ネットショップ(ECサイト)開業にあたり、商品の仕入れ方法について悩んでいる方も少なくないのではないでしょうか?
今回は、ネットショップ開業時の商品の決め方、仕入れ方法、おすすめのサービスをご紹介します。
ネットショップで販売する商品の決め方
ネットショップを開業したいなと考えている方はどんな商品を販売するか決めましたか?
もちろん、自分が好きな商品、売りたい商品を販売いただいて良いのですが、ネット販売に強い商品も存在しますので、頭の片隅に入れておいてください。
ネット販売に強い商品とは?
以下のような商品はネットショップでもよく売れる商品です。
・サイズが大きい、重い商品
・地方、時期限定品
・人前では買いにくい商品
・トレンド品
・オリジナル商品
持ち運びが困難なものや、地方限定品などは購入者が店舗まで足を運んでもって帰る必要がないという点で人気です。人前では購入がしにくい商品も、誰にも知られずに購入できるので売れやすい傾向にあります。
流行に敏感なネットのユーザーに対しては、トレンド品もニーズが高いです。
一方、直接来店して品質を確かめたい、店員の説明を聞きたい商品などはネットショップでは売れない可能性が高くなってしまうので、ネットショップで販売したい際は、動画やインスタライブなどで詳細がわかるようにすることでカバーできるかもしれません。
インスタライブのやり方は【最新版】インスタライブのやり方は?スマホで配信する方法を解説の記事でもご紹介しています。
ネットショップで販売する商品の仕入れ方法
商品を仕入れることができたとしても、同じ商品をもっと安価に仕入れられる仕入れ先があったり、他の仕入れ先に魅力的な商品があったりするともったいないですよね。
卸問屋を始めとした仕入先をしっかりと選定し、適正な卸値で商品仕入れをおこなう必要があります。
なお、仕入れの前に理解しよう!上代・下代・掛け率など、知っておきたい仕入れの基本用語まとめの記事では、仕入れに役立つ基本用語を解説しています。こちらもチェックしてくださいね。
商品を仕入れる7つの方法
さて、ここからは実際に商品を仕入れる方法です。以下のように、商品を仕入れる方法はいくつかあります。
・ネットで仕入れる
・見本市・展示会で仕入れる
・海外からネットで仕入れる
・海外買い付けで仕入れる
・現地(メーカーや個人)から仕入れる
・問屋街から仕入れる
・ドロップシッピング
ネットで仕入れる
一番簡単にできるのがネットで仕入れる方法です。
ジャンルを問わず色々な商品を仕入れることができる大手の仕入れサイトは、ネットショップの運営にはよく利用されます。
初心者の場合、仕入れサイトの選定にも一苦労。そこで、開業したばかりの方におすすめのインターネット仕入れサービスを3つご紹介します。
国内最大級の仕入れサイト「NETSEA(ネッシー)」
国内最大級とも言われている仕入れサイトです。
アパレルから美容品、食品や家具家電まで幅広いジャンルの商品が取り扱われており、無料の会員登録をすることで、誰でも簡単に仕入れサイトを利用することができます。
また、追加された新商品が日付毎にピックアップページにまとまっているので、簡単にチェックすることができる点も便利です。
幅広い商品を取り扱う「SUPER DELIVERY」
https://www.superdelivery.com/
アパレルから家具家電、食品、本など幅広く商品を取り扱っています。
入会のためには審査をパスする必要があり、審査内容はサイトの規模感、コンセプト、クオリティーなど、細かな部分まで含まれています。
SUPER DELIVERYは月額2,200円(税込)がかかりますが、サンプル品として1点購入ができたり、配送料を抑えるラクネコ便などのサポートもついています。
北欧輸入雑貨の「Ditt-Datt(ディット・ダット)」
北欧から直輸入の個性的なブランド、商品が豊富にそろっています。有名ブランドの正規代理店なので、仕入れも安心で小ロットでの注文にも対応してくれます。
見本市・展示会で仕入れる
メーカー・問屋・卸業者が集まる大型の見本市や展示会で仕入れることも可能です。
たくさんの商品を一度にたくさん見ることができたり、担当者の方と直接コミュニケーションを取れたりするメリットがありますが、特に個人でのネットショップは信頼を得るのに苦労するかもしれません。
代表的な見本市・展示会にはビジネスガイド社開催のギフトショーという展示会があります。
他にも、グルメ&ダイニングスタイルショー、日本ホビーショーなどがあるので、ぜひ、参加してみてください。
海外からネットで仕入れる
海外にある仕入れサイトを利用する方法もあります。
