません。車離れが進んでいるといわれることもありますが、地方によっては車が不可欠の存在で、軌道に乗せることができれば、安定した経営も可能です。

 

そこで今回は、車屋を開業するのに必要な資格や許可、資金の目安などを解説します。失敗を避ける方法などもお伝えしますから、車屋の開業に興味のある方は、ぜひ参考にしてみてください。

車屋の事業内容

車屋 開業

 

車屋と一口にいっても、さまざまな事業があります。車屋の事業内容を確認していきましょう。

①車の販売

車屋のなかで、代表的な事業が車の販売です。ディーラーから町の小さな車屋まで、車屋であればほとんどの店で販売は行なっているのではないでしょうか。お客さまの要望に合わせて、最適な一台をおすすめできる知識や経験が必要です。

②車の買い取り

車の販売だけでなく、お客さまがそれまで使っていた車を買い取ることも可能です。

買い取った車は中古車として販売もできます。中古車の売買をおもに行なう場合は、車の販売に加えて、買取事業も検討してみましょう。

③注文販売

注文販売とは、通常の販売とは異なり在庫の車を売りません。お客さまから車種や年式、予算など細かい要望を聞いて、お客さまの要望に合う車をオートオークションなどで見つけ出す販売方法です。在庫を抱える必要がないため、低予算で始められます。

④整備作業

車の販売や買取だけでも車屋は成立しますが、お客さまと長期的な関係を築くためには、整備作業のメニューも提供することをおすすめします。

 

整備を行なうには管轄の運輸局から、認証を受けなくてはなりません。認証工場になるには、作業場や設備の要件を満たす必要がありますし、工場には整備主任者もおかなければなりません。整備主任者になるには自動車整備士2級以上の資格が必要です。

 

自分一人だけで車屋を開業する場合は、自分自身が自動車整備士2級以上を取得して整備主任者になる必要があります。

⑤車検・点検

車検や定期点検も、お客さまと長く付き合ううえで必要です。

 

認証工場の場合、車検のための整備は工場でも行なえますが、最終的な検査は陸運支局で行なわなければなりません。そのため時間がかかりがちです。

 

指定工場であれば、工場のみで車検を済ませられるようになります。ただし、指定工場は認証工場としての実績が必要とされるため、いきなり指定工場として開業するのは不可能です。将来的に指定工場も開きたいのであれば、認証工場としての実績を積んでいきましょう。

⑥損害保険関連

購入したお店で自動車保険に加入できれば、お客さまにとって便利です。車屋としても、保険の代理店登録をして保険を販売すると一定のマージンが入るため、売上の安定化につながります。

 

代理店になるためには、研修や試験を受けなければなりませんが、車屋を開業するのであれば、代理店登録もぜひ検討してみてください。

車屋を開業するのに必要な資金

次に、車屋を開業するのに必要な資金の目安を説明します。

物件取得費

車屋を開業するには、店舗と、車を展示するスペースが必要です。

店舗自体はそれほどの広さは必要ないかもしれませんが、車を複数台展示するには一定の広さが求められます。整備工場を併設する場合は、工場用のスペースも必要です。

 

店舗の賃貸料は、立地条件によってさまざまです。

賃貸契約時には保証金(契約金)として、賃貸料の3~10ヵ月分程度が必要とされています。例えば、仮に毎月の賃貸料が50万円とすると、契約時に150~500万円が必要です。場所にもよりますが、物件取得費と内外装工事で1,000万円を超えてしまうことも珍しくないでしょう。

 

在庫をもたない注文販売に特化すれば、展示スペースなどは必要ありませんから、物件取得費を大幅にカットできます。

仕入れ費

次に大きな費用として、販売する車を仕入れるための費用が必要です。1台あたりの費用が50~400万円とすると、10台仕入れると500~4,000万円の仕入れ費になります。お店のコンセプトや規模に応じて、適切な価格帯の車を適切な台数仕入れることが重要です。

消耗品・備品の購入費

店舗をかまえるには、パソコンやPOSレジ、事務用品などの備品や消耗品も必要です。整備や修理も行なうのであれば、整備用の設備機材も必要です。整備用の機材は高価で、中古であっても1,000万円を超えてしまうこともあります。

各種システムの導入費

店舗にはPOSレジやキャッシュレス決済機器などが必要です。

初期費用を抑えるなら、導入費用が安価なシステムを検討しましょう。

 

STORES レジ は、 iPadがあれば導入でき、その他の初期費用は必要ありません。STORES 決済 と連動してキャッシュレス決済に対応できます。STORES 決済 も初期費用は端末代金のみ(キャンペーンにより無料の期間あり)です。POSレジとキャッシュレス決済端末を別々に導入するよりも、まとめて導入すれば、コストカットにつながるでしょう。