海外の仕入れサイトは、現地の言語でやりとり、海外からの輸入手続きがスムーズに行える能力が必要で、国内仕入れサイトの利用に比べるとハードルは高めです。一方、現地の言葉が話せる方であれば、有利とも言えます。
「輸入代行業者」を利用するという方法もあります。
ebay、Amazon、アリババなどが代表的なサービスでネットショップ初心者でも利用しやすいおすすめです。
海外買い付けで仕入れる
その国の卸市場へ直接買い付けに行くという方法もあります。
メリットとしては、商品を直接見ることができたり、ネットなどでは取り扱っていないレアなアイテムに出会える可能性が高く、安価で手に入れることができれば、利益率も高くなります。
一方で、直接買い付けるためには渡航費や滞在費がかかりますし、現地の相場がわからないと高い金額で売りつけられてしまうこともあります。現地についての調査、よく知るガイドを依頼するといった対策は不可欠です。
一般社団法人日韓貿易協会のように、ネットオンライン販売海外事業者向けの教育やツアーを行ってる団体もあるので利用してみると良いでしょう。
現地(メーカーや個人)から仕入れる
商品を製造しているメーカーや個人から仕入れる方法もあります。いわゆる「産地直送」と呼ばれるものです。
中間業者を挟まないため、マージン(仲介手数料)もかかりませんし、直接配送されてくるので時間もかかりません。
食材であればより新鮮さを保てますし、オーダーメイドのアイテムなどは、ショップの独自性を出すことにつながります。
気になる商品があれば、直接問い合わせてみると良いでしょう。「商品を売りたい」熱意が伝われば、取り扱うことが可能かもしれません。
問屋街から仕入れる
卸問屋とは、商品を製造しているメーカーから商品を買い、企業や個人事業主に販売をする『卸売』をしているお店のことをさします。
日用品から洋服やアクセサリー、靴などのアパレル用品、家具家電まで幅広い種類があり、
・自分が販売する商品を実際に手に取って確かめることができる
・購入する商品の個数によって仕入れ値の交渉ができる
・卸問屋のオーナーと信頼関係を築くことができる
といった特徴があります。
キッチン用品なら「浅草・かっぱ橋道具街」、衣服・アクセサリーなら「日本橋横山町・馬喰町問屋街」、玩具などは「蔵前・おもちゃ問屋街」、布生地・テキスタイル・ハンドメイド素材なら「日暮里・繊維街」が有名です。
ドロップシッピング
ドロップシッピングとは、商品の注文があった際にドロップシッピングサービスを提供するメーカーや業者が、代わりに商品を発送するというサービスです。
ドロップシッピングでは仲介業者と契約するDSP(ドロップシッピング・サービス・プロバイダー)、または仲介業者であるドロップシッピングASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダー)と契約すれば、そのサイトにある商品を、自分のネットショップで販売することができます。
ドロップシッピングの場合は、商品が売れたらDSPやドロップシッピングASPがメーカーや卸業者に連絡を取り、ショップ名で購入者へ直接発送してくれます。
そのため、商品の仕入れや在庫の保管、発送手続きなどを自分でする必要がなくなり通常のネットショップよりも負担が少なく、開業しやすいのが特徴です。
ドロップシッピング | ネット販売 | |
仕入れ | DSPまたはドロップシッピングASPにある商品から選ぶ | ショップオーナーがメーカーまたは卸業者より直接仕入れる |
在庫管理 | 不要 | ショップがおこなう |
商品梱包・発送 | メーカーまたは卸業者がおこなう | ショップがおこなう |
集客・宣伝 | ショップがおこなう | ショップがおこなう |
なお、ドロップシッピングについては、ドロップシッピングとは?在庫ゼロのネットショップ運営の仕組みや始め方を解説に詳しくまとめていますので、こちらもチェックしてみてくださいね。
ネットショップの商品仕入れ方法とポイント
今回は、ネットショップ開業で悩んでしまう商品の決め方、仕入れ方法、おすすめサービスをご紹介しました。
なお仕入れる商材(例えば、食品や酒類、中古品など)によっては、届け出をだしたり手続きをしなくてはいけないものもありますので、注意してください。
詳細は、ネット販売で必要な許可・資格まとめ【申請方法も解説します】をご確認ください。
ネットショップの運営において非常に重要になる商品の仕入れ。お客さまに求められている商品をいかに手に入れるかが仕入れのポイントになります。
どの仕入れ方法においても、常にアンテナをはり、情報を収集してみてくださいね。
また、これからネットショップを開業したい方は、『2021年最新版】ネットショップ開業・開設手順はこれを見れば完璧!初心者〜上級者向けにご紹介』で詳しく解説しています。