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また、修理や点検も行なう場合、予約管理システムを導入すれば予約管理業務を効率化できますし、お客さまの利便性も向上します。電話と違って24時間予約を受け付けることができますし、予約対応で人手を割かれることもありません。

 

STORES 予約 は導入費用無料の予約管理システムです。テンプレートに従うだけで簡単に予約フォームを作成できます。月額料金無料のフリープランも選択できるので、まずはお試しで導入可能です。

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広告宣伝費

開業したばかりのときは、誰もお店のことを知りません。いかにしてお店のことを知ってもらうかが重要です。ホームページをつくったり、車屋の比較サイトに記事を出稿したりすることで知名度を上げていきましょう。地元向けにチラシを作成したり、コミュニティペーパーに広告を出したりするのも有効な手段です。

 

初期の広告費用として、20万円程度は用意しておきたいところです。

車屋の開業に必要な資格や許可、手続き

車屋 開業

 

車屋の開業には、いくつか許可が必要です。車屋の開業に必要な手続きを確認していきましょう。

①古物商許可証

車屋を開業するには、古物商許可が必須です。古物商の許可をとるには、車屋を開業する場所を管轄している警察署に届け出ましょう。手数料として19,000円が必要です。申請してから許可が下りるまでは40日前後かかります。

②自動車リサイクル法引取業登録

古物商のほかに、自動車リサイクル法引取業の登録も行ないましょう。廃車として車を引き取る際に必要になるからです。

 

自動車リサイクル法引取業の登録には、車屋を開業する都道府県に届け出ます。手数料は場所によって異なりますが、5,000円前後です。申請してから許可が下りるまでの期間も、自治体によってまちまちですが、15~45日程度かかります。

③自動車リサイクルシステムへの事業者登録

自動車リサイクル法引取業に登録して、廃車の引取などをした際には、電子マニフェストによる引取・引渡報告が必要です。

 

報告のために、自動車リサイクル法引取業登録と併せて、自動車リサイクルシステムに登録しておきましょう。手数料は不要で、申請は郵送でできます。

④オートオークションへの入会

オートオークション(AA)は車に特化したオークションの総称で、業者間の自動車取引を扱っています。人気車種だけではなく、マイナーな車種が流通しているのが特徴です。

 

オートオークション業者によっては、古物商取得から1年以上、常設の展示場・事務所が必要といった条件をもうけているところもあります。

 

しかし、車を安定して仕入れるためには、ぜひ入会しておきたいところ。自分が開業する形態でも入会できるオートオークション業者を探しておきましょう。

車屋の開業で失敗しないためのポイント

車屋は競合も多く、工夫なしでは失敗する可能性が高いでしょう。車屋の開業で失敗しないためのポイントを説明します。

まずは小さく始める

車屋といえば、広い展示スペースに何十台もの車を展示するイメージがあるかもしれません。しかし、この規模の開業は数千万円規模の初期投資が必要で、個人レベルの開業スタイルとしてはリスクが大きいといえます。

 

失敗しないためには、まずは小さく始めることが大切です。例えば、注文販売に特化して在庫リスクを抑えたり、大規模な店舗ではなくネットショップで開業したりすれば、低予算・低リスクで始められます。

立地を慎重に選定する

実店舗で開業する場合には、立地の選定が重要です。基本的に車屋は、ロードサイドなど人通りの多い場所に店舗をかまえないと集客が難しくなります。

 

ただし、高級車やマニア向けの車種に特化した場合などは、明確な目的をもった濃い客層が中心になるので、広告宣伝の工夫によっては、目立たない立地でも集客できます。自分の店で扱う車に応じた立地を考えることが大切です。

独自性のあるサービスを提供する

車屋は競合も多く、競合店と差別化するためには、顧客のニーズに合致した独自性のあるサービスの提供が大切です。

 

例えば、在庫として保管している車を利用したレンタカーサービスの提供が挙げられます。在庫の車を有効活用できて一石二鳥ですし、経営の安定化につながります。レンタカー屋の開業については、以下の記事で詳しく解説していますから、興味のある方は参考にしてみてください。

個人でレンタカー屋を開業するには?必要な許可や手続き方法まとめ

車屋の開業ポイントまとめ

車屋を開業するには、さまざまな形態が考えられます。広い展示スペースで整備工場も備えて……となると、かなりの初期費用が必要ですが、まずはネットショップだけで在庫をもたないなど、工夫次第で少予算から始めることも可能です。

 

また、ランニングコストの削減も重要でしょう。STORES レジ や STORES 決済 などを使えば、決済関係のコスト削減が可能です。

 

このように車屋は工夫の仕方によっては低リスクで始めることもできます。せっかく開業しても失敗してしまわないように、開業形態やコストに関して、前もって十分な検討をしてみてください。

 

